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【ファンタジーサウナ&スパおふろの国】〜 21歳男がシンデレラの気分になれる施設〜#4

大学1年の失恋からサウナに癒されて生かされてきた。週に一度は欠かさない。サウナ施設に「癒し」を求めて来店されている人々はその楽園で何を感じ、何に幸せを感じているのか。
とある大学3年生サウナーがサウナに入ってから帰るまでのストーリー。

11月15日
朝に起きると雨が降っていた。予定していたランニングを中止。
そして歯が痛い。親知らずに確変が起きている。歯茎を食い破り、新しい歯が産声をあげている。朝から「予定変更」「親知らず」の二つのことに頭を抱えた。

10時すぎ、学校にいく電車でサウナフレンドのイッシャスからLINEが。今日は彼に車を出してもらう。

イ「レックス、おふろの国、ユーランド鶴見、ゆいる辺りかなと思うんだけど、どこがいいですか?」

中村「おふ国、ユーランド鶴見に一票でやんすなぁ」

イ「じゃあおふろの国行きますか!」

決定。「じゃあ」の間に何があったのか分からないが彼の気分なのだろう。お互い久しぶりの施設でもある。

2、3限はゼミ。今日はオープンゼミというこれからゼミを選ぶ2年生に向けた自分が所属するゼミの説明会がある。僕はゼミのメンバーのやる気のなさに失望して、自分が率先して進めた。先生と連絡をとって、資料・イメージを共有したり、話す内容を少しだけ考えたり。

発表では芸人のようなつかみを意識し、企業の人事によるインターンシップでの企業説明さながらに過不足なく発表をした。企業の方の気分を味わえた。一週間頭を悩ませたイベントが終わり、達成感を感じていた。そして、4年の女性の先輩二人から「話すの上手だね」「すごい良かったよ」と褒められる。思っているだけでは人には分からない。こうやって口にしてもらえるだけで有頂天に。こんなことでその先輩方を本当にスキになってしまう。可能な限り、人を褒めたい。

朝からのストレス、達成感、お褒めの言葉、感情が揺れすぎている。サウナへの下ごしらえは早くも万端だった。

「あぁ、今日はよく整えそうだ。早くサウナに行きたい」

前作でも書いた通り、2時間目から4時間目まで授業を受けて、帰り道にサウナに行く「火曜日」は1日がサウナのような構成。嫌なことが起きてもサウナで無力化できるスター状態の1日なのかもしれない。

お昼は早稲田大学生のパワーの源、「キッチンおとぼけ」へ。
出来立てのとんかつ定食をいただく。出来立ての揚げ物の破壊力。そして定食の隙のない構成。走攻守揃ったイチローのようなメニューなのかもしれない。ここはサラリーマンの人とかも多く多くの層を喜ばしている。


4限は英語。来週テスト。「嫌だなー」と思いつつ、「あ、そのあとのサウナ気持ち良いだろうなぁ」と。簡単な人生なのかもしれない。


「嫌なことは全てサウナ行く日に」

大学3年生サウナーからのメッセージです。

家に帰り、荷物を入れ替える。サウナセットを。

川崎まで行き、ラゾーナで映画を見ていたサウナフレンドのイッシャス、タックンと合流。「すずめの戸締り」を見ていたらしい。

車ですぐのお風呂の国へ。外観から懐かしい。


ヘブンズドアと呼ばせてもらっています。

このお店は入ってからの情報量の多さにワクワクするんですよね。ディズニーきた感覚。楽しすぎます。


イベントも多く、多くのサウナーにお勧めしたいお店です。初めてアウフグースを受けたのはここだったような気がします。つまり、ここで僕は生まれたに等しい。

脱衣所で鎧、下界での俗物とはさようなら。裸というあるべき姿に。
いろいろな道具とおさらばして真に動物に戻れるスイッチが脱衣所。

シャワースペースの一人当たりの大きさがちょうど良いです。ゆったり使えるし、椅子の高さもツボを抑えられる。僕の感覚にフィットする。シンデレラとガラスの靴の関係。これが今日のキーワードになるとはこの時点で思ってもいなかった。

