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人生いろは 『へ』 変化          変化で人生色とりどり


毎日、同じことの繰り返し。 毎週、同じルーティーン。 毎年、お誕生日が来てお祝いするけれど、自分がやっていることって同じでつまんない。何か変えたいと思うけど、いろいろな事情があってできてない。

変化って、自分が主導で変わる事と、 周りの事情で自分の環境が変わる事と二つあると思います。 小さな変化、大きな変化、人生はその積み重ねで年を重ねていくんですよね。 

私は、高校生の時に、父の仕事の関係でバンコックに引っ越すことになりました。 両親とも英語はできません。 生れて初めて乗る飛行機。到着して次の日に、高校へ面接に。 生れてはじめて対面する白人。 ほとんど何も覚えていないんです。雲の上を歩いている感覚かな。 16歳の時ですから、友だちが恋しくて、日本に帰りたくて、泣いて過ごしたことを覚えています。 体重が一気に10キロ以上減るくらい体が拒否していました。

でも、徐々に慣れて楽しいこともたくさん。この徐々に慣れるというのが大切なんだと思います。 時間は最上の薬、時間がいつのまにかに大きく変化した生活を平常にしてくれます。 いろいろな経験を3年弱の間にしました。 このお話は、またの機会にしたいと思います。 

ただ、16歳のわたしは、この変化を前向きに自分のものにしなかったように思います。今思うと、すごいチャンスだったのに、もっとまじめに英語を勉強しておけばよかった。 もっと何かできたんじゃないかと、後悔がたくさんあります。

大きな環境の変化を自分主導の前進に持っていかなかったんですね。 16歳ですから、ティーンエージャー真っ只中で、自分の体のホルモンの変化にふりまわされていたので、仕方がなかったのかも。 

でも、過ぎてみると、なんとなく 英語も身についていたし、異なる人種、思想、歴史を見る目、受け入れる心、交わる姿勢が自然に身についています。 それは、この変化のおかげかなと思うんです。 ですから、変化を前向きに受け止めなくても、自然に流れていくだけで、自分へのプラスが積み重なってくるんですよね。

バンコックから帰国して大学生活。 そして大企業に就職。 12年働いて、あるプロジェクトでアメリカの会社と仕事をした際、社長に誘われて転職。 6年働いている最中に、また新事業のグループのお手伝いをすることに。 

そして、親友に誘われてバケーションに出かけ時、ボラボラ島と言う小さな島で、今の主人と出会い、フランス語を話す南国の小さな島へのジャンプ。 10年が過ぎて、主人と共に現在のニュージーランドへ。 また、全く異なる環境での生活が始まりました。

本当に極端な環境の変化を経験しました。 でも、今になって考えてみると、無意識の自分が呼んだものかもしれません。 でも、その時は、自分の意志で変わったことではなく、変えられたことだと思っていました。  

それぞれの環境の変化の際、知っている人がいなくて心細いの再頂点。誰も導いてくれないですから、自分で何か開拓していくしかなかったんです。 残念ながら今のようにテクノロジーがなく、過去の環境を今とつなげる方法がなかったんですね。 もしかしたら、それが良かったのかもしれません。 何とか楽しいこと、自分の中のルーティーンを探すよう強制されてたような気がします。

ものすごく大きな変化、例えば、引っ越し、就職、転職、結婚、出産、子育て,天災、病気。 それぞれに、自分の生活をどうやって、快適にするか対応していかなければなりません。 

ルーティーン、日常を探すんです。 毎日同じことで退屈とぼやいている自分ですが、よくよく考えてみると、それが最大の心地良さなんですね。 心地良いって、いいですよね。 だから、そこから抜け出すって大変。 でも、時々一歩出ないと、自分が作ったしがらみの繭に包まれて、二進も三進もいかなくなってしまいます。

環境が変わって、または、環境を替えても全然気持ちが変わらない。 やっぱり、同じところでグズグズしているような気がして結果がでない。 そんな悩みありませんか。 自分の小さなルーティーンやネットワークをずっと同じように続けているからなんじゃないでしょうか。 現在は、インターネットのおかげもあってそれが可能ですから。

仕事で、誰かが何かを変えようとした時、 必ず悶着が起きますよね。 変えると今までの快適な現状が変わって、また自分を適用していかなければならないから。スタータスクオ―と言う言葉を耳にしませんか。 現状維持は心地よいのです。 だから、変わるってすごく難しいんです。でも、スタタスクオーを変える流れが起こったら、自分の停滞していた人生の流れを変えるきっかけなんじゃないでしょうか。

環境が変わったら、違う小さな日常を創り始めてみる。 そして、その小さな日常を時々思い返して、また、替えてみる。 

もし、周りの環境が変わらない、変えられないと思ったら、ちょっとした日常を変えてみるのも一つです。 起きる時間を変えてみる。 いつもの通勤 /通学ルートを変えてみる。 清水の舞台から飛び降りるほどの決心しなくても、ちょっと変えることってできますよね。 変えたんだと自分の中で思っていると、意識視野が新しいものを見せてくれ、新しい出会いをもたらし、新しい会話を広げてくれると思います。

変化はチャンス、日常の中に変化を見つると、人生が色とりどりになるんです。

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