№5943:なぜ私たちが「みんなでやろう!」と言っているのか
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2023年度内に全国30店舗体制見込み)。
さて、私はFBL大学のメンバーに「何かをやるならできるだけ連携という発想をして欲しい」とお願いしています。
何故かと言えば連携しない限り、小さなことしかできないからです。
このことはチームスポーツに喩えるとわかりやすいです。
私がやっていた野球を例にすると、野球は9人で守ります。
9人で守るから、あの広い野球場をカバーすることができるのです。
あれをひとりで守ることはできません。
ライトだったら、半径数メートルとか十数メートルしか守れません。
レフトやセンターがいるから外野という広い範囲をみんなで守ることができるのです。
また、ここで重要なのは「ポジションごとに能力が違う」ということです。
例えば「ピッチャーひとり」だったら投げたボールを取る人がいません。
ここで自分と異なる能力を持つキャッチャーという存在が必要になります。
ピッチャー向きの人にキャッチャーはできないし、その逆も然りです。
つまり、自分と異なる能力を持った人が、自分以外に8人いるということです。
そして、その9人が連携して守ることによって、自分だけでは守ることができない広いフィールドを全員でカバーすることができるのです。
私たちが「みんなでやろう」としている理由も同じロジックで説明できます。
スモールジムは「予防型ジム」として「日本の健康社会問題を解決する」という理念を掲げています。
健康社会問題は「山火事」です。
山火事を「ひとり」で消せるわけがありません。
だから「ハチドリの精神」を掲げて、みんなで消そうとしているのです。
新コロ禍前くらいまでは「ひとりでやる」とか「独立起業する」と言えば「勇気ある行動だ」となったかもしれません。
が、新コロ禍前の約3年間、そして新コロ禍を経て世の中は激変しました。
個人も企業も、もはや新コロ禍前の考え方では通用しないのです。
個人においては、中途半端な会社に所属していても何もいいことがないことがわかったはずです。
企業においては「ソーシャルインパクト」といわれるように何年も前からビジネスに求められる価値観は「社会問題の解決」に向いているし、昨今では「NHM(ノース・スター・メトリック)」という概念からもわかるように「北極星のような動かぬ指標」が求められるようになっています。
この「動かぬ指標」で必要なのは、売上とか利益とか客数といった「従来の数値的KPI」ではありません。
「顧客が事業を通じて得られる本質的な価値」です。
事業のKPIは完全に変わっています。
この「大変化」に対して、何故「ひとりでやる」という発想になるのか、私には理解できません。
「小欲は捨ててくれよ・・」と。
「ひとり」で山火事は消せません。
山火事の消火に必要なのは「多くの同志の存在」と「その連携」です。
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