広瀬桂子

フリーランス編集者。元マガジンハウス。書籍部では100冊以上の本を手がける。「pink…

広瀬桂子

フリーランス編集者。元マガジンハウス。書籍部では100冊以上の本を手がける。「pink」「Ginza」「Hanako」「Croissant」など女性誌にも在籍。2023年よりフリー。

マガジン

  • ヨーロッパツーリング2024

    25年来の夢だったヨーロッパツーリング。準備段階から、リアルな旅の行程までを記録。35歳で中型免許、38歳で大型免許取得。長年の会社員生活で経験不足、かなりのローテクライダー。

最近の記事

私がバイクを好きな理由。それは、「バックギアがないから」 まとめ⑧おまけ

35歳になるまで、まったくバイクに興味はなかった。 なぜか急に乗りたくなり、全身青あざだらけになりながら、2週間で中型免許を取ったのは、既に書いた通り。 実際に乗ってみてさらに好きになった理由はいくつかあるが、まずはこれだ。 ①バイクにはバックギアがない! このことに気づいたときは感動した。バックが嫌い。元に戻るのが嫌い。ついでにUターンも嫌い。 他に選択肢がなければUターンもするし、道が狭ければ取り回しで向きを変えるが、そうでなければ、違う道を進んでぐるっと回る。 進む

    • そして、私のモト・グッツィはどうなってしまうのか。まとめ⑦ 最終章

      帰ってきた途端から、またヨーロッパを走りたくなる。 さんざん書いてきたように、天候に恵まれず、若干マシントラブルもあったが、それも含め、めちゃくちゃおもしろかった。 外国を旅するのは好きで、20歳のときから、本当にいろいろな国に行った。一人旅もたくさん。でも、今回ほど楽しかった旅はない、と断言できる。 バイクが壊れる前から、「これ、もう一回来ないとダメだな。楽しすぎる!」という考えが頭の中をぐるぐるしていた。 雨に降られながらも、考えているのはそういうことだ。 今回は、「

      • ドイツ、オーストリア、スイス。毎日違う国の料理を食べる楽しみ。まとめ⑥ レストラン

        Ristorante Pizzeria Da Gigi マントヴァ/イタリア 72.4ユーロ 2024/05/20 お昼を食べ損ねて、ホテルに着く。どこか開いている店はないかと、15時過ぎに街中をうろつくが、ケバブの店ですら見事に閉まっている。 歩きながら、夕ごはん用の店をチェック。なかなか洒落た店もあるじゃないの。 早めから開いている店はないかとよく見るが、これまた見事に全部、19時半オープン。 結局、スーパーでパンとハム、チーズなどを買い、ホテルで食べることに。今

        • トレンディな店では、生魚が流行っているのか?! まとめ⑤レストラン/イモラ編

          イモラ、という地名は、まったく知らなかった。F1のサーキットで有名なところで、しかも、セナが事故で亡くなったところだったんですね。 イモラでのF1体験は既に書いたので、レストラン関係をまとめます。 Torattoria da Giovanna リオーロ・テルメ/イタリア 81ユーロ 2024/05/17 イモラから離れた、リオーロ・テルメという町に宿を取ったので、せっかくなら、ここでも一晩、食事をしたいと思った。 息子は予約しておいたタクシーで、サーキット界隈のロケハ

        私がバイクを好きな理由。それは、「バックギアがないから」 まとめ⑧おまけ

        • そして、私のモト・グッツィはどうなってしまうのか。まとめ⑦ 最終章

        • ドイツ、オーストリア、スイス。毎日違う国の料理を食べる楽しみ。まとめ⑥ レストラン

        • トレンディな店では、生魚が流行っているのか?! まとめ⑤レストラン/イモラ編

        マガジン

        • ヨーロッパツーリング2024
          39本

        記事

          店のたたずまいが、自分を呼んでいるかどうか。まとめ④レストラン/エミリア・ロマーニャ編

          一食たりとも、変なものを食べたくない。というのは、もうほとんど執念である。 別に高級なものを食べたいわけではないが、外したくない。 基本は、その土地の、普通の人が食べているようなレストランに行き、普通に食べられればいいだけだが、できれば、郷土料理っぽいものが食べたい。 そしてやっぱり、ゆったりしたい。ワインも飲みたいし。 今回イタリアに来て驚いたのは、ピザ&ケバブ&バーガーの店があちこちにあること。これは10数年前にはまったくなかった。 トルコ出身の方がやっているのだろうが

