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ポンコツ大学生が「仮説と検証」について考える~後編~

こんにちは!あいでんです。

前回の続きである「仮説と検証」について今回は話していきます。
(前回の記事はコチラ:ポンコツ大学生が「仮説と検証」について考える~前編~


それでは、、、いってみよっ!



調査とは


まずは再度検証について整理していきます。

検証・・・実際に調べて証拠だてること。事実を確かめること。仮説を実証すること。

これはそのままの意味ですね。モノゴトを調べて真実を確かめるということです。

検証をする場合には、一般的に”調査”が行われます。
この調査とは、みなさんもご存知の通りアンケートやインタビューなどです。


このような調査方法は大別すると5つの種類があります。
・構造化インタビュー
・半構造インタビュー
・非構造化インタビュー
・グループインタビュー
・フォーカスグループインタビュー


まずは1つずつ整理していきます。


・構造化インタビュー
これは予め決められている質問用紙や内容をもとに質問を行っていき、その質問から答えを得るという方法のことです。聞き方から答え方までの一連のプロセスを構造化しています。

一般的にはアンケートがこれにあたります。統計的な傾向を調べるときに有効です。



・半構造化インタビュー
これは、事前に大まかな質問事項を決めておき、回答者の答えによって、さらに詳しく質問をしていく方法のことです。導入だけ構造化し、回答次第で分岐していく半構造化です。

一般的にはインタビューなどがこれにあたりますが、街頭インタビューといった手短に終わるインタビューなどを指します。
長時間のインタビューが行えない場合などに効果的で、構造化しているとなかなかわからない細かなニュアンスなどを聞き出すことができます。



・非構造化インタビュー
これは質問内容を特に定めず、回答者の答えによって質問内容を変えたりさらに詳しく聞いたりする方法のことです。回答者次第で内容が大きく変わる非構造化ということになります。

長時間インタビューができる時に効果的で、会話などの一見質問ではないようなところから回答を引き出すことが可能です。意識していない考えや思いを引き出すことができます。



・グループインタビュー
複数人のグループに対して、予め用意している質問用紙に記入してもらいながら、会話も交えることで意見や考えを引き出す方法。

個人に対するインタビューよりも、集団としての行動などの調査をするのに有効的である。



・フォーカスグループインタビュー
1つのテーマに対して、複数人のグループで討論してもらう調査方法。

グループであるため、安心感や連鎖反応が起こりやすく、直接的にインタビューされないため自発的に考えや意見を発言してくれる。



検証のポイント

私はアンケートと半構造化インタビューによって調査し、検証を行いました。
ここで私が陥ったミスは「メリット・デメリットを知らずに調査してしまった」ということです。

それぞれの調査方法には当然ながらメリット・デメリットがあります。


例えば、アンケートでは比較的広く早く調査ができ、統計的な傾向をデータとして取ることができるメリットがあります。
その反面、細かいニュアンスを読み取ることが難しく、聞きたいことしか聞けないというようなデメリットがあります。

半構造化インタビューであれば、細かいニュアンスを読み取ることができるメリットがありますが、回答を誘導してしまったり、その個人だけのデータ(回答)である可能性があったりとデメリットもあります。

このように、統計的傾向を知りたい場合はアンケートを、さらに詳しく知りたければ半構造化インタビューという風にメリット・デメリットを理解した上で使い分けが重要です。

使い分けができずに調査を続けてしまうと、誤った検証結果にたどり着いてしまう可能性が高くなります。

正しく使い分けができれば、検証を行うためのかなり有効的なエビデンスを得ることができるでしょう。



続いて私が陥ったミスは、「得たい(必要な)情報やデータしか見なくなってしまった」ということです。

自分の仮説を立証するために視野が狭まり、誤った検証結果を導いてしまいました。
その過程で、調査やその結果による解釈を歪曲してしまったのです。


例えば、「電気自動車はニーズがあるのか」ということを調査するときに「電気自動車いる?」という風に聞くと、たいていの人は「Yes!」と答えてしまいます。

しかし、本当は「買うならガソリン車」と思っているとしたら、その調査は意味がなくなってしまいますし、歪曲してしまっていることになります。


他にも、「電気自動車を買う」と言っている人のデータしか見ないと、「買わない人」が割合的には多いとしたら「電気自動車のニーズはある」という風には言えませんよね。

もし、「40%もあるからニーズはある」と言ってしまえば、それは解釈の歪曲ということになります。


このように、「自分の仮説」が正しくなるように検証しようとすると、当たり前のことに目がいかなくなり、間違った検証を行ってしまいます。

そのため、前回の記事でもお話しした通りに”仮説と検証は修正しながら繰り返し行うこと”が重要になるわけです。

「良い仮説を立てることにこだわってはいけない」というのもそのためです。

「仮説は間違っていない、調査方法や結果が違っている」というふうにバイアスがかかり、誤った調査結果にたどり着く可能性が高くなるのです。


まとめ


最後にまとめていきます。

前編からお話しした以外にも仮説の立て方や検証の仕方といったフレームワークは数多くあります。

しかし、メリット・デメリットを把握してなかったり、「正解」や「答え」が欲しいあまり急いでしまうとバイアスがかかったり、調査方法や結果、その解釈を歪曲してしまったりと上手くいきません。

そのため、勉強ということもモチロン重要でありますが、仮説と検証は修正しながら繰り返し行っていくということが重要であると感じました。



今回はこの辺りで終わりにします。
それでは、また次回!

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