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探究×地域交流で、高校生と大人がガチで共創するスタディツアー(新渡戸文化高校@都農町)

3回目の新渡戸文化高校スタディツアー@都農町。
今回来る6名のうち、2年生のAさんは3回連続の都農町!

Aさんが初めて都農町に来たとき、南国プリンに魅せられ、高校に戻ってマイプロジェクト化。

その年の学園祭で60個を販売!

今年はなんと!1,000個!!!

もはやスタディツアーの域を超えたコラボの予感ではじまりました。

3回目だから「お帰りなさい!」かな@都農駅

2回目も2人。高校生が2回も都農町に来てくれるのは本当に嬉しい。

新渡戸文化高校の精鋭6名!

新渡戸文化高校はいち早く修学旅行をやめたんです。
かわりに全国20町村と提携。
1年生、2年生の間で4回。
自分の好きなところに行くんです。

昨年の様子がUMKのニュースで放映されました

1.薄っぺらい体験を超えたい

前回12名を受け入れたあと、実はぼくらイツノマの中でちょっとした消化不良感があったんです。

「これってぼくら単なるツアコンじゃないの?」
「探究っていいつつ、上げ膳据え膳じゃね?」
「自分たちのこと、なんか印象残ったんかな?」

高校生が関心のあるテーマを考え、希望する人に会えて、体験はできた。
高校生は「楽しかったー」と言ってくれてたので及第点はとれてる。

もっとお互いに深く知って、まちづくり・企画のプロとしてのぼくらのノウハウも利用して、一人じゃできないリアリティーのある企画を、ぼくらを含めた都農町の人たちとガチで協働、共創することを目標にしました。

わかりやすく言うと、ぼくらがもっと楽しみい、が真実 笑

そのためには、人数は少なければ少ないほどよく。。
ビジネスベースで考えれば、人数は多い方が儲かるけど。。
つまらないツアーするぐらいだったらしないほうがいい。

いまイツノマにはインターン生含め6名いるので、定員を昨年から半減、6名でお願いしました。

ありがたいことに、都農町へは定員以上の応募があったとのこと。
選考を通った6名が来てくれることに!

高校生たちから嬉しいコメント
「選考、大変だったんですよー。1,000文字ぐらい必死で書きました!」
「落ちたら自費で行こうと思った!」

5日間、一環して一人ひとりが自分らしい企画をしてもらいたく、

「HOSTEL ALAを活用した、オリジナルのスタディツアープラン提案」

を企画のミッションにしました。

先生から「ハードルあがって大丈夫かな 笑」と心配もされましたが、事前のオンラインミーティングでオリエンし、来るまでに仮説として一案、自分なりのツアープランを考えてきてもらうことに。

2.お互いの認識を深める

到着後、1人ひとり、じっくりと自己紹介。

昨年は顔と名前が一致している高校生も少なく、団体さんっぽくなってたので今年は最初から呼び名も明確に。最初からアットホームでいい雰囲気に。

なにより、昨年1年生だった3人の驚くほどの成長ぶりに感動
めちゃくちゃコミュ力と社交性高まってた。。

都農神社で

初日は、豚しゃぶしながらウォーミングアップ。大家族感あり 笑。

異常な食欲の高校生メンズ

3.地域の人からたっぷりインプット

2日目は、朝から晩まで、地域の人からたっぷり話を聞いたり質問攻めにしてツアープランに必要なインプットを。

①新名亮さん(蹴-1協会)

都農町で生まれ育った新名さん。

2010年、都農町で発症した口蹄疫の悲劇。
当時、商工会青年部長として仲間たちと、PK大会「蹴-1GP」を開催。

3年ほど観客はまばらだったそうですが、つづけることで、気がつけば全国大会。いまでは、JFL昇格を目指すプロサッカーチーム「ヴェロスクロノス都農」も誘致。

スポーツによるまちづくりを実践。

というと聞こえはいいが、そんなこと後づけよ!と笑い飛ばす新名さんのことばに高校生たちも笑顔でうなづきます。

新名さんから、高校生たちへのメッセージ

「自分の気持ちを表現できるのはすごい」
「1人で突き抜けることが大事」
「なんといっても仲間が大切だよ」
「自分は運がいいって信じてる、それだけ」

話して食べて3時間!