          店のたたずまいが、自分を呼んでいるかどうか。まとめ④レストラン/エミリア・ロマーニャ編

          おいしいものはどこにある? 店選びの私的基準。まとめ③レストラン/ミラノ編

          予約して行った店もあるが、基本、ホテルも決めていないような旅なので、その日の夕食をどこで食べるかは、直感で決める。 お腹が空いて疲れていれば、何より近場なことが優先だし、ちょっと余裕があるのなら、歩きながら探してもいい。 日本で地方に行くのなら、あらかじめ調べたり、人に尋ねたりもするだろうが、なんといっても、イタリアやドイツの田舎で、名前も聞いたことのないような町ばかり。調べようもない。 でも、いつも、とてもおいしいものにありつけた。 日本食が恋しいとかまったく思わなかった

          おいしいものはどこにある? 店選びの私的基準。まとめ③レストラン/ミラノ編

          毎日、当てずっぽうで取ったホテル。でも、全部当たり! まとめ②ホテル編

          ● 行き先に合わせて、毎日予約。 空港ホテル、ミラノのホテル、イモラのホテルは事前に予約したけれど、ツーリングが始まってからは、どこに行くのか決まっていないので、基本、前日にルートを組んでから予約した。 途中、トラブルでたどり着けず、残念ながら当日キャンセルしたホテルもあった。サウナ付きで、結構良さげなホテルだったのに残念だ。キャンセル料50%。 なので、後半は、当日に予約、ということにした。少なくとも複数の候補があれば、一室も取れないということはないだろう。 ● 複数

          毎日、当てずっぽうで取ったホテル。でも、全部当たり! まとめ②ホテル編

          波乱万丈。でも、めちゃくちゃ楽しかった! としか言いようがない。まとめ①

          最後の数日になって、バイクが壊れ、息子にタンデムしたのは、既に書いた通り。 結局、私が走ったのは、7日間。距離にして1000キロくらい。 4月に、長野の穂高に行ったときは片道270キロくらいだったが、これはほとんど高速だったので、比べるのは大間違い。 北海道ツーリング、四国ツーリング、東北ツーリングなどもしたし、仙台から約350キロ、金沢まで約500キロを一気に走ったこともある。でも、距離の問題ではないのだ。 それくらい、今回の初めてのヨーロッパツーリングは、驚くことばか

          波乱万丈。でも、めちゃくちゃ楽しかった! としか言いようがない。まとめ①

          帰国の日。しかしいろいろ、一筋縄ではいかないのだ……。2024/05/27

          朝、達郎さんは出勤。夫と息子は、レンタルバイクを返しに、2台で出かける。帰りは、息子のバイクにタンデムで乗る予定。 息子、役に立つなあ。 きちんと返して、無事帰ってくるまでがツーリング。まだまだ気は許せない。 私は、その間、荷物のパッキング。 空港まではタクシーで行くしかないが、その予約がうまくできない。 前日に頼めば問題ないと思っていたが、日曜なのが影響したか、確認取れずじまい。 そもそも、ブリーヴィオは小さい町なので、タクシー会社もない。 達郎さんがいろいろ聞いてく

          帰国の日。しかしいろいろ、一筋縄ではいかないのだ……。2024/05/27

          12日目。最終日。国境のアルプス越えに、打ちのめされる。2024/05/26

          本日の走行(タンデム) 昨晩は雨だったのに、今朝は、腹立たしいくらいの快晴。 だいたい毎朝、天気を心配しながら起きていたのだが、最終日にようやくこれか。 宿からの眺めはすばらしく、放牧されている牛のウカウベルと鳥の声が、のどかに聞こえる。 まさに、スイス。 個人的には、犯罪小説の読みすぎで、スイスというと金融のイメージしかないのだが、普通はこの風景を思い描くのだろう。「アルプスの少女ハイジ」そのまんま。 朝ごはんをゆっくり楽しみ、いざ、ブリーヴィオへ。 晴れていると、タ

          12日目。最終日。国境のアルプス越えに、打ちのめされる。2024/05/26

          11日目。2台になっても、ツーリングは続く。アルプス中腹へ向かって。2024/05/25

          本日の走行(タンデム) 時間:3時間15分 距離:124.8キロ 標高:1562メートル  いろいろな苦難を乗り越えたものの、ついにドック入りしてしまった私のモト・グッツィ。 それでもツーリングは続くのだ。3人で来ててよかったよ。 頼みの綱の格さん=息子は、昨日、歯茎が痛み出してダウンしてしまい、どうなることかと思ったら、さいわい復調。 ミニキッチンが付いている部屋だったので、クノールの袋スープを作り、あとはパンを温め、ミートパテとトマトジュースと一緒に、軽く朝ごはん。

