HSPの私が考える「繊細さん」の癒し方
「HSP」をご存じですか?
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、生まれつき神経が細やかで感受性が強い性質を持った人のこと。全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
日本では「繊細さん」という愛称も用いられています。
HSPの特徴
HSPには、主に4つの性質が挙げられます。
HSPという言葉を知ったとき、これらの性質を見て、自分に当てはまるのではないかと感じました。
そして、武田友紀さん著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』を読んで、まさに自分だ!と確信しました。
「人といると疲れる」「他人の気分に左右される」「マルチタスクが苦手」「忙しい日々が続くと引きこもりたくなる」…。どれもこれも当てはまることばかり。そう、私もHSPだったのです。
武田友紀さんの本には、繊細さんの体験談と困難の乗り越え方が書かれています。
私は一時期、図書館司書とは別の仕事に就いていたのですが、本書の繊細さんの体験談を読むと、その当時を思い出して辛くなることがありました。
(武田さんの本自体は、繊細さんを肯定し、長所の伸ばし方を提示してくれる内容です。私にとって、HSPと向き合う上で欠かせない本です。)
そこで、HSPと前向きに付き合うために、繊細さんが日常に疲れたときの癒し方を、実体験を元にまとめてみました。
繊細さんの癒し方
①1人で休む時間を作る
仕事をして、多くの人に会って、人混みに揉まれて…多くの外的要因で疲れを感じやすい繊細さん。疲れた心と体を癒すには、引きこもって休む。私にとってはこれがいちばん大事です。
育児をしていると、子ども主体の生活になり、丸一日何もせずに休むなんてできません。なので、子どもが園に行っている間、仕事も用事もない日は「今日は最低限の家事だけする」と決めて徹底的に休みます。
②好きなものに触れる
HSPには「感じる力が強い」という特徴があります。不快な刺激を強く感じる一方で、心地よいものをキャッチする力も長けています。
音楽を聴いたり、本を読んだり、ドラマを見たり、芸術作品に触れたり、香りを楽しんだり。好きなもの、心地よいと感じるものに積極的に触れることはHSPさんの心を満たします。
ちなみに、私の好きな音楽は、キリンジ、くるり。もう20年くらいずっと聴いています。
最近ではBTS。ジンペンです。楽曲もかっこいいし、彼ら自身も魅力的♡
③好きなことをする
HSPは苦手なことを頑張るよりも、好きなこと、得意なことを伸ばす方が自然体でいられます。
私の場合は、アクセサリー作りと在宅トレーニング。無心になって趣味に没頭すると、気持ちがリセットできます。
3つを挙げてみて、すべてに共通するのは「自分の時間を作る」ということ。自分のために休み、好きなものに触れ、好きなことをする。これが満たされて、私は前に進めるのだと思います。
HSPと向き合う
HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った気質です。治療を要するものではないし、痛みやストレスに耐えられるように自分を変える必要もありません。
大切なのは、自分がHSPであることを認め、その特性を知る。できるだけ居心地のよい環境を整える。疲労を感じたら、自分を癒してあげる。
いつも他人優先で動いているHSPだからこそ、1人でいるときは自分の心の声に耳を傾け、自分自身を労ってあげたいです。
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