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自分自身の可能性を高められる場所へ──わたしたち「経営者JP」のコンサルタントを紹介します①伊藤博紀 前編


「志高き経営者・リーダー達が、集い、学び、執行する最高の場を」と掲げるわたしたち経営者JPは、エグゼクティブサーチ、経営人材コンサルティングを手掛けています。そんな経営者JPにどんなコンサルタントが在籍しているのか、今月から毎月1人にフィーチャーしてたっぷりご紹介していきます。第一弾は経営者JP ディレクター 兼 エンタープライズサービス統括本部 部長の伊藤博紀さん。前編では伊藤さんにこれまでのキャリアを振り返っていただきました。

お話を聞いた人:コーポレートプロデュース部・野口、内藤

将来は数学者になりたかった

野口 大学では理系を専攻されていたんですよね。

伊藤 そうですね。大学時代はコンピュータサイエンスを学んでいました。小学生のころから算数オリンピックに挑戦するくらい、もともと数学が大好きだったんです。大学進学のときも数学科を出て、ゆくゆくは数学の研究者になろうと思っていましたが、数学で食べていくのは大変そうだな…とも漠然と感じていました。

そんななかで大学受験を迎え、あまり深く考えていなかった私は全国模試でA判定だった国立大学の前期しか受験しなかった結果、不覚にも不合格、浪人することになりまして…(笑)。

浪人時代に「自分は何者になりたいんだろう」と自分自身を見つめ直し、そのころから社会ではITの重要性が高まっていたので、「数学よりもコンピュータサイエンスの方が面白そうだ」という理由で大学を選びました。

野口 コンピュータサイエンスというと、どんなことを学ぶ学科なんですか?

伊藤 平たく言うと、ITに関する知識を学ぶ学科です。プログラミング然り、サイバーセキュリティ然り。また、いわゆるシステム開発手法だけでなく、「どのようにITプロジェクトを進めれば、プロジェクトを成功に導けるのか」といったプロジェクトマネジメント手法など、ITに関する分野を総合的に幅広く学びました。

野口 プロジェクトマネジメントなど、いまの時代にマッチしていて、先見の明がありますね。

伊藤 それはたまたまですね。それまでは数学で数字だけを追いかけたいと思っていた人間が、浪人をきっかけに「毛色が変わったことをしなければ、自分は生きていけない」と考えて、そんな道を選んだわけです。

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「無理」と言われた悔しさをバネに

内藤 就職のことはいつから意識し始めましたか?

伊藤 大学3年生に上がったときからです。その当時、新卒就職先として大企業なのか、ベンチャー企業なのか、どちらが自分に向いているのか迷っていて、手始めにベンチャー企業を対象にしたインターンイベントに参加しました。

そこで、日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴと出会い、大学3年生の夏休みに1ヵ月間インターンに参加させていただきました。それまで金髪だった髪の毛を黒髪に染めて。実は根が真面目なんです(笑)

野口 大学を卒業後は、新卒でITコンサルティング大手のフューチャーアーキテクトに入社されました。新卒入社はかなり狭き門だったのではないでしょうか。

伊藤 新卒1社目はすごく重要だと考えていました。当時は自分自身をすごくデキる人間だと穿った見方をしてしまっていて、「上場企業、年収○○万円以上、職種はITコンサル」と自分の中で新卒就職先のルールを決めていました。

でも、大学専属のキャリアコンサルタントに相談したところ、「いまのままでは無理」と一蹴されてしまいました。それが悔しくて「絶対に見返してやる!」と。この出来事が自分のキャリア形成のきっかけになったのかもしれません。

野口 無理と言われたのが悔しかったわけですね。

伊藤 そうですね。とはいえ、キャリアコンサルタントの方がそのように言うのもひとつの真実ではありました。私が就職活動先の企業に対して売り込む要素は何かを考えてみたら、成績も普通だし、それ以外の強みも特に見つからなかった。

そんなときに、たまたま大学のイベントで学部内30名の学生を選抜し、発足する産学連携特別プロジェクトの告知がありました。当プロジェクトは大学に提案したいシステム企画・設計・開発を3ヵ月間、6名チーム体制で取り組み、最終プレゼンで企業数十社、新聞社、ラジオが来るという大学内でも初めてのイベントでした。

このイベントを知った瞬間、私は「これだ!」と。このイベントで最優秀賞を獲れば、キャリアコンサルタントの方から突き付けられた「無理」を覆すことができると直感的に思いました。

内藤 結果はどうなったのですか?