②三島優里さん(都農町観光協会)

午後は、都農町観光協会の三島さんから都農町の観光レクチャー。
都農町自慢のブドウジュースをいただきながら。

③GreenHope(小学生選抜チーム)

次は都農町で、ゼロカーボンの施策提言・推進を行っている選抜チーム「GreenHope」の小学生とご対面。

お互いの活動紹介。

新渡戸文化高校の紹介

東京の高校生と、1万人の町、都農町の小学生。
なかなか出会えないですよね。お互い、新鮮な気づきの連続に。

新渡戸文化高校のプロジェクトの中に、「南国プリンプロジェクト」も!

GreenHopeが主催する「みちくさ市」の紹介

東京よりゼロカーボンに対する意識やアクションが進んでるのでは?という印象を持った高校生も。同じティーンズとして、2050年に向けて、これからも一緒に活動できると理想的。

手前の右から5名がGreenHopeの小学生(1名欠席)

④都農中学校の授業に参加!

小学生だけでなく中学生とも交流。
イツノマが担当している総合学習「つの未来学」の授業に2時間、先生公認のもと、高校生たちが参加。

都農町の中学2年生にとって、東京の高校生はほぼ初めて。
ちょうどこの日から10チームに分かれて、商店街の活性化アイデアを話しあう時間。高校生もチームに入って2時間。

高校生なりに気をつかってコミュニケーションとってたのに感心!
中学生も照れつつも、東京への好奇心は旺盛。

⑤都農町内の経営者5名

最後は、都農町の経営者5名と交流会。
昨年、お世話になった社長さんもいて最初からやわらかい雰囲気で。

事前に、経営者のプロフィールは高校生たちに共有。
しっかり予習をしてきて、初日の豚しゃぶ食べながら、こんな質問したら面白いんじゃないかと話しながら当日臨んだだけあって、会話が尽きずに大盛り上がり。

社長さんたちもはしゃぎ気味 笑。

4.本気の企画へ

3日目と4日目は、ほぼ、ぼくらのオフィスに缶づめで企画へ。

日々、まちづくりや建築の企画・デザインの実務ど真ん中にいるイツノマの渡邊佳さんから、企画の作り方やコツをインプット

【企画のポイント】
・新しいアイデアかどうか
・誰かの不満を解消しているか
・実現できそうか

ツアー前から考えてきていた自分なりのツアーを企画におとしこみ。

途中で、一人ひとりの企画にぼくがフィードバック。
手加減なしで容赦なく。。笑

共通して伝えたのは

自分のキャラ(好きなこと、個性)が活かせてるか?
都農町ならではの必然があるか?
友だちに自信をもってすすめられるか

日ごろ、イツノマの社員に伝えてることと同じこと。
高校生なりに部分的でも響いたところあったようでした。

3日目の終了時点で中間発表。

自分が考えてきたことと、違う視点のフィードバックもあったため、やや困惑しながらも少しずつ企画の輪郭が見えてきました。

今度は、高校生どうしでフィードバックしあって、いよいよ明日、提案に。
こうやって、一人ひとりの案をみんなでブラッシュアップしていけば、必ずいい企画に!

5.町内事業者にツアー提案!

いよいよ最終提案!

ゲストは、今回の提案に一番縁のある都農町の3大観光拠点から。

都農神社 :永友宮司(昨年に続き2年連続の新渡戸文化高校対応)
都農ワイン:福嶋取締役
道の駅つの:假屋さん(つの未来財団)

①草刈り賄いツアー

トップバッターは、2年生のKさん。地域の方々にとって草刈りが大きな課題と聞いて、元々考えてたブドウ探究やおいしいものを満腹に食べれることを合体、草刈りしたら満腹で賄い飯を食べれる面白いツアーに!

(都農ワイン:福嶋取締役)
千葉から移住してきて最初におぼえたのが草刈り。
都会では体験できないのでツアーにしたら面白い!

