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「ひとりブックカフェ」構想


「ひとりブックカフェ」は実際には存在しないブックカフェです


はじめまして。ひとりブックカフェです。

アトリエ・書斎・地域住人の憩いの場として利用させてもらっている古民家の一室が窓の多い、明るい空間で、ブックカフェ風にしたら良い感じかもしれない、と思ったので、あるものをそれらしく配置して写真を撮ってみました。

これが思いのほか楽しかった
いや、思っていた通り楽しかった

楽しくなったら無いはずの「ひとりブックカフェ」の構想が膨らんで行ったので、ちょっとまとめておきたいと思いました。

ちなみに以下がまっさらの状態です。


古い写真で申し訳ない


この空間を、以下のようにレイアウトしました。










メイキング的な記事はまた別に記録しようと思いますが、とりあえず様になって来たんじゃないかと思います。

ここは実際には存在しないブックカフェです。

建物自体はちゃんとありますがブックカフェではありません。

「ひとりブックカフェ」と名付けた、架空のブックカフェです。

しかし、「まあ普通にどこかにあるブックカフェなんだろう」と思われたら良いな、という下心がちょっとあります。

とはいえ皆に知ってもらってからオープンする、というつもりもありません。

いくらブックカフェ風の装いをしていても、実際にカフェの営業ができるような設備はないので(加えて接客などが苦手という問題が大きく立ちはだかっています)、勘違いさせたい気持ちはありつつも「架空です」「本当はありません」と言い続けながら、この、いわば家のコスプレみたいなことがしたいのです。

楽しい活動です。ブックカフェっぽい部屋を作り、本が映える舞台にして、写真を撮る。

お店作りというより、セットを作っている感じです。本やお皿に乗った食べ物が役者。

#本のある風景 #本のある生活  &家・小屋・部屋が好き




いわゆる本のある風景、というものが好きです。

本はただそこにあるだけでけっこうわくわくする。本が好きな人なら分かってもらえると思いますが、正直、読む読まない以前に、あるだけで良いのが本なのです。

他の部屋でも、本が映える空間、本を主役とする空間というものを作って、撮影していこうと思いますので、良かったらインスタグラムをフォローしてくださるとうれしいです。

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 ひとりブックカフェ

「ひとりブックカフェ」構想①
~距離感に気を使え僕のレイアウトよ~

ひとりブックカフェは架空のブックカフェですが、レイアウトするにあたり「お客さん」の存在というものを意識しました。

例えば以下の画像。何度も出して申し訳ありませんが、見ての通り、席は三つです。見えるでしょうか。


生成AIを使って窓の外の景色を変えた写真です。実際は普通にお向かいのお家があるので

窓際の席を真後ろから見るとこうなっております。二つの席の間には適度な距離が保てているのではないかと思います。窓の中の柱が精神的な壁になりそうですね。加えてそれぞれどっしりした椅子なので、囲まれてる感もあり、誰かが横にいても気にならないと思います。

そして前後、左右、微妙にずれた三席目があります。

以下は三席目を真正面から見た写真。


そして以下は、この席からの視点です。


真正面は窓で、重めのテーブルが精神的な壁となるので、狭いですがギリギリ前の席に人がいても気にならない距離感が保てているのではないかと思います。

まあ実際に人が来ることはないのですが、こういう風に「もし人が来たら?」を考えてレイアウトするのは楽しいことでした。

「ひとりブックカフェ」構想②
~そもそもブックカフェってなんですか~

そもそも僕はブックカフェに行ったことがありません。

行ったことが無い故の憧れがありました。

正確には一度あるのですが友人と一緒でしたし、あまり時間もありませんでした。

普通の喫茶店やコーヒーショップに本を持ち込んだこともありますが、長居するには勇気がいりますし、目の前のコーヒーや食べ物が無くなった時点で落ち着きません。

読んでいる本はこれで良いのだろうか?という不安感情にも襲われます。
余所行きの本を用意しなければならないのではないか。
ブックカバーをするのがマナーなのではないか。
色々なことが頭を巡ります。

例えば待ち合わせをしていて、待ち人が来るまでの間文庫本を読んでいる、というような大義名分があれば心置きなく本も読めると思いますが、ただ喫茶店に行って、ゆっくり本を読む、というのはなかなか神経を使います。

ブックカフェでもそれは同じなのでは?という疑問が湧きました。

そのタイミングで思ったのは、いや、そういえば漫画喫茶に行ったとしても、僕はそんなにたくさんの漫画は読めないぞ? ということでした。

基本的に読むのが遅いのです。たとえ6時間とか8時間とか、ゆったりした時間を設定し、お金を払い、個室に落ち着いても、ろくに本なんて読めない。

ああそういえば、一度ブックホテルに行ったこともありました。そこでも短編集を少し読んだだけで、やはりどっぷり読書をした、という感覚はありませんでした。

つまり

基本的に外で本を読むってめちゃくちゃ難しいぞ? 

