オープンvsクローズド戦略

社説ならぬ、私説のコーナー。

中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)のスマホの中には様々な外国製品・技術が使われている。中でもソフトバンクグループ傘下のスマホ用半導体設計のトップシェアを持つ、英・アーム社からは技術協力を受けており、重要な存在だ。アーム社の製品技術の中には、かつて買収した米国発の知的財産が含まれている。そのため、アーム社は米商務省の「市場価格に基づき米国由来の部品やソフトウエアが25%を超えれば海外製品も禁輸対象になる」という規制に基づいてファーウェイとの取引停止の方針を決めたという。これまでファーウェイは米国製品が調達できなくなる事態に備え、中核部品やOSを独自開発する方針を強調してきた。ファーウェイは自前の技術・製品で世界に対抗できるのか、はたまたスマホ事業の取りやめにまで発展するのか。いずれにしても、苦境に立たされているのは明らかだ。「華為技術」という文字を眺めていたら、中華の"華"・有為の"為"が含まれていることに気付く。「"中華発"の技術で"有意義"なことをやってのける」ーそんな野心がチラリと覗く。もしかすると経営陣の目指している方向や戦略は、我々の想像のはるか先をいっているのではなかろうか。




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