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今のわたしを作るもの

中学受験・高校受験ともに「不合格」をもらった私は自分の価値がわからなくなった。
頑張れない自分、全力で取り組むことができない自分。
そんな自分が大嫌いだった。

受験に落ちてよかったなと思えるような高校生活にしたい。
自分に価値を見出したい。
自分をすきになりたい。
そのために私は3つの目標を立てた。
①1年間の留学をすること
②生徒会長になること
③ICUに合格すること
その当時の私にとってはきっと信じられないくらい高い目標だ。
でも、このすべてを叶えた。
今の私が「わたしをすきでいられる理由」はここにある。


英語なんて到底できないけれど、そんなことはどうでもいいことで私は1年間の留学に応募した。
ここからわかると思うが、私のいいところは好奇心旺盛、チャレンジ精神、度胸だ。
知らない土地にひとりで、、。
当時、高校生だったわたしには大きな試練だった。
言いたいことが伝わらない。聞き取れない。
ひとりぼっちな気がして学校を休む日も、頑張ることをやめた日もあった。
そんな状況を変えなければならない。
自分を律し、勇気を出して何度も何度も話しかけた。
その積み重ねが実を結び、帰国前にはたくさんの友達ができた。
留学を乗り越えたという事実が、今、私を強くし、支えてくれている。

第二の試練。
帰国後、私はひとつ下の学年に降りることを決意した。
なかなか馴染めなかった。
元々あるコミュニティに入るのは結構難しい。
一日、誰とも喋らなかった日もあった。
そんな日々。
それが原因で喘息になり、保健室通い。
正直、結構泣いた。
すべて嫌になって授業を投げ出したときもあった。
そんな私を先生全員が総出で探していたのは今では笑い話(笑)

そしていつの間にか馴染んでいた。
高校卒業時には、きっと誰よりも人脈が広く、誰よりも友達が多い高校生だっただろう。

最後の試練。
アメリカから帰国後、日本の校則に拘束され始めると、違和感を覚えた。
自分が育ってきた環境や社会の常識にとらわれないような校則づくりがしたい。
また、理由のない校則はなくすべきだと考えるようになった。
生徒会副会長に立候補(3年生は副会長にしか立候補ができない)。
校則改革に全力を注いだ。
校則を見直すことを公約に掲げ、当選後は文献を参考にして、学校長とはじめとする管理職に話を持ち掛けて、意見を交わした。
生徒指導の先生とは、気になる校則や疑問点のある校則について質問し、その校則の必要性について話し合った。
また、生徒会役員には自分の留学経験や校則を見直したいと思った経緯、背景を伝え、協力してもえらえるよう説得した。

一番注力したのは、スマートフォン持ち込みを可能にすること。
しかし、結果は何も変わらなかった。
高校卒業から一年後。
母校ではスマホの持ち込み可能になった。
去年の私はこのためだけに、もがいて、もがき続けて、
けど何にもならなくて
自分って無力だなって高校生ながらに感じた。
でもこうして一年後スマホが導入されて、
間違いなく私の1年間の頑張りがこの結果に繋がったのだと思うと報われた気がした。

頑張ることが苦手な私がこれだけは決めていること。

少し背伸びしてみる、今より少し厳しい環境に身を置いてみる。
私はいつもそうすることで自分を成長させている。


#あの選択をしたから

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