米は洗うのか問題
私の旅はバックパッカーの貧乏旅が多いので、経費節約のため基本的には自炊をして旅をしていました。
ある日、ホステルのキッチンで自炊のためお米を洗っていると、それを不思議そうに見ていた外国人(確かイタリア人だったと思います。)に質問されました。
「何をしているの?」と。
私は変なこと聞くなーと思いながら「お米を洗っているんだよ。」というと、彼は「Why?」と尋ねてきました。
私はその言葉に衝撃を受けました。
お米を洗うという行為は全世界共通ではないのか?
私は彼に尋ねました。
「あなたはお米を洗わないの?」
すると彼は「洗ったことないよ」と。
彼は「洗剤で洗わなくてもいいの?洗った方がおいしくなるの?」と聞かれましたが、よくよく考えるとお米は洗うものだと思ってたから当然のように洗ってたけど、なんで洗うかなんて考えたこともなかったなぁ。
あとで調べたら、お米を研ぐのはぬか臭を取り除くためみたいです。
日本のお米はジャポニカ米という種類のお米で、特徴は粘り気で噛めば噛むほど甘みが増します。
一方で世界で最も流通しているのは、インディカ米という細長いお米です。
タイ、インド、パキスタンからイラン、イタリア、スペインなど、世界のお米の8割を占めているようです。
インディカ米は粘り気がなく、パサパサしているのでカレーやピラフ、炒飯などによく使われます。
インディカ米はぬか臭がないので洗う必要はないみたいです。
そういうことだったんですね。
私もいろんな国のお米を食べて、日本のお米に似てるなと思うのは韓国とカリフォルニアのお米でした。
インディカ米はパサパサするし、おにぎりは作れないしで苦労しました。
現地の食材を使って作る食事は楽しいですが、やはりお米だけは日本のお米が1番おいしいですね。ふっくら甘いご飯が大好きです。
そういえば昔、米騒動でタイ米はそのパサパサとした食感と独特の風味で日本人に嫌われてしまいましたが、世界の8割がインディカ米ということは、逆に向こうの人からすると日本のお米は水っぽいし、甘いしで食べられたものじゃないと思ってる人もいるのかも。
最近は日本でもタイ料理やインド料理のお店も増えて、インディカ米を食べる機会も増えてきたので、ようやく日本が世界の味覚に追いついたのかもしれないですね。
お米は洗うのか問題を通じて、常識だと思っていることは、一度疑ってかかるべしということを学びました(笑)
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