【書評に出た本】2023年8月
8月に書評掲載された本を紹介します。
■ 宇南山 卓【著】
『現代日本の消費分析ーライフサイクル理論の現在地』
家計行動を体系的に理解する
日本の家計はどのように消費を決定しているのか。
本書では、消費税率引上げ、特別定額給付金の消費刺激効果、児童手当給付問題、老後の生活資金の不足問題など、わが国の消費にまつわる多様な現象を「ライフサイクル理論」を用いて一貫した視点から分析している。
経済環境の変化がどのように家計行動を変えるのか、そのメカニズムの
解明を試みる意欲作。
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■ カーラ・コルネホ・ヴィラヴィセンシオ【著】/ 池田 年穂 【訳】『わたしは、不法移民――ヒスパニックのアメリカ』
1100万の見えないアメリカ人
不当な労働によって搾取され、虐げられ、精神を病む不法移民の実情を
克明に描き、彼らの人間としての尊厳を取り戻す珠玉のノンフィクション。
↓ 訳者による特別寄稿の記事をお読みいただけます。
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■外川 昌彦 著
『岡倉天心とインド ーー「アジアは一つ」が生まれるまで』
オリエンタリズムに抗し、アジア独自の「美術史」を打ち立てようとした、日印共闘のドラマ――。
・近代日本美術の父・岡倉天心(1863‒1913)
・インド宗教改革運動の旗手・ヴィヴェーカーナンダ(1863‒1902)
日印の資料を紐解いて、その国境を越えた知的変革の軌跡を描き出す、
貴重な一冊。
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■ ベンジャミン・ホー【著】/庭田 よう子【訳】/佐々木 宏夫
【解説】『信頼の経済学――人類の繁栄を支えるメカニズム』
人類はいかにして互いを信頼するようになったか――
人類の文明の物語は、互いにいかにして信頼するようになったか
という物語である!
人間が少人数の集まりから巨大な社会を築く根底には「信頼」のメカニズムが働いている。市場、法、貨幣から医学、科学技術、気候問題まで「信頼」なくしては存立しない。「謝罪の経済学」というユニークな分野を開拓した気鋭の経済学者による骨太な一冊。
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■クラウディア・ゴールディン【著】/鹿田 昌美【訳】
『なぜ男女の賃金に格差があるのか――女性の生き方の経済学』
「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。
これは決して人ごとではない――
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。
ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、
20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。アメリカのみならず世界の先進国の男女の
「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。
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