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JAMP創業からの半年を振り返って

2018年5月28日に日本資産運用基盤株式会社(JAMP)を創業し、この11月28日で半年が経ちます。

想い描くビジョンに向けてのスタート地点に立ったばかりで、振り返るほどの経緯もそんなに積みあがってないのですが、応援して下さっているステークホルダーの皆さまに共有するひとつのメモとして、また、5年や10年が経った将来時点から「あの時はこんなことを考えて、こんな風にもがいていたんだな」と振り返ったりする備忘録として、徒然なるままにまとまりない記録を書いてみたいと思います。

想定外だった株式会社設立

実はJAMPの株式会社としての設立は当初から想定していたものではなく、その局面でのやむにやまれぬ決断の結果、たぎる想いのみをエンジンに勢いで立ち上げたという表現が正確かもしれません。

JAMP構想自体は昨年冬からあり、創業のずっと以前から私がプロジェクトを主導する形で具体化に向けて動いていました。ただ、金融業界におけるJAMPプラットフォームはなるべく公共性を持ち、個人商店色を排除したエンティティであるべきという私の信念から、当初は別のスキームでの実現を目指して試行錯誤していました。

ところが、様々な事情があり、5月の半ばにそのスキームでの実現が困難であることが明らかになったのです。

行き詰まりを認識したときは正直相当落ち込みましたが、フリーズしてばかりもいられません。何もしないままではJAMP構想は再び雲散霧消してしまいます。

そこで、すぐに知り合いの司法書士に連絡を取り、本意ではなかった自己資金スキームで日本資産運用基盤株式会社を設立しました。これが半年前の5月28日までの約1週間ほどの出来事です。

想いとビジョンしかなかった船出

▲ 創業当初最初に入居した人形町の1人用レンタルオフィス

従前のプロジェクトの後処理等もあって、JAMPとしての活動は7月1日からスタートしました。つまり、創業からは半年が経過しますが、活動開始という意味ではまだ約5か月ということになります。

メンバーがまた私ひとりに戻ってしまったため、7月の活動開始当初は日本橋人形町に1人用レンタルオフィスを借りるところからはじめました。最初の週末に家族と親しい友人に荷物の搬入を手伝ってもらったのですが、あまりのオフィスの狭さに妻と友人が強張った顔をしていたことが印象的で、いまでもその場の気まずい雰囲気を記憶しています。

それもそのはずです。「ここから日本の金融は変わる」と私は胸を張っていましたが、銀行口座も無い、電話もない、社員もいない、ないない尽くしで、あるのは現在の金融業界に対する問題意識とビジョンだけだったのですから。

「組織資産」「人的資産」づくりに注力

▲ 「見えない資産」から学んだ価値創造フレームワーク

とはいえ、実際のところ、周りがハラハラ心配するほどには、私に不安はありませんでした。根が超絶楽観的ということもありますが、「世の中のためになることをやっていればきっと道は開ける」という根拠のない自信に加えて、それまでの半年強の構想検証で、手ごたえを感じていたからです。

そこで、最初の3か月は、焦って案件を探しにいくのではなく、自分の問題意識を専門誌への寄稿や業界関係者との面談という様々な形で、改めて世の中に問うというところからはじめることにしました。

これは、私の座右の書のひとつである「『見えない資産』経営」という本で唱えられている「価値創造サイクル」という考え方に強く共感していることが背景にあります。

会社価値を創造し、高めるために最も重要なのは「組織資産」を起点とする価値創造サイクルであり、「組織資産」や「人的資産」というエンジンをおろそかにしたまま、売り上げや案件獲得に焦っても、結局は会社価値にはつながらないし、それどころか会社としての目的も果たせなくなってしまう。

そうした想いから、7月から9月の最初の3か月の間は、とにかく多くの方にお会いし、多くの勉強会に参加し、色々な形で問題意識を発信するなど、「組織資産」と「人的資産」の構築にのみ注力することにし、案件の営業活動は積極的に行わないということにしました。

そんな現実離れした経営方針を唱え、営業活動もろくに行わない代表の姿は、この時期に参画してくれた社員にとって不安でしかなかったのではないかと振り返ってみてふと感じます(笑)

半年で大きく変わった風景

▲ 10月に入居した金融コミュニティスペースFinGATE Base入り口で

第2四半期目である10-12月期に入ってからは具体的な案件のご相談や営業活動も少しずつ始めていますが、やはりいまの時期に最も重要なのは「組織資産」「人的資産」の構築であるとの信念から、代表である自分自身と会社の経営リソースをそれら活動に大きく配賦しています。

そうした活動の結果、7月頭からまだ5か月弱にしかならないにも関わらず、「組織資産」である当社ビジョンやミッションに共感するチームメンバーやパートナー企業、サポーターが予想以上に増えてきており、それが具体的なJAMPのエンジンとして機能してきていることを実感しています。

社員や契約社員として参画してくれるチームメンバーも来年春までに15名弱まで増加する見込みですし、様々なパートナー企業との取組みも具体的なロードマップを伴って徐々に進み始めています。

また、何よりも金融業界の内外に私たちの問題意識や取組みに共感してくださるサポーターが本当に増えてきています。JAMPの活動がより広い範囲で、より高いレベルで進むよう、有形・無形のご支援を頂けるようになっています。

こうした「組織資産」「人的資産」の充実を背景に、私たちのビジョンに向けて目の前に広がる風景もこの半年で大きく様変わりしました。例えて言うなら、目指している山頂は遠くに捉えているまま変わらないものの、二合目に向けての地図や必要な装備も色々な方々からご提供頂き、登り始める準備を整えることができたようなイメージでしょうか。

これからのJAMP(まずは二合目へ)

冒頭にも書かせて頂いた通り、私たちJAMPは、想い描くビジョンに向けてまだまだスタート地点に立ったばかりです。

JAMPの最終的なゴールは、①金融機関・事業者にとっての金融事業支援プラットフォーム、②金融専門人材にとってはその専門性を発揮する就業プラットフォーム、③様々な強みを持つ企業やコミュニティにとっては付加価値提供プラットフォームとして、金融サービス・ビジネスを活性化するインフラや触媒として機能することです。

そのゴール(山頂)を目指し、最初に到達すべきは二合目であり、それが会社としての短期的な目標となります。私たちはこの二合目に到達するための幾つかのプロジェクトのマイルストーンを来年6月末に置いています。

具体的には、①足もと離陸しつつある「首都圏事業」に加え、「地方事業」に注力し、道筋をつけること、②それぞれの事業分野において具体的なソリューションをパートナー企業と連携して具体化すること、です。

これから更に半年が経過した創業1年目の2019年5月28日時点は、このマイルストーンの1か月前であり、その達成がどうなるのかが概ね見えているかと思います。その時には二合目達成のみならず、次の三合目や四合目に向かう地図や装備も準備できているようになりたいと考えています。

最後に

「今週は勝負なんだ」と妻に話し、「先週もそう言ってたし」と笑われるのが毎週日曜日の夜の恒例になりつつありますが、まだ半年とはいえ、小さいなりに苦しい局面もありましたし、今もまだ試行錯誤の毎日です。

ただ、やはり自分が強みとしている分野で、お客様のため、業界のため、社会のためになると心の底から思える事業に全力投球できている現在の状況は本当に楽しいです。

また、そのビジョンに共感するチームメンバーやパートナー企業、サポーターの皆さまと一緒に頑張れるというのは何にも代えがたい喜びだとしみじみ感じます。

全力投球で頑張っていきたいと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。

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BtoB金融スタートアップ(株)日本資産運用基盤グループの創業者・代表取締役社長|金融機関向け資産運用事業支援プラットホーム(日本版TAMP)を運営|連続起業家(非オーナー経営者→オーナー経営者)として、金融・資産運用ビジネスに加えて、スタートアップ経営等について情報発信

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