伊藤 私自身は決して優秀ではなかったので、無策で最優秀賞を狙えるわけがないと考えました。そこで、それまで話したこともない学部内の優秀なメンバーに講義終わりや食堂で声を掛け、私自身のビジョンを語り、素直に「力を貸してほしい」と頼み込み、プロジェクト開始前にチームを組みました。その当時の私には「熱意」しかなかったわけです。

そして、休みなく、連日連夜でメンバーとプロジェクトに勤しんだ結果、なんとか最優秀賞を獲得することができました。本当に当時のメンバーには頭も上がりません。

野口 すごい! チームビルディングが重要だと気づき、そこをしっかり構築して結果を残したわけですね。

伊藤 もちろん運もあったと思いますけどね。そして、新卒でフューチャーに入社したわけですが、周りは優秀そうな同期ばかりで、入社前の内定者時代から不安と緊張でいっぱいの日々だったことをいまでも覚えています。

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基礎力を鍛えた新卒時代

内藤 フューチャーアーキテクトに入社してみて、いかがでしたか?

伊藤 毎日が苦難の連続でしたね。入社前に私が勝手に思い描いていたITコンサルタント像は、お客様の前で意気揚々とプレゼンしているイメージでしたが、実際には泥臭い毎日でした。

いま考えれば、当然のことなのですが、そこに至るまでの基礎力がすごく大事ですよね。本当に修業の時代だったなと思います。

野口 印象に残っているプロジェクトはありますか?

伊藤 入社1年目の時に参画した大手小売会社の新ポイントカード立ち上げプロジェクトです。店舗内端末でのポイントカード照会時のレコメンド機能は、要件定義~リリースまで一気通貫して携わった思入れ深い機能です。いまでも、たまに自分がエンドユーザーとなって使っています。

野口 しっかり活躍していたわけですね。どうして転職をしようと思ったのでしょうか。

伊藤 フューチャーには4年8ヵ月間在籍して、いろいろなプロジェクトを担当させていただいたのですが、やはり私がやりたいことは上流フェーズだと思ったんです。このままでは自分が思い描くポジションまでに昇り詰めるためには、まだまだ時間がかかると感じ、環境を変えることもひとつの手段かなと初めての転職を考えました。

経営者を見て新天地を選ぶ

野口 転職先もシグマクシスでコンサルティング会社ですね。

伊藤 フューチャーからの卒業生は大手コンサルティング会社への転職者も多い一方で、私は「そこにいまの自分から変われるものは本当にあるのか」をずっと考えていました。2012年当時、シグマクシスは未上場、名前も聞いたこともない会社でした。そこで、シグマクシス創業者である倉重さんのことをひたすら調べ尽くしました。

私は経営者を見て新天地を選ぶ傾向があって、1社目のフューチャーは金丸さん、2社目のシグマクシスは倉重さんを見て選んだわけです。

また、シグマクシスは主要たるコンサルティングファームから入社している方が多かったのも、新天地としてシグマクシスを選んだ大きな理由です。直感的にシグマクシスで学べることはすごく大きいと感じました。その先に自分自身の可能性も広がるなと。

シグマクシスに入社した翌年の2013年12月には東証マザーズ上場、2017年11月には東証一部への鞍替えを果たし、企業の成長フェーズにおいても、かけがえのない貴重な経験をさせていただきました。

内藤 シグマクシスではどんなお仕事をされたんですか。

伊藤 いろいろなお客様を担当させていただきましたね。特に印象深いプロジェクトは、シグマクシスで最後に参画した大手航空会社のプロジェクトです。プロジェクト開始から約6年間、総プロジェクト人数は数千人、総投資費用が数百億円以上の大型プロジェクトでした。私が参画したタイミングはカットオーバーから遡って最終フェーズの2年間でしたが、それまで携わったプロジェクトのなかで最も濃密な時間でした。

プロジェクトそのものの難易度も高かったですし、ベンダーも多数社、商習慣の異なる多国籍メンバー、多くのステークホルダーがいる中で、それまで培ってきたプロジェクトマネジメントを駆使しました。

プロジェクト参画から2年間の時を経て、想定外の事態に備えて丸2日徹夜に近い万全の臨時体制でカットオーバーを迎え、朝方の初便が離陸した瞬間、プロジェクトメンバー全員と抱き合い、喜びを分かち合ったことは何ものにもかえがたい思い出です。

と同時に、「このタイミングかもしれない」と、もともと興味のあった人材コンサルティング業界に飛び込んでみようと、転職を決意しました。

大規模案件を手掛ける対企業向けのコンサルティングを経験した伊藤さんは、そのあと2018年1月に経営者JPに参画されます。伊藤さんが「人材コンサルティング業界」に興味を持ったのはなぜか。後編でたっぷりお話いただきました!



〜本日のふうかのひとこと〜
コンサルさんは、話す順序からもう上手( ¨̮ )

→ 伊藤へのキャリア相談はこちらから

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