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帰国の日。しかしいろいろ、一筋縄ではいかないのだ……。2024/05/27

朝、達郎さんは出勤。夫と息子は、レンタルバイクを返しに、2台で出かける。帰りは、息子のバイクにタンデムで乗る予定。

息子、役に立つなあ。
きちんと返して、無事帰ってくるまでがツーリング。まだまだ気は許せない。
私は、その間、荷物のパッキング。

朝ごはん。ここに、ご飯とお味噌汁が追加。器がきれい。

空港まではタクシーで行くしかないが、その予約がうまくできない。
前日に頼めば問題ないと思っていたが、日曜なのが影響したか、確認取れずじまい。

そもそも、ブリーヴィオは小さい町なので、タクシー会社もない。
達郎さんがいろいろ聞いてくれたが、当日にお願いしようというのが結構無理な話。

荷物が多いので、タクシーではなくロケバスのつもりで、先週のうちに手配しておけばよかった。そこは反省。
まあ、そんなところにまで、頭は全然回らなかったが。
レンタカーという線も考えたが、空港にしかなく、そこまで行くのに1時間半。12時も回って、もう時間切れという感じ。

結局、達郎さんの伝手で、昔ヤマハに勤めていた方の弟さんが個人タクシーをやっていることがわかり、タクシー1台+お兄さんの普通の車1台でやってきてくれた。
日本というか、東京の感覚で動いたらダメですね。
かなり焦った。
最後の最後まで、ご迷惑おかけして申し訳ない。感謝です。

荷物、大量。預け入れ手荷物とも、数的にマックス。
ようやく目処が立って、近所のタベルナでランチ。
店は魚介が売りらしいので頼んでみた。シンプルでうまい。温かいイカの料理。
リゾット・ミラネーゼは、何度食べてもおいしい。

空港では、荷物の預け入れに何だかんだ手間取り、手荷物検査にも時間がかかり、ようやくラウンジにたどり着く。やれやれ。

今回はマイレージでビジネスにしていたが、荷物の多さなどを考えると、ラウンジを使えないとちょっと厳しい状況、というか、そもそもエコノミーだと、サイズの問題でヘルメットが機内持ち込みできなかった。
ヘルメットの預け入れは絶対できないし、いろいろ難しいところをくぐり抜けてきた、と改めて実感。

マルペンサのラウンジ。私はプロセッコ、息子はビール、夫はコーラ。

ミラノから、まずパリまで飛んで1泊。
ホテルから翌朝の空港までのシャトルは、行きは満席でやむなくタクシーを頼んだので、今回は用心して、早めにネットで予約をしておいた。

ホテルにも確認を取り、返事をもらっていたのに、着いてからもう一度確認すると「わからないから、もう一度、この場で取ってください」と言われる。
一体全体どういうことなのか。

以前、内田樹さんの本を編集したことがあるが、内田さんは、基本的に旅はしないという(用事や仕事のための移動はする)。
旅は、わざわざトラブルを背負いに行くというか、取りに行くようなものだから、というのがその理由。
それはある意味、正論だ。

今回の旅は、自分にとっては、バイクにきちんと安全に乗ることが最大のポイントだったが、ただ移動するだけでも、本当にいろいろあるもので、よくここまで来ることができたと思う。

息子はずっと、ソファベッドでかわいそうだったので、今日は私が上に寝る。

なんだかんだで一夜明け、ド・ゴール空港到着。
昨日のマルペンサ空港のラウンジは、あまり広くなく、混んでいたけれど、今日のド・ゴールは早朝ということもあり、ゆったりした席がたくさんあり、和む和む。
ようやく緊張が抜けるというか、飲みますよ。朝だけど。

肘掛けのところにPCを置くと、ゆったりなのに、意外と作業しやすい。

行きのラウンジは、ハードリカーとビールはあったけれど、なぜか、ワインは11時からとのことだった。
白ワインを飲んで気を取り直す。
あと、もう少しだ。

ヨーロッパのハムとチーズは、本当に好き。
反対側で、息子はブラッディ・メアリーを作っていた。朝飲むにはそっちのほうがいいね。キミが最後にビジネスで旅行したときはまだ飲めなくて、バージン・メアリー頼んでたのを思い出した。

行きは、息子と離れ離れの席だったが、帰りは夫と真ん中2席。パーテーションが外せるのでおしゃべりできる。
息子は通路を挟んで並びだが、「もう、お母様のお守りはたくさん! お父さんよろしくね!」と、さっさと個別体制。

やっぱりおしゃべりできるほうが楽しい。

東京便だからか、日本人の客室乗務員の方もいるが、映画は日本映画も、日本語吹き替えも皆無。中国語はある。昔とはずいぶん変わった。
見逃していた「バービー」を観るが、フランス語吹き替えの英語字幕なので、なかなか混乱する。

食事のメニューは日本語は載っているのだが、これがまたかなり不思議な日本語で、こんなことなら別に、英語表記でいいのに、と思う。
一度、日本人に読ませて校正すればいいだけなのに、なぜそれをしないのかが謎。

「チキンフィレとそば、クリーミーオニオンとガーリックソース、ニョッキ」(元
翻訳)。
「チキンフィレとそばの実、ガーリックソースで。クリーミーオニオンとニョッキを添えて」(私的解釈)。おいしかったです。
夫が頼んだ、「ポークシェパードパイ、グリーンカレーとレモングラスのソース」。味見させてもらったが、結構攻めている割には、普通にうまい。基本、ビジネスのメニューは、上から順に頼めば間違いない。絶対に野菜料理しかダメとか、自国の料理にこだわる、でなければ。

以降、写真はないけれど、夜食のクロックムッシュもいただき、楽しく飲み続け、羽田に着いた頃には役立たず状態。
息子は計算しながら飲んでいた模様。

家の近くで乗り捨てOKのニッポンレンタカーで車を借り、無事、家に着きました。
移動するって大変ですね……。
短期の家族旅行なら、車で行っていたのだけれど、今回は、行きは成田、帰りは羽田。
しかも期間長いし。
レンタカーも使いようだ、と思う。

怪我なく戻ってくることが、最終的な目的だったので(その割に、最後がダメすぎるが)、ようやくほっとする。

友人の田村幸子さんが、出発前に3人分送ってくださった、走水神社のお守り。
バイク乗りの安全運転の聖地らしい。

ずっと、バイクのジャケットに入れて走っていたけれど、無事だったのはこのおかげだと思う。
本当に感謝。
ありがとうございます。

お守りは、やっぱり心の置き所。大丈夫だと思える、根拠のない安心感は重要。

(つづく)








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