Blog_アイキャッチ_from_PC__2_

Googleが理想としてかかげるリーダーの条件について年始のテーマとして振り返る


今日は良いリーダーの条件の話。

2008年と、随分昔の話ではあるが、Googleはかつて社内プロジェクトを立ち上げて「良い上司とはどういった上司か?」ということを大真面目に検証した有名な話がある。

かつてのGoogle流は部下も上司も高い技術力があれば足りるという考えだったようだ。

テクノロジー系の会社にありがちな感じでとにかく頭がよくて技術力があって勝手にお互い動けていれば良いとしていた。会社の年齢も若く、全体を見渡せるリーダー的な年配社員がそもそもいなかったが、一方でそれでも若さと勢いを武器に当時のgoogleは会社としてまわっていた。

ところがとにかくテクノロジー的なスキルが中心で仕事のできるできないを判断していると、パフォーマンスが良いグループとそうではないグループができてしまって、全体としては良い結果ではない状態が生まれてしまうことがある。これがまさに当時のgoogleが陥った状況だったようだり

社内のパフォーマンスのばらつきといった課題に直面したgoogleは、この問題に対してどういったリーダーのもとでチームは良いパフォーマンスを出せるか?ということをGoogleの人事部がプロジェクトを作って本気で検証したのだった。

このプロジェクトはProject Oxygenと呼ばれていて、とても有名な話なのでちょっといまさら感があって申し訳ない感じがある。それでも自分が「Googleがいう良いリーダーになれているのか?」について年末だし点検しようと思ったので書かせていただくことにした。


—— 〻 ——


詳しい分析はネット検索をしていただければサマリー記事が色々あるので見ていただければと思うが、ざっくりいうとGoogleはリーダーに関して1万人以上の社員に多くの項目についてヒアリングを行い、ビッグデータの分析をかけて結論を導いた。手法はまさにgoogleっぽくデータドリブンな感じがする。

その結果として、googleにおける理想的なリーダーの特性はどういったものかということについて結論づけると以下8つだった。

英語と日本語で書かせていただくが、この8つは上から優先度が高い順になっている。上にある方が重要ということになる。

—— 〻 ——

1)Is a good coach
2)Empowers the team and does not micromanage
3)Expresses interest in and concern for team members’ success and personal well-being
4)Is productive and results-oriented
5)Is a good communicator—listens and shares information
6)Helps with career development
7)Has a clear vision and strategy for the team
8)Has key technical skills that help him or her advise the team


これを日本語でいうと以下になる。

習慣1 よいコーチであれ。
習慣2 部下に権限を委譲せよ。マイクロマネジメントはするな。
習慣3 部下の成功と幸せに関心を持て。
習慣4 くよくよするな。生産的で結果志向であれ。
習慣5 よいコミュニケーターであれ。そしてチームの声を聞け。
習慣6 部下のキャリアについてサポートせよ。
習慣7 明確なチームのビジョンと戦略を持て。
習慣8 チームにアドバイスができるように技術的なスキルを磨け

Googleでもともも考えていた「技術的なスキル」も入っているが、この中では8番目で優先度は低い結果となったのだった。

—— 〻 ——

最近また流行りだしたコーチング。常に会社で話題にでる権限移譲やビジョン、戦略の話に加えて、部下のサポーターというような項目も多い。

他にも例えば部下の成功と幸せに関心をもつとか、チームの声を聞けとか、キャリをサポートしてほしいとかそういったことがあがっている。

イメージの中でのgoogleっぽくないというか、テクノロジー系の会社とはいえ何というかとてもウェットな項目が見受けられると個人的には感じた。

リードしてほしいというよりは、とにかく必要なサポートをしてほしい、個人を見て欲しいというような部分の背景にあるのはどういった感情なんだろう。ポジティブな感情もあれば自己中心的な感情もあるだろうし、これらの答えに至った個々人のマインドの背景やバラツキも調べたらもっと深掘りした分析ができるかもしれない。

—— 〻 ——

リーダーシップの取り方については6つの種類があるということを以下の記事で書いたが、この中で言えばコーチ型やビジョン型をミックスしたようなリーダー像を求めているように思える。

おそらく想像するにgoogleには優秀な頭脳が集まっているはずなので、そういったメンバーならではのリーダーシップの理想像を求めているといえる。



リーダーシップの相性というのはメンバー構成や組織的な特性に影響されるのでgoogleの例がすべてに当てはまるわけではないが、これらの特徴はぼくも常に持ちたいと思えるものであることは確かだ。

ちょっと想像してみる。

自分の上司がこの8つの特性をもっていたら。

自分の会社の社長がまさにこの8つの特性をもっている人物だったら。

この人と働きたい!

素直にそう思える。


いっぽうで畏敬の念で尊敬されるリーダーシップというのもあるのでこのあたりも受け入れられるか、嫌われても良いので先頭を走るか個人のスタンスが問われるポイントかもしれない。


年始だし色々振り返ってみると自分の課題はなんだろうか。この中で足りていないものはなんだろうか。自分が伸ばした方が良い部分、もう少し底上げした方がいいことはなんだろうか。


そんなことをぼんやり考えながら年明けの一週間仕事を若干流し気味に仕事をしたけど今週あたりからまたがんばるかな。


Keiky.

[参考]※最初の2個だけ英語のサイトです。



いただいたサポートは、今後のnoteの記事作成に活かさせていただきます。ますます良い記事を書いて、いただいた暖かいお気持ちにお返ししていきたいと思います☆