№5995:求心力の源は「会社」ではなく「価値観」や「リーダー」になる
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。
さて、私はこれまで「未来に向けて様々なことの二極化が進む」と警告してきました。
その根幹となるのが「人材の二極化」です。
「リーダーかフォロワーか」
「決定側か従う側か」
「稼ぐか恵んでもらうか」・・などなど。
数々の二極化がありますが、そのうちの1つに「人が集まるか、離れていくか」があります。
これからの時代はかつてのように強制力で人をとどめておくことが難しくなります。
その理由を3つ挙げます。
1つは「命令型のマネジメントが通用しなくなったこと」です。
これまでも「ミッション・コマンド」という概念で説明してきましたが、企業の価値は「現場」、つまり「お客さんとの接点」に移行しており、遠く、かつ的外れな本社からの指示では戦いに勝利することはできません。
2つは「VUCA(不確実性、不安定性、複雑性、曖昧性)」と呼ばれる「答えのない時代の到来」です。
「答えがある時代」は命令に従うことで十分に成果を発揮できましたが、現在は自己判断と主体的な行動が求められ、かつ選択肢の多様性も顕著となっています。
おわかりのとおり、1つ目と2つ目はセットです。答えのない時代に本社が指示を出しているようでは現場は疲弊するだけです。
3つは「社会の変化により、各個人が正社員以外にも多様なキャリアを選択することが可能になったこと」です。
かつては我慢するか転職かくらいしか選択肢がありませんでしたが、今は独立起業を筆頭にギガワークやテレワークといった「自分に合った働き方」を選ぶことができます。
このような時代背景の中、「会社でじーっとしていること」を選ぶのは「戦闘不能な人」「戦闘する気がない人」だけです。
そうではない自律的な人は求心力の源を「会社」ではなく、組織の中心にある「価値観」や「リーダー」に求めるようになるのが必然です。
こういった背景等に逆行している人が社長をやっている会社は「人がどんどん離れていく」か、離れていかない場合は「残るはヒラメ社員だけ」になります。
これは見事なまでにそうなっています。
この二極化は加速、強化される一方です。
では、会社や組織の中心にいる人物はどのような資質を有しているべきか。
この続きは明日に記します。
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