②デザインツアー

3回目の都農町、学園祭で都農町の南国プリンを1,000個売ったAさん。

都農町の食材・商品を高校生なりの視点でパッケージデザインやブランディングを提案できるツアーに。都農神社境内にも、デジタルでわかりやすいマップをつけたほうがいいのではと具体的な提案。

永友宮司、満面の笑みに。

(道の駅つの:假屋さん)
道の駅で新しいブランドの開発を企画してるので早速頼みたいです!

③過疎地 de YouTube

You TuberになりたいMさん。昨年に続き2回目、大の都農町ファンに。矢研の滝や尾鈴山や日向灘など自然豊かな環境を訴求して、映像を撮りたい若者とを集めて、町の発信にもつなげていこうという提案。

(都農神社:永友宮司)
都農町に生まれ育ったものとして、地元の人は地元の魅力に気がつかないもの。こうして発信していただけたら本当にありがたい!

④星空ごはんツアー

はじめて都農町にきてくれた1年生のNさん。一番感動したのが都農町の星空。東京では見たことなく、まるで宇宙のようだとも。東京で疲れた人とか、娘と話したいお父さんとの親子ツアーなどの提案に、ゲストからとても深い共感。3人とも娘を持つお父さんでした 笑。

(都農ワイン:福嶋取締役)
3人の娘がいるので大賛成!星を見ながら娘と話したい 笑

⑤日常の逆転ツアー

おなじく初めてきた1年生のOさん。新渡戸のスタディツアーと交換で、都農中学校の中学生が一緒に東京へいく画期的なツアーを提案してくれました。これ、実現可能性一番高いんじゃないかと思って、早速、教育委員会に提案しようと思ってます。

(都農神社:永友宮司)
私自身、東京に憧れて田園調布に住んでましたので(笑)、中学生が東京へいける機会をつくれるのは大賛成です。

⑥アーティストが滝を見て創作ツアー

2回目の都農町で、自然に魅せられたGさん。自らラッパーとして音楽活動をしていますが、滝や自然のもとで作詞作曲したり、都農ワイナリーのステージでパフォーマンスできたら、東京のアーティストにも響くのでは?

(道の駅:假屋さん)
宮崎には音楽やアートが少ないので、若い人を中心に、アーティストと交流できるのはとてもいいですね!

過去2回のスタディツアーでの提案と異なり、ツアー前からテーマを考え、滞在中、都農町の人たちとの交流、対話を盛り込み、最後はイツノマメンバーとガチで企画をしてくれたため、高校生らしくありつつ、リアリティーの高い企画となり、ゲストの方々も大満足。

個人的に一番嬉しかったのは、帰り際に、ゲストの3人だけで、これからもっと都農神社、都農ワイン、道の駅の連携を深めて、観光コンテンツをつくっていこうという話になっていたことです。

6.まとめ

最終日の振り返り。昼食、夕食を4回ずつガッツリ一緒に過ごしただけあって、高校生たちとイツノマメンバーの会話がものすごく自然でスムーズ。

嬉しいコメント続出でした。

「マジで帰りたくないっ!」
「卒業旅行で自費でもまた来たい」
「来年2年生としてまた来たいです」
「自然がいいし、人がやさしいしファミリー感ある」
「都農町の人たちはなんかあるとすぐ集まってくださる」
「濃いし、深いし」
「企画のアイデア聞いて、この人ヤバイと思った 笑」
「めっちゃ頭使った」

高校生たちは日ごろから、探究の習慣がついているので考えたり自分の意見を言うことにとても積極的。一緒に話していて本当に楽しかったです。

他の高校も、どんどん修学旅行を、このようなスタディツアーに切り替えたほうがいいなぁと思わされます。

町としては、すでに関係人口を確保できるためプラスしかないですし、ぼくらのような宿泊・企画事業者にとっても新しいビジネスチャンスになるのでシナジーは高いと思います。いまから来年の受け入れが楽しみです。

(参考)

スタディツアーについて

昨年11月の新渡戸文化高校スタディツアー

昨年6月の新渡戸文化高校スタディツアー


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