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【東京都新宿温泉 テルマー湯】 〜蝶のように舞い、ハチのように刺すサウナ施設〜#3

大学1年の失恋からサウナに癒されて生かされてきた。週に一度は欠かさない。悔しいときはサウナで慰められ、嬉しいときはサウナで自分を褒める。そして、疲れきった自分を脱ぎ捨て新しい自分に生まれ変われる場所。
多くの人がどういう経緯でサウナを求め、サウナ施設では何を感じ、どういう気分でサウナ施設を後にするのか。
ここは大学3年生のサウナに行ってから帰るまでのストーリー。

11月8日
朝起きて、登校。コロナ黎明気に入学した僕は、あまり登校になれていない。何が言いたいか、それは2時間目から4時間目まで授業を受けて、帰り道にサウナに行く「火曜日」は1日がサウナのような構成なのだ。追い込んで、「フゥ」という日。そう思うと、多少のことは全部前奏である。
皆さんも、人生をサウナだと考えて欲しい。少しは生きやすくないですか?

学校に着くと、ゼミの教室に人がいない。おっと。
Slackというアプリでゼミの「休講」の連絡が来ていることを見落としていた。嬉しいはずだが、自分のだらしなさにびっくりした。「LINEとかあまり見ないんだよねー」みたいなのってカッコよく聞こえるが、無能なのではないか。
社会人予備軍の僕はもう少し、スケジュールや連絡に敏感になるべきだと思わされた。

僕は学校に来てしまったので図書館という知のトレーニングルームで作業をすることに。この時期は中間課題が出る。もう何回もない中間課題、期末課題。これまでとは違う思い。別れでその存在が名残惜しくなる。別に最初から愛せとは言わない。ただ、「出会い」と「別れ」で自身の感情がどう変わっているかは今後も楽しみたい。

昼は早稲田大学名物の「武道家」という家系ラーメンを。多くの早稲田生に愛され、OBの名刺が壁に敷き詰められている。この異常な満足感をパワーに変えて勉学、仕事に励む先輩方の存在をトッピングに僕は麺をすする。味覚がサムズアップをし、食道がスタンディングオベーションで出迎える。たまに、「うわー、家系ラーメン食べテェ」と思う日は体の信号に従いたい。
隣は早稲女が一人で食べていて、幸せそうだった。なんか、こういうところを一人で楽しむたくましい女性と僕は付き合いたい。


早稲田名物 武道家
海苔増し。

レポートを書き上げ、読書をして時間を潰し4限へ。
英語の授業。ディスカッションをするのだが、なかなか上手に話せない。だが頭を必死に動かしているあの時間は嫌いじゃない。
本日のサウナをどうしようかと小学校からのサウナーフレンド(サフレ)イッシャスに連絡を

「サウナどこにする?」

お互いの行きたい、行ってみたいサウナを出し合ってルーレット。
よし、テルマー湯だな」

授業が終わり、メールを見るとインターンシップの選考の合格。ありがとうございます。
ただ、就職活動に疲れている自分がいる。夏を飛ばしすぎたのもあるし、学校との両立、ES、WEBテスト、面接、止まらないメールと日程調整。

サウナなしでどう生きるのか。改めて自分がサウナに生かされていることを知る。

新宿へ。新宿の待ち合わせは難しい。イッシャスとは案の定待ち合わせで時間がかかってしまった。

「デートじゃなくてよかった。」

どんな失敗もこれを思うと次のデートでミスを防げる気がして前向きになれるからおすすめです。

吉本興業本社の目の前にある、テルマー湯に到着。
何歳になっても怖い歌舞伎町にあるオアシス。ある意味たどり着くまでに「緊張と緩和」のサウナ的体験ができる。

受付から良い匂い。白を基調とした内装、圧倒的清潔感、嗅覚が尻尾を振って喜ぶ素敵な香り。

「天国、ただいま」って毎回心の中でつぶやく。

ロッカーで服を脱ぎ、館内着を纏う。この瞬間、僕は大学生から天使になる。

皆さんはどういう気持ち・感覚でロッカールームをすごしていますか?

