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20240305_大乗仏教が生まれた経緯を学び考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想23

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"歪められた概念に自民族が冒される"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"異民族の宗教観によって換骨奪胎された仏教"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 漢を破った匈奴は毎年莫大な歳幣を手に入れ、この財力を背景に中央アジアに打って出た。元々中央アジアにいた諸民族が北インドに入植し仏教に触れることになった。
 当時の仏教は"自己努力により救済を得ようとするもの"であって宗教というより"哲学"、教団というより"悟りに至るまでの勉強会"に近いものであった。西ユーラシア(西アジア・中央アジア・ヨーロッパ一帯)の人々が考える宗教("神を拝む代わりに御加護または救済を得ようとするもの(他力本願)")の範疇には収まりきらないものであった。
 入植者らは仏教を自分たちの宗教観に合わせるために"仏像を創り、拝み、念仏を唱えることで仏様に救ってもらおうとするもの"に変えてしまった。こうして大乗仏教が生まれた。

感想

 仏教の歴史について学ぶ良い機会となりました。匈奴が騎馬を活用したことが仏教の変化にまで影響を及ぼしていたという点も学びになりました。騎馬が与えた影響力の大きさを改めて知ることができました。全体的な流れを知ることで理解が進みやすいと思いました。また上座部仏教と大乗仏教は仏教という名前が同じでも中身が本質的に異なるという点を知ることができました。このような違いも歴史を学ぶことで頭に入りやすいと思いました。
 当時の仏教では自己を高めることに重きを置いていたという点は学びになりました。自己を高めることに重きを置いている部分では日本の"道(どう)"の精神とも被るものがあると思いました。地域が異なるので全く同じ考え方ではないとしても、部分的に近いものがある点は面白いと感じました。
 中央アジアにいた諸民族がインドに入植したことで、仏教が全く異なるものに変わった点には驚きました。良し悪しではなく、このようなことが生じたという点は覚えておけると良いと思いました。
 自分の価値観を中心に他の価値観を考えてしまうことは誰にでもあると思います。いき過ぎるといずれは"他を受け入れないこと"に繋がると思います。バランスを意識し、自分と他の価値観を受け入れることができる人を目指していけると良いと思いました。

最後に

 自身の価値観で他の価値観を判断することは誰にでもあると思います。自分の価値観を重視しすぎると他の価値観を受け入れないことにも繋がると思います。バランスに注意した上で生きていけると良いと思いました。
 自他の価値観のバランスを意識し、自分と他の価値観を共に受け入れることができる人を目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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