2019年の取組みについて
新年あけましておめでとうございます。
昨年はJAMP創業からたくさんの方々にサポートを頂くことができ、厚く御礼を申し上げます。
年末年始は私たち夫婦の地元である大阪と滋賀にある双方の実家でゆっくりとリラックスしながら、体力・気力を再充填するだけでなく、いつもとは違った距離感や角度でJAMPという会社や各種事業を含むプロジェクトについて考えることができました。
新年のご挨拶を申し上げるとともに、簡単ではありますが、2018年の振り返りや2019年の取組みなどについてお話させて頂きます。
2018年(前半)-JAMP創業まで
2018年は前年末から取り組んでいたJAMP構想の具体化に向けての活動とともに始まった1年でした。
「JAMP創業からの半年を振り返って」でもお話させて頂きましたが、金融業界におけるJAMPプラットフォームはなるべく公共性を持ち、個人商店色を排除したエンティティであるべきという私の信念から、当初は自己資金創業とは異なるスキームでの実現を目指して試行錯誤していました。
結果として当初想定スキームでの実現は行き詰まり、ひとりきりで自己資金を用いた創業と活動を余儀なくされたことから、それまでの2018年前半の試行錯誤は全くの無駄だったと当時は随分と落ち込みました。
▲ JAMP創業当初最初に入居した人形町の1人用レンタルオフィス
ただ、いまから振り返ると、それまでの半年間の試行錯誤を通じた構想検証から、金融業界の構造的問題とそれを解決することの社会的意義や事業機会の大きさを確信することができたのは間違いなく、決してそれまでの活動も無駄ではなかったと感じています。
2018年(後半)-JAMP創業から立上げ
この期間の振り返りは、約1か月前に投稿した「JAMP創業からの半年を振り返って」と重複することも多いのですが、「組織資産」と「人的資産」という会社組織にとってのエンジンである見えない資産の構築に何よりも注力をしてきた6か月でした。
最初の四半期である7-9月は、「会社エンティティ立上げ期」と位置づけ、銀行口座の開設や仮オフィスの賃借、正式オフィスの入居面接、政策金融公庫等からの当座運営資金借入れといったハコとしての会社のカタチ作りに加え、様々な金融業界関係者とのディスカッションや専門誌への寄稿等を行ない、私たちの問題意識等をミッション・ビジョン・バリューとして精緻化・言語化するなど、会社のナカミを整えることに全力を尽くしました。
「そもそも会社って何だろう」「ヒトが集団で働く時に会社以外により効率的な仕組みってないのかな」「社会における会社の位置づけは」など、私たちが事業として具体化しようとしているJAMPが社会に提供する付加価値やそのためのツールとしての会社エンティティの意味等を根っこから考え、カタチにすることができた3か月でした。
▲ 「『見えない資産』経営」から学んだ価値創造フレームワーク
その次の10-12月は、「具体的準備期」として、2019年頭からの本格的営業開始に備え、資金調達や人材採用、事業インフラ整備など、具体的なサービス付加価値提供を行なうための土台作りを優先して行なってきました。
結果として、正式オフィスへの移転や所属プロフェッショナル増員、投資助言・代理業登録完了など、当初想定していた通りの土台を確りと構築することができただけでなく、パートナー企業とビジネスフロー構築やソリューション案企画を進めることができ、首都圏事業において様々な金融機関・事業者のお客様から具体的なご相談を多く頂けるようになりました。
2018年を通しての振り返り
2018年のJAMP活動について振返ると、構想検証や具体化、事業化など、想定外のことも多々あるのですが、非常に時間をかけてひとつずつ積み重ねてきたなあと改めて感じます。
その結果、主要サービスの事業化や営業数値の蓄積等が遅れ、資金繰りや今後の布石のためのリソース不足などの問題も諸々あるのが正直なところなのですが、それでもやはり経営・事業の土台となるミッション・ビジョン・バリューの確立やステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションにしっかりと時間をかけて良かったと思います。
金融機関・事業者のお客様へのサービス提供を通じ、中長期的に金融業界や社会に付加価値を提供するために最も重要なのは「組織資産」「人的資産」であり、2019年以降にJAMPが会社として大きく飛躍する際に、こうした資産が確りとした土台になると考えています。
2019年前半の取組み
2019年はこうした「組織資産」「人的資産」を基盤に本格的にサービス提供やソリューション開発を行い、金融機関・事業者のお客様や金融業界、社会に付加価値を提供するフェーズに入っていきます。
前回「JAMP創業からの半年を振り返って」では、まずは「二合目を目指す」と表現していましたが、2019年6月末に幾つかのプロジェクトのマイルストーンを置いています。
具体的には、①足もと離陸しつつある「首都圏事業」に加え、「地方事業」に注力し、道筋をつけること、②それぞれの事業分野において具体的なソリューションをパートナー企業と連携して具体化すること、です。
この2019年6月末の「二合目」ゴールは、創業から約半年が経った今この2018年12月末のタイミングで新しく置いたものではなく、昨年2018年7-9月の当初活動開始時に1年間かけて達成する中期計画のゴールとして置いたものです。
従って、2019年1月の営業開始は、私たちにとって新年ゼロからの再スタートではなく、昨年7月から積み重ねてきた取組みの後半戦のスタートという位置づけです。
これまで半年間かけてじっくりと構築してきた「組織資産」「人的資産」を基盤に、どれだけスピード感をもって大きな「二合目到達」を実現できるかどうか、これからの残り6か月にかかっています。換言すると、JAMPという取り組みが金融業界や社会に本当に付加価値を提供できるのかどうかの試験で結果を示すということでもあります。
ここでしっかりと結果を示し、将来的に私たちJAMPが金融サービス・ビジネスを活性化するインフラや触媒として機能できるよう、2019年も全力を尽くしてまいります。
今年も引き続きステークホルダーの皆さまのご指導とご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
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