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20240217_鉄器の普及と農業生産力の変化について考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想6

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"安定期に栄える王朝・帝国"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"鉄製農具による生産性爆発"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 前2000年ごろ、アーリア系民族の大移動が起こり、ヒッタイト族はアナトリア半島に移住した。アナトリア半島は環境的には恵まれておらず、漁業、農業、林業を営むことは難しかった。鉄鉱石が取れ、鉱業に専念したことで、前15世紀ごろ鋳造の際に炭を鉄に混ぜることで鉄の融解温度に達しなくても強度が出せることを発見した(実用性のある鉄器の鋳造の成功)。
 ヒッタイトは製鉄技術を外部に漏らさなかったが、前1200年ごろに起きたアーリア民族の移動による混乱の中でヒッタイトが滅亡したことで、製鉄技術がオリエント世界全体に広まった。
 鉄器は、硬度(硬さ)と靭性(ねばり)の両立ができたため青銅器より耐久性を上げることができた。これにより青銅器の場合より深く耕すことが可能となり農業生産力が増加した。その結果、ゲームチェンジを引き起こす起爆剤となった。

感想

 鉄器の普及までの過程や、青銅器との違いを学ぶことができる良い機会となりました。それまで普及していた青銅器との違いを見ていくことで何が大きく変わったのかを理解しやすいと思いました。
 漁業、農業、林業が厳しい地域だからこそ、鉱業に専念し実用性のある鉄器の鋳造に成功したという点は見習うべきだと思います。漁業、農業、林業を営むことができず苦しい状況だったと思いますが、不運に嘆き何もしなければ実用性のある鉄器の鋳造もできなかったと思います。取り組むことが可能な事に向き合い、鋳造に専念した結果、新しい発明に繋がったのだと思います。まさに禍福は糾える縄の如しだと思います。不運と幸運は複雑に絡み合っていると思います。一見、不運に感じることもその中から幸運を見つけ出すことができる人は成功しやすいと思います。どんなに苦しい状況でも今あるものの中から活路を見出すという点は意識して過ごしていきたいと思いました。

 青銅器から鉄器に変わることで武装力が上がるだけでなく、農業生産力が上がったという点は大変学びになりました。生産性が増加したことがゲームチェンジに繋がったという点は、獲得経済から生産経済に移行したことによりゲームチェンジが起きたという部分と被るものがあると思います。生産性が増える発明はゲームチェンジに繋がるのだと思います。(変化量も考慮した上で)生産性の増加に敏感になりながらゲームチェンジを引き起こすものについて考えていけると良いと思いました。

最後に

 自分の置かれた環境を把握したうえで、有るものに着目しそれを有効に活用できる人は成功しやすいと思います。苦しい時こそ、そこで投げ出さず活路を見出すことができる人を目指せると良いと思いました。
 自分に有るものに着目し、それを有効に活用することで充実した人生にしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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