№6000:予算管理は典型的な昭和世代の考え方
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。
さて、本ブログ(note)が「6000回」となりました。
2007年に独立起業してから最初の数ケ月は週6回で、そこからは「毎日更新」を宣言して17年近く継続しております。
と、そんなわけですが、いつも通りの内容を。
今の時期、多くの企業は「来期の予算づくり」をやっています。
私も経験がありますが、1~3月くらいはお客さんの顔など見ることなく、本社や上司の顔を見て、ひたすら数字をいじくっています。
※もっとも日頃から見ていないが。
まったくいつまでこんなことをやっているのかと思います。
「予算」に意味はありません。
こんな意味のないものを数ケ月もかけてつくるなど正気の沙汰とは思えません。
必要なのは「意欲的な目標」です。
どこまでストレッチできるのか?
それを自主的に申告させるべきです。
「予算」というのは「本社の都合」を店舗に割り当てるものです。
そこに自主性は皆無です。
店舗責任者は「どこまでストレッチできるのか?」ではなく「割り当てられた数字」「無理のない数字」を達成しようとします。
未来に向かっていくか、割り当てられたものを無理なくこなそうとするか。
両者には雲泥の差があります。
さらに意味がないのが「予算管理」です。
「予算」というのは「過去」につくったものです。
それを追いかけているのです。
わかりやすく言えば、6月になっても3月につくった予算を追いかけています。
日々の営業を何故やっているか?
それは「自分たちが目指す未来を創出するため」です。
これ以外にありません。
それに対して「現状」がある。
ということは「現状」で為すべきことは「未来とのギャップ」を埋める行動であるのが当然です。
日々の為すべきことを為せば未来が生まれる。
こう思えて初めてモチベーションが生まれます。
ところが「予算管理」でやっていることは何か?
「過去と現実の差」を埋めています。
「未来の創出」ではなく「過去の穴埋め」をやっているのです。
これだからマネージャー等の責任者は本来なら80点を目指せるのに、予算が60点だからと60点を目指すようになる。
80点を目指して70点しか取れないと「未達」と怒られるからです。
一方で、61点だったら「達成」で評価されます。
チャレンジした70点が「未達」で、保守的な61点が「達成」。
こんなことで成長するわけがないですね。
「予算管理」をしている会社の役職者が歯車化しているのは、こういう仕事をさせているからです。
にもかかわらず、経営者は「自主性がない」とか嘆いている。
そういう歯車役職者を量産しているのは経営者自身なのに。
「予算」も「予算管理」も昭和のマネジメントです。
こんなものはいち早く撤廃すべきでしょう。
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