風呂の種類も多い。まずは「あつ湯 生薬」。薬湯すぎないほどよい感覚。まずはぐわっと体温をあげたい。何回でも書きますが、明らかに体に良い気がしてたまらない。
温度、ずっぷしフィット。

熱の世界

1セット目は左の高温サウナ。90-100度くらいですかね。比較的広いサウナで3段。遠赤外線なのですがパワフル。
汗がすぐに出たと同時にすぐに「あ、息がしやすい」と。テレビがあります。音量がちょうど良く見たい人は見れば良いし、無視したい人はできる具合に。
ここでは「ハマ熱波」を受けることができる。
熱波ストーンにアロマ水をかけて、熱波を受けられるサービス。予約が必要で今回は予定が合わなかった。
このイベントを受けたときに、「あ、サウナってエンターテインメントであり究極の癒しであり、みんなで作り上げるものであるのか」と考えさせられた。

水の世界

まず、うたせ水というスパースで頭から水をかぶる。この時点で脱皮したような爽快感。頭というコアから刺激する良さはうまく説明できないが特別感がある。ワクワクします。
水風呂は90cmで温度が15度くらいだった。そうです、僕好みの温度と深さ。ここでもシンデレラとガラスの靴の関係。

風の世界

外で風に抱かれながら、椅子に座る。僕が今回一番熱く語りたいのがこの首まで預けられる椅子である。人間が椅子でリラックスするときの自然な状態をキープできる設計であるように感じる。首がとにかく楽。精一杯だらけられる。椅子に自分を合わせるのではなく、僕の自然な体制に椅子が「待ってましたよ」と支えてくれる感覚。一度体感してもらいたいし、同じことを思っている人がいればコメントして頂きたい。僕のサウナフレンドも目を輝かせていた。
ジャズや車道の音、露天風呂の音も整いに彩りを。整う際に「音」に注目すると楽しい。だからあまり話さないでくれと思っている。この施設は「私語厳禁」の表示が多く、サウナーのための施設だ。

露天風呂が染みる季節になってきましたね。冬の露天風呂。夏のTUBEくらい文句なし。

2セット目に入る前にストロングバス。体をほぐす。水圧で体をほぐし、血流まで改善する。サウナに行っていない人の体が気の毒だと、泡に身をまかせながら考えていた。

熱の世界

右のMETOSイズネスロウリュサウナ(自動・毎時30分に蒸気発生)へ。オートロウリュ直後に入り、非常に心地よい世界。ヒノキの香りも楽しめて、じわっと温める。丁寧に料理される感覚。
この2つの選択肢がある素晴らしさ。気分、混み具合、時間帯で使い分けられるこの施設、どれだけ満足度にこだわるのか。サウナハット脱帽して、リスペクトを。

魔法の椅子に満足して、三菱ケミカルの炭酸水へ。外で炭酸水を楽しめる施設があまりないように感じる。かなり貴重な体験ができること間違いなし。ポカポカ、シュワシュワという感覚と肌寒さがたまらない。今の時期、お勧めです。

この店は多くの要素で僕の感覚とフィットする。こんなお店なかなかない。

3セット楽しんでストレスを置き去りにして、シンデレラとして店を後にする。

レストラン外国人しまっていたので移動。

帰りはマックでドライブスルーを。ご飯カルビセットとW杯期間限定ケバブ風チキンバーガーで。
汗をたくさん出して、塩分を取る。マック良いんです。
ご飯カルビは予想通り美味しい。重要なのはケバブ風チキンバーガー。今までのもので一番好き。ケバブソースの刺激がたまらないです。味の濃さを求める大学生歓喜の一品。サウナ後でより強烈に感じ、くらっとくるほど美味しい。

いつものように気持ちの良いことをして、食べたいものを食べて、死んだように寝る。こんなアニマルモードの自分を僕は愛したい。

また明日から頑張ろう。


ファンタジーサウナ&スパおふろの国様、ありがとうごじました!
僕はもう虜です。とても癒されました!
またお邪魔します!








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