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セドナの尼僧&涙がくれた癒し旅‼(B)^^

夫DAVIDの兄(スティーブ)が今年1月、
急遽した。

日本の久しぶりの帰省旅、6週間
楽しい思い出が、アメリカ帰国時の
LAX空港で知った時、DAVIDはこの
ショックで脚が震えてこの現実には
すぐココロが対応できなかった。

そのちょうど3ヵ月前、スティーブと
その妻(クリスティ)が二人で待ち望ん
だリタイアライフの旅を楽しみ始め、
私達が暮らすアリゾナ州ツーソンへ、
初めて遊びに来て数日一緒に過ごした
ばかりだった。

スティーブ・クリスティ・DAVID

スティーブとクリスティはアリゾナ
をドライブし、セドナもグランド
キャニオンも10日ばかりの旅でアチ
コチ見て回った。

その後、DAVIDの叔母(DADの姉)の
葬儀
で11月にオレゴン州へ行った時、
私の誕生日をお祝いしてくれたのが
スティーブと過ごした最期の時にな
ってしまった。

日本からアメリカに戻った時に知っ
たこのスティーブの死の知らせは、
DAVIDと私に現実味がないので毎日
ルーティンをしててもココロ
ココに非ず…。

やっとDAVIDが親類・友人や知り合い
に連絡して、現実だと受け入れ始めた
がまだまだココロがショックで固まっ
ていたのでセドナの旅を、急にDAVID
が思い立った。

セドナの赤岩とDAVID

最初は3泊を予約して「禅リトリート」
のコンセプトである個人のお宅を、
Airb&bで過ごし、癒しのエネルギー
が強いセドナで過ごした。

コレはアリゾナに引っ越して2年半で
もう6回目の訪問。

赤い岩山を歩いたり、いつも訪れる
ストゥーパ(仏塔)で歩きながら祈りを
捧げたり一緒に瞑想をしたり、私は
とにかくDAVIDのココロのサポートに
努めた。

結局3泊ではスティーブの死をまず、
DAVIDが受け入れ落ち着くには不足だ
と感じて、あと2泊、もう2泊と延ばし
てトータル7泊した。

トレイルを歩くDAVID

いつも訪れる時に、セドナにいる白人
の尼僧がいるのだが、その方はいつも
神出鬼没でドコにいるか分からない。

ある日は赤岩で瞑想して夜を明かした
裸足の彼女にあったり、別の日は道で
歩いてるのを発見したり…。

教えをセドナで伝える代わりに、親切
なセドナの誰かに彼女が泊まる家を提
供されてるらしく、食べモノは他者か
らの施しで生計を立てている、昔の僧
と同じ生き方。

ストゥーパのDAVIDと私の瞑想の後、
オレンジ色の僧のローブを着て道を
歩く彼女に再会し、DAVIDは車を泊め
て私はすぐ彼女にスティーブの件
伝え、私達の現在の状況を伝えた。

セドナの尼僧は英語でDAVIDに優しく
語りかけてくれ、長いお祈りを私達の
SPIRIT(=魂)に捧げてくれた。

岩をよじ登るDAVID

たった数日前に起こった、DAVIDと仲
良しだった兄の死は苦し過ぎて、ココ
の空虚感・喪失感が大き過ぎて、私
一人でDAVIDを癒すのは難しいと感じ
たのだ。

見ず知らずの人に兄の死を話すコトを
DAVIDはちょっと躊躇してたが、誰も
が大切な誰かを喪う経験をしてるから、
私以外の方から癒しのパワー・智慧あ
るお言葉を少しでもDAVIDの為に、借
りたかった。

どんなにDAVIDと時間を過ごしても、
彼はスティーブとの思い出や過去の
記憶の中に、ココロが冷凍された様に
固まっているのをセドナで私はずっ
と感じていた。

セドナで私達がよく行くスーパーマー
ケットのトイレでたまたま出会った女
性、デボラさんは「Grief(=喪失)カウン
セラー」だった。

私が彼女に私達の話をし、DAVIDの顔
を見た彼女は、ただ静かに目を見て
ココロの回復を焦らず、時間をかけ
て」と言葉は少なかったが、笑顔で
DAVIDに優しいハグをしてくれ、私は
彼女と名刺を交換した。

DAVIDと歩くセドナ

尼僧と言いデボラさんと言い、私達の
辛い悲しみ・喪失のショックは一人で
何とかしようとするのじゃなく、癒し
のエネルギーを持つ人達のLOVEがセド
ナに満ちていた。

赤岩のセドナのパワーを感じていても
ボ〜ッとしていたDAVIDは、歩いて
いても寝ても起きていても、兄の急死
ココロがまだ追いつかない。

私は大切な人の死からのココロの回復
には「時間がお薬」と信じているので、
喪失感からのDAVIDの回復に時間をもっ
とかけて忍耐強く、DAVIDの繊細な
メンタルケアが大切だと学んだ。

急がずココロに空いた、ポッカリ感じ
る喪失感&空虚感、現実感のない何と
も言えない感覚はDAVIDのココロの中
に起こるスティーブの死を受け入れる
プロセスで、ココロの癒しにはとにか
く数か月、または数年の時がかかる。

DAVIDの中の老いと死の恐怖が、強く
目の前に叩きつけられショックでココ
が固まったのが、DAVIDが感じた
LAX空港でのあの脚の震えだった。

まさか兄の急死のショックで脚が震え
てるとDAVIDは最初は理解できず、空
港の床が揺れてると思って、あの時私
に「地面が揺れてる?」と尋ねた。

スティーブ・クリスティ・母・父・DAVID(高校生)

スティーブの急死のニュースを聞いた
夜は、カラダが震えて眠れなかった
DAVIDは夜中、家の中のリビングの
床を一人でグルグルショックを和らげ
ようと、必死になって歩いていた。

セドナで1週間過ごす内に、やっと大
自然の美しさを楽しめる余裕が出来て
DAVIDの自然な笑顔が戻って、私は
ホッとした。

私は妻で女性なので、DAVIDが男と
して私に涙を見せたり、悲しみや弱さ
をさらけ出すのを遠慮してるのがよく
分かり、とてもいじらしくなった。

「無理しないで泣きたいなら一緒に
泣こうよ‼」と、スティーブの話を
避けないで、一緒に兄との懐かしい
思い出をタップリ話し、笑ったり
泣いたりして、DAVIDのココロが自
然に感じる時を、セドナで1日1日を
丁寧に過ごした。

アメリカでは故人の人生の写真を、
1本の短い映像にまとめて葬儀の時に
流すのが慣例。

若い頃のスティーブと長男ジャスティン

クリスティーの友人でスティーブを
本当の兄と慕う、家族ぐるみのおつ
き合いをしてるダニさんが作成した
ばかりのスティーブの人生を凝縮し
た10分程の動画が、私達のセドナ滞
在最終日に送られてきた。

生まれた時からDAVIDはスティーブが
いた記憶しかないから、その懐かしい
写真を眺めながら、思い出溢れる記憶
に包まれ、動画を見ながらDAVIDはやっ
とタップリ思いっきりホロホロ泣けた。

ココロが固まっていた時は、一滴の涙
しかDAVIDは出せなかったが、セドナ
の癒しパワーでやっとちゃんとしっか
り悲しみを出せたので、彼のメンタル
が少しずつ回復傾向にあると感じられ
私はホッとした。

セドナに来るといつもDAVIDが食べる
モノは、お気に入りのオーガニックの
ピザとタイカレー。

スティーブの死を考え過ぎ、寝てても
DAVIDの脳内が強い緊張状態なのが私は
とてもよく分かったので、DAVIDのヘッ
ドマッサージを私はしまくった。

カラダをケアするマッサージや、美味
しい食べモノ等、DAVIDが好きなコトを
いくらしてもスティーブの死を考えない
時間はなかなかDAVIDの脳内から減らな
い。

スティーブ&クリスティの結婚


ココロは虚ろで焦点が合わない時が
あったDAVIDだが、セドナで1週間共に
過ごす間、尼僧のお祈りの後から、だ
いぶ目に力が宿った。

DAVIDは9年前にMOMが亡くなり、1年
半前にDADが亡くなり、今度は兄!!

父が亡くなりサボりがちだった聖書を
DAVIDは真面目に読み始め、精神のタ
フさを養う努力をしている。

どんなに最愛のDAVIDでもココロ
バンドエイドを貼れない無念さを感じ、
DAVIDのココロの回復をただ信じ、妻
としてDAVIDココロのケアを一人背負
うのをイイ意味で諦めた。

幼少期から知る従兄弟や従姉妹、友人
や昔の仲間が様々なココロ温まる電話
やカード、メールやスマホへのメッセ
ージをDAVIDに送ってくれたから、多
くの方からのサポートで、大分ココロ
が楽になれた様子だった。

私は「大丈夫‼」とDAVIDのタフさ、
メンタルの回復をただ忍耐しながら
待ち、ただ信じるコトにした。

ストゥーパ

大切な人の死には時間がかかる、焦ら
ココロが癒されるタイミングは人
それぞれ…。

私はベストを尽くし、セドナで過ごした
スティーブの死を受け入れるこの1週間
の旅は、以前過ごしたセドナの時間より
意義深く忘れがたい時間になった。

一時的な慰めは彼の依存心を助長しちゃ
うのでNGだと、12年の結婚生活で私は
深く知っている。

私達もいつか死ぬ、人の死に直面する時
は自分達も「いつか亡くなる準備を、今
から少しずつしておけ!」と言うメッセー
ジだと私は受け取った。

だからこそ20年以上続けているYOGA
瞑想でカラダとココロのバランス化とに
日々努め、内なる安定と魂の統合に努め
てる。

日々の暮らしで感情的に一喜一憂せず
「安心立命」ココロに構築しなきゃ、
誰もココロの安定・安寧を私達の内に
もたらしてはくれない。

歩くDAVID

自らを深く信頼し、DAVIDの精神的な
タフさを信頼するしかないのだ。

セドナは恐竜時代より前からの赤岩で
いつもデ〜ンと、雄大さと偉大さで
モノ言わず静かに生きる姿を私達に
見せ続けている。

私達の人生は大自然の中では、とても
短くアッと言う間…。

生きるも死ぬも、生の一部。

私達のカラダも変わり続け、ココロ
川の流れの様に代わり続けるので、あ
る様でない「諸行無常」「諸法無我」
がこの世の真実!

感情的な悲しみ・寂しさ・孤独感・怒り
に一喜一憂するのではなく、スティーブ
が良く言っていた「人生は短い」を強く
意識する様になると、今日の命が輝く。

セドナのカフェに入るDAVID

生きてるからこそ悲しみも辛さも感じ
るのだ。

死ぬまでにあらゆる出来事は、これから
も起こり続けるが全てSPIRIT(=魂)の
成長・学びに必要なプロセス。

目の前の今日をただひたすらに生き、
ブッダやキリストが示したように、慈
愛とPEACEの実践に使うだけ。

自分を受け入れ愛し、信じ続けるコト
がDAVIDのココロの癒しにもプラスに
なるから、とにかく「安心立命」
生き抜くしかないのだ…。

いつか訪れる死をビクビク恐れてると、
今、目の前にある幸せ・歓びを簡単に
見失う…。

死んだように生きるのは、とてももった
いない!!!

トレイルを歩くDAVID

スティーブが教えてくれた「後悔無き
今日を生きろ!」のメッセージは、私と
DAVIDの新たな道へ導いてくれた。

セドナで出会った尼僧、デボラさん、
一緒に流した涙が私達にまた生きる
推進力をそっとDAVIDと私に与えてく
れ、一生忘れがたい癒しの旅だった。

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