と思ったわけです。

ならばブックカフェだって、少なくとも僕には使いこなせない。

ブックカフェって言ったところで、結局そう名乗ってるだけで、要は喫茶店じゃないか。そこで本を読む、という最も重要な部分は、それぞれ本人たちのメンタルとフィジカルにかかってるじゃないか。


こうして、ブックカフェってなんだ? ブックカフェっとして最適なレイアウトってなんだ? という疑問に改めてぶち当たり、とりあえず適当に検索してそれらを解決しようとすると、「fuzkue」というブックカフェがあることを知りました。

察するにここは有名なお店ですね。仮にもブックカフェに憧れて、などと言っているのに、知らないなんて許されないお店なんじゃないか、と感じました。

詳しくは上記リンクからfuzkueのサイトに飛んで中身を確認して欲しいのですが、僕はこれを見たとき「これじゃん」と思いました。

「これが正解じゃん」

やっぱり、気兼ねなく、ゆっくり本を読むって難しいんだ、そしてそういう課題を解決してる人がいるんだ、と思うと妙に納得というか安心して、僕は「ブックカフェ」を追求しなくて良い、と思いました。

そもそも人が来る予定はないのだから本当にブックカフェを追求する必要はないのですが、架空の力、妄想、というものは侮れないものです。

ついつい本気になりかかってしまった。

「ひとりブックカフェ」なのです。

「ひとり」というのは僕のことであるのですが、少し欲を出すとすれば、こうして「ひとりブックカフェ」の概念を知ったネット上で縁のあったどなたかが、心のなかに「ひとりブックカフェ」を留めてくれると嬉しい、と思います。

ひとりブックカフェ構想③
~とはいえ普通じゃないところが欲しい~


僕が「ブックカフェ」を追求する必要はない。

しかし、人を実際に招かず、ブックカフェとしてfuzkueのように本を読む設計を徹底しているわけでもないとすれば、もはや僕の「ひとりブックカフェ」は何でもありません。

いや本当に何でもないのですが、それにしても空虚です。

だからブックカフェとして、せめてそのうち、本当に誰かの心の留めてもらえるような普通じゃなさ、を演出できないかと考えました。

ないんだけど、あったら良いな、あったら行ってみたいな、と思ってもらえるような何かです。

そこで僕が考えたのが、以下の部屋の使い方です。


ここを開けるとこのようになっています。


そしてこれが内側から見たこの部屋

ブックカフェスペースとはこのような位置関係になっています。椅子の真後ろに、小部屋となるスペースがある。


ここを少し特別な部屋にできないだろうか。

たとえばここには「作家」が住んでいる

画家でも写真家でも研究者でも読書家でも何でも良いのですが、なにか創作をしている誰かの部屋を創作し、都度、個性のある誰かの部屋(という設定)の部屋を作れないか。

で、その部屋は自由に探索可能。メモ、作りかけの作品、資料が入ったファイルなど、部屋がハードだとすれば、ソフトにあたるものが変化していく。

作家、画家、写真家の部屋を咄嗟に思い浮かべましたが、これを書いている今強く頭に去来してくるのは「特集部屋」です。

たとえば、たまたま近くにあったので例に出しますが、エドガー・アラン・ポーの作品にハマっている誰かがあたかも「推し活」をしているかのような部屋を作る。客観的に見るとそれは「ポー特集」がされた部屋、のように見える。




どうでしょうか。イメージしにくいと思いますが、僕の中ではやってみたくて仕方ない構想です。ブックカフェなので、一応「文芸」近辺の、という縛りにしようと思います。



カフェスペースでは半永久的に残るテクストを読んで、作家スペースでは日々変わっていくテクストが読める。

静的な読書と、動的な読書ができるブックカフェ。

僕は「架空の~」というのが大好きで、すぐにこういう発想をしてしまうのですが、架空のブックカフェの、カフェスペースの後ろには、何やら小部屋があって、そこには誰かのプライベートな創作空間がある。

そしてそこの主は何故か常に留守にしており、部屋の中は自由に物色できる。そんなブックカフェ。

架空の中に架空を埋め込まれたブックカフェ。

ややこしい限りですが、これがうまく機能するのかどうか、僕が想像しているような感じになるのか、しばらく試行錯誤していこうと思います。

その様をnoteでは記録していこうとおもいます。しばらくぬるっと観察していてくれると嬉しいです。

ということで、「ひとりブックカフェ構想」でした。

少しでも気になってくれた方、これからどうぞよろしくお願い致します。



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