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肉親のいない僕が欲して創った事業の過去と今。そして資金調達への思い


クラウドキッチンプラットフォーム「cookpy(ククピー)」を提供する株式会社cookpyは、この度プレシリーズAラウンドとして、食の未来ファンド・コロプラネクスト・East Ventures・YJキャピタルを引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施しました。

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このnoteでは、今までの資金調達における過程の中でもまったく触れなかった創業者としてのパーソナルな部分をほんの少しと、今回の調達までの軌跡、今後どのような方向へcookpyが向かっていくのかをお伝えできればと思います。

飲食DXへの挑戦

cookpyは創業当初より、
「外食産業をアップデートしcookでhappyをふやしていく」という思いで多くの挑戦をしてきました。
2019年8月よりメンバー3人で事業を創りはじめ、3ヶ月後にはまともなプロダクトが出来ていないにも関わらず、B Dash Camp 2019 Fall in FukuokaのPitch Arenaへ出場しファイナリストになりました。

▼その時の記事はこちら

初期のプロダクトからピボットし2020年5月から本格的に運営している「cookpyクラウドキッチン」は、様々な飲食店様からの「キッチンを効率化してデリバリーで収益化したいというニーズ」が高まり、当社への問合せ数はローンチ以降200件以上、前月比ベース192%以上で毎月増加しており改めて顧客からのニーズがあると確信しています。

特に、個店〜小・中規模チェーン店様におけるキッチン/店舗スタッフ稼働率向上と収益化のための導入が加速しており、
多くの飲食店様が既存経営スタイルからの脱却と変革を迫られていることを当社も強く実感しています。

このような背景も受け、
当社は「cookpy」を通じて飲食店のデリバリー/テイクアウトを起点とした

①新たな収益化モデルの構築
②販売/販促チャネルのマルチチャネル化支援
③各チャネルのマルチチャネル化に伴うあらゆる業務のデジタル(DX)化

をさらに加速するため、このたびプレシリーズAラウンドの資金調達を実施いたしました。

調達した資金は、特にcookpyパートナーデリバリーブランドの拡大・開発、cookpyクラウドキッチンのサービス・機能拡張、及び質の高いサービス提供のための人材採用に活用していく予定です。

食のCtoCを目指した初期プロダクト

cookpy事業を始めて約1年が経ちました。

今では、「デリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンを繋ぐクラウドキッチンプラットフォーム」を提供していますが、初期プロダクトは今とは違う形のサービスを展開していました。

当時のnoteに書いているのですが、当初は「料理の得意な個人がネットショップを開く感覚でかんたんにバーチャルレストランを開店できる」というコンシューマー向けサービスを展開しており、“家庭食のC2Cプラットフォーム”をイメージしその実現を目指していました。

肉親のいない僕が欲していたもの

僕には肉親がいません。(どこかで生きてはいると思います)
いわゆる無縁物なので頼れる身内や帰る故郷というものはありません。

なので、早い段階で「自分の人生の主体は自分である」ことが当たり前という感覚でいて、周囲から見れば辛いと思われる出来事も淡々と受け入れながら信念と闘志だけは絶やさず燃やして生きてきました。

※誰もが様々な事情を抱えながら生きているので僕自身が特別な環境とはもちろん思っていません。むしろ理解し支えてくれる人たちに囲まれている僕はとても恵まれています。


なぜわざわざこんなことを書いたか
というと、
1年前に事業を開始した頃を振り返ってみるとこの出自が自分が創っていたプロダクトに大きく影響を与えていたと感じているからで、ただの事実としてフラットに書いています。

昨年書いたnoteでは、

僕自身は最初のキャリアをサイバーエージェントで始めて、これまでずっとインターネットの可能性に影響されて生きてきました。近年は特にインターネットによる個人の力の進化を大きく感じていて、この先もっとたくさんの個人の力をエンパワーメントしてさらに大きくしていきたいと強く思うようになりました。そして、その為の新しい仕組みやサービスを自分たちの手で作りたい そう考えたのがきっかけでした。

こう書いていたのですが、自分も含め何かに挑戦する人たちを応援したいという気持ちと同じくらい強い初期衝動として、単純に、家庭の味/手料理/食卓といったものに対する純粋な憧れの感情があり、それを自分自身が追体験したく始めたサービスだったように感じます。

だから、B Dash Campピッチイベントのファイナルラウンドで
「このサービスは誰のどのようなペインを解決していますか?」
という審査員の方からの咄嗟の質問に対し
「...特にありません...」と回答し審査員の方をポカーンとさせてしまったのだと思います。

今振り返ると、何より自分自身のペインを解決したかったんだろうなと思います。

クラウドキッチン事業の試行錯誤

この個人向けバーチャルレストラン出店サービスは、公開1ヶ月強で登録ユーザー数200人以上に上りましたが、事業としての成長性は見込めず結果的にクローズとしました。

その後、現在の事業に至るまではとにかく試行錯誤した記憶があります。
自身でバーチャルレストランを数店舗経営してみたり、なんでもやりますとBosyuをかけて文字通りなんでも(デジマ)やったりetc...