浴場へ。
うーん、広くて最高。シャワーするところから先が天井が高く、開放感がある。「楽園」と表現したい。
「秘密基地」みたいなサウナもありだし、「楽園」のようなサウナ、どちらも良さがある。
結局「今日はどうする?」と毎回幸せな悩みを抱えれば良いし、毎回どちらの良さを噛みしめたい。

体を洗う。隣と仕切りがあって良い。体を洗う行為って集中したくないですか?なんかテルマー湯の細部へのこだわりが伝わってきた。

湯もgood。シルクの湯では無数の気泡と戯れ、炭酸泉でもこれ以上ない関東最大級の威力。広すぎる。炭酸泉がここまで広いなんて。バレーボールのコートくらいはあります。そして入っている炭酸濃度1100ppm。この戦闘力はサウナー、銭湯ファンならわかりますよね?
明らかに体が喜ぶ感覚を味わえて、満足度爆上げ大学生。

熱の世界

広い三段。
大きいサウナストーンから発せられる熱、心地よい湿度。あそこまで広くてあの熱気。「クビレがあって巨乳」と同じレベルの興奮を味わえる。
オートロウリュの量もちょうど良いです。「こんくらいでしょ?」と話しかけてくる熱気と体でハイタッチができます。素晴らしい加減なのです。
テレビもきれいです。クイズ番組がやっており、新しい知識を楽しく学ぶ。
あっという間に10分が経過する癖になるサウナ室である。

水の世界

唐辛子の入った袋が漬けられた水風呂。経験があまり多くはない自分には表現できないが、水と体の相性が良い印象であった。15度くらいでしょうか。そうです、かなり素敵な温度です。
この施設はサウナ室、水風呂ともに多くのサウナーを満足させてくれるパンチ力があります。

風の世界

椅子が比較的多い露天。この都心でこの広さの露天があること自体にこの施設の凄さを感じる。外は日本を感じられる設計で、目を開けてても整えるような落ち着く空間である。
雨を凌げそうな場所もあり、かなり工夫が凝らされている。
今回は隙間から月が見えた。とてもきれいだった。

寝湯も圧巻ですね。「外で寝ながら風呂に入りたい」なんていうわがまますぎる欲望をここで叶えられます。どうですか?

「外で寝ながら風呂にはいりたくないですか?」

露天風呂の温泉は中伊豆温泉から運ばれてきたもの。透明で美人の湯と呼ばれている。寒くなってきた外では染みる温度で、表面から出る湯気に心を躍らせた。

この施設は「温度」が抜群。「優雅な空間とパンチのある温度」

「蝶のように舞い鉢のように刺す」という表現がしっくりくる。
ワイルドスピードに出てきそうな素敵な外国人の方々も満足してそうで関係のない僕も嬉しかった。

2セットして、飯へ。

ここの飯屋にくると女性比率に驚かされる。化粧水風呂という全女性大興奮の風呂を誇る女性も楽しめるサウナ施設であることを実感。

いつもすぐにメニューを決める僕も頭をかかえるほどのメニューの豊富さ。銀河系軍団と表現したい。
イッシャスは「味噌カツ定食」僕は「チキン南蛮定食」
サウナ後にバランスよく、味の濃いものを食べることですべてが完成する。漬物、味噌汁まで妥協していません。すべてが体に染み渡る。チキン南蛮って改めて最高ですね。魔法のソースがたまらない。


全品、一級品。

休憩室もきれいかつ、広い。施設の完成度で言ったら一番好きもしれません。楽園なんですよね。

休憩して、またサウナに入ったりして、結局終点間際に。
「まだまだ、ここに居たい」と思わせてくださる素敵なサウナ施設です。

いつものように気持ちの良いことをして、食べたいものを食べて、死んだように寝る。こんなアニマルモードの自分を僕は愛したい。

また明日から頑張ろう。

テルマー湯様、ありがとうございました!とても癒されました!
施設のコンセプトにいつも感動しています。またお邪魔します!

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