          11日目。2台になっても、ツーリングは続く。アルプス中腹へ向かって。2024/05/25

          10日目。最強の助っ人、現る。助さん格さんもバイクの救出に向かうが……。2024/05/24

          昨日、フッセンの街に置き去りにした私のバイク。 「家から400キロくらいなので、明日現地に行きますよ」という、ありがたいお申し出が山本達郎さんからあり、畏れ多くもお願いする。 原因を解明したいという強い思いが、バイク乗りの興味を刺激するのか。夫も息子も、もう一度、いじりたくてたまらないよう。 「この際、会社はサボる。面白いから」という力強い言葉に感動する。 さすが、ヤマハにお勤めのバイクのプロフェッショナルである。 達郎さんは、明け方に、ミラノ近郊のブリーヴィオを出発。 こ

          10日目。最強の助っ人、現る。助さん格さんもバイクの救出に向かうが……。2024/05/24

          9日目。ボーデン湖畔のリンダウを目指すが、な、なんと! またしても。2024/05/22

          本日の走行  時間:3時間/距離:110キロ/標高997キロ 昨日はバタバタしていて、帰ったのは夜だったので、よくわからなかったのだが、緑に囲まれた素敵な宿だった。 朝は混み合わないよう、3回にわけた時間制で、工夫を凝らしたブッフェが、昨日のホテルのスタイリッシュさとは、また違ったプレゼンで感激。 家庭的なのだが、工夫が凝らされているというか。 コーヒーは各テーブルに、淹れたてをポットで用意してくれるが、ハーブティーの充実ぶりも見事。コーヒーに飽きてきていたので、これはうれ

          9日目。ボーデン湖畔のリンダウを目指すが、な、なんと! またしても。2024/05/22

          8日目。インスブルックを抜けて、ドイツのフュッセンへ。山、山、山。2024/05/21

          本日の走行  時間:4時間05分/距離163.8キロ/標高1914メートル 昨日はちょっぴりダメージだったが、今朝は朝から晴れて気分は爽快。素敵なビュッフェをいただき、元気いっぱいになったところで、助さん格さんは、峠に置き去りにされた私のバイクを、タンデムで回収に出かける。 私はチェックアウトしてから、今日の宿探し。 息子が急に、フュッセというドイツの町にある城を見たいというので、その方向で考える。 峠から、私のモト・グッツィに乗って下ってきた息子。長距離を乗って、やっと

          8日目。インスブルックを抜けて、ドイツのフュッセンへ。山、山、山。2024/05/21

          7日目。初めての高速&ロングツーリング。しかし、予想もしなかった、とんでもないことに!!! 2024/05/21

          本日の走行  時間:7時間17分/距離:243.2キロ/標高2571キロ(!) 助さん合流、本格ツーリングの2日目。また明け方は大雨で、気持ちが萎えるが、8時くらいにはまた上がる。 雲の状況などを見て、絶対雨になりそうなので、レインウェアは着たうえで出発。 今日は、ほぼ高速で距離を稼ぎ、できればオーストリアに入ろうか、という計画。 こちらの高速は、ETCがほとんど普及しておらず、乗るときに通行券を自分で取らなければならない。これは結構、面倒くさい。 昔、ETCを使っていな

          7日目。初めての高速&ロングツーリング。しかし、予想もしなかった、とんでもないことに!!! 2024/05/21

          6日目。やっぱり、自分で走るのがサイコー! 2024/05/20

          本日の走行  時間3時間31分/距離172.7キロ/標高174メートル 昨夜は、F1のレーシングマシンに乗っている夢を見た。 そして、いざ自分のバイクに乗ろうとすると、乗り方を完全に忘れているというオチで、焦って目が覚めた。 明け方、カミナリが鳴って、雨風がすごい。また雨か、と思ってどんよりしていたが、なんとか8時半頃には上がった。 夫も合流し、ようやくツーリング本番。 その初日に雨だとかなり萎えるので、快晴とはいかないが、天気が好転したのはありがたかった。 相変わらず、

          6日目。やっぱり、自分で走るのがサイコー! 2024/05/20