その中で、初期のビジョンに立ち返り「cookでhappyをふやす」を追求するために、プロダクトのターゲットを個人ではなく、既存の飲食店様や新たに飲食ブランドを立ち上げようと挑戦している方たちに変更、そこにフォーカスしてヒアリングと事業の改善をひたすら繰り返しました。

ブラッシュアップの結果、
2020年5月から「デリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンを繋ぐクラウドキッチンプラットフォーム」の提供へ事業をシフトし、以降インバウンドのみ問合せ数ベースで月次成長率190%以上で伸長し続けています。

そして、今回。

「cookpy」事業の改善、また多くの飲食店様から期待を頂いているという実績から新たに資金調達を実施する運びとなりました。
調達した資金は、特にcookpyパートナーデリバリーブランドの拡大・開発、cookpyクラウドキッチンのサービス・機能拡張、及び質の高いサービス提供のための人材採用に活用していく予定です。

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飲食版shopifyを目指すcookpyへの進化

新型コロナウイルスの感染症拡大により外食市場は大きく縮小していますが、これを受けて飲食店はデリバリーやテイクアウトなど新たな販売形態を導入することで新たに大きく進化しようとしています。

cookpyは「これからの外食の価値とは何か?」をデリバリーやテイクアウトを起点に再考することで新たな飲食の価値を構築し、外食市場の回復と新たな進化、再興そしてcookでhappyが増えていく世界を目指しています。

この大きな課題に向き合い、当社はデリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンを繋ぐクラウドキッチンプラットフォーム「cookpyクラウドキッチン」を開発、提供してまいりました。

その一つの解として、
デリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンを繋ぐクラウドキッチンプラットフォーム「cookpyクラウドキッチン」を提供しており、デリバリー/テイクアウトに特化し最大限に効率化されたブランドとオペレーションの提供を通じ、稼働率の低い商業キッチンスペースを副業型デリバリーハブ転換しイートイン以外の新たな収益の創出を実現しています。

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改めてとなりますが、当社は今回の資金調達を受け「cookpy」を通じて、飲食店のデリバリー/テイクアウトを起点とした

①新たな収益化モデルの構築
②販売/販促チャネルのマルチチャネル化支援
③各チャネルのマルチチャネル化に伴うあらゆる業務のデジタル(DX)化

をさらに加速させていきます。

そして将来的には、レストランがデリバリーを起点にビジネスを初めて立ち上げる際に選ばれるプラットフォーム=飲食版shopifyを目指しcookpyを進化させていきたいと思っています。


▼デリバリーブランド/シェアリングブランドオーナー様、レストランオーナー様の方、是非一緒に挑戦しましょう。以下よりお問い合わせください。

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※HPもリニューアルしました。ぜひご覧ください。
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未来の外食産業を一緒に創りたい方へ

当初5名いたメンバーも今は2名となりましたが、今後は採用を強化していきます。現在外部メンバーを含めると携わってくれているメンバーは10名以上になりミッションに共感した強固なチームを少しづつ作れてきてはいますが、まだまだメンバーが足りません。

cookpyでは一緒に未来の外食産業を創りcookでhappyをふやしていくメンバーを募集しています。

特にCxO候補、PdM、Sales、バックエンドエンジニア(サーバレス)などを募集しておりますので、興味ある方は私のTwitterDMまでご連絡をよろしくお願いします。

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▼コンタクト
Twitter: @kzcookpy
オフィシャルHP:https://cook-happy.com/
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ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
これからも心を燃やして頑張っていくので、もしよろしければこのnoteをSNS等でシェアしてもらえると嬉しいです…!

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※サムネは手元に唯一残っていた高校時代に妹と撮った写真です

最後に

今この瞬間挑戦し続けている全ての人たちに勇気を与えてくれる音楽で締めくくりたいと思います。
曲中のリリックにある“かつてオレを救った奇跡のヴァース”は僕にとってはまさしくこの曲の全ヴァースで、そして僕もいつか“そのバトンを次の誰かに渡す”人になろうと決意させてくれた曲です。

RHYMESTER「そしてまた歌い出す」


今やもう歌ってる場合じゃないんだそうだ 
悲惨な世界前にしてあなたは問う
歌ってる場合じゃない世相なのかも知れんと
口ごもりただ戸惑う

確かにあの優しい旋律
かき消すほどやかましい現実
飛び交う銃声と噂話に対してなんて無力な憂さ晴らし

要は無駄か?この歌と言葉は
どうも疑いがち 利口なオトナは
だがオレに言わせりゃだから出番
大ケガ上等なバカだけが
でっかい賭けにまたいずれは勝つ
もしくはその日をいつまでだって待つ
先人たちのように背筋伸ばす
古臭い悲観を全部吹き飛ばす

あなたこそ現にそうしてきたはず
かつてオレを救った奇跡のヴァース
そのバトンを次の誰かに渡す
チャンスを信じてまた奮い立たすから

歌ってる場合ですよ
どんな時代だってこの世に人がいる限り
歌ってる場合ですよ
あなたも止めないさ きっと声続く限り

あたらしいShoes
鼓膜にあたらしいBeats
路上にあたらしいFlyer
聴こえるあたらしい あたらしい音楽
あたらