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「概念の価値の吟味」の現実的意味
今からおよそ200年ほど前にヘーゲルは、当時のドイツの学問界の状況・思想的潮流を念頭に置いて次のように否定的な態度を表している。曰く彼ら〔当時の大学教授や宗教家など〕は
と。そしてこうした傾向に対してヘーゲルは本当の意味での真理探究の仕方としての「哲学的態度」を対置して、以下のように述べる。
では、この「ありきたりの態度」とヘーゲルにとっての「哲学的態度」とはどのように異なっているのだろう
復刻「パンテオンの人人」 (牧野英一、昭和3年[1928年])
〔まえがき〕
ここに、論文「『パンテオンの人人』の論理」(ヘーゲル『小論理学』牧野紀之訳註、未知谷、2018年の巻末に収録されています)の元ネタになっている名文『パンテオンの人人』を、牧野紀之氏の許可を得て、全文掲載することになりました。
牧野英一については、上記「~の論理」(現在最もお手軽なのは、pdf鶏鳴双書の中の『生活のなかの哲学』を手に取って頂くことだと思います)を読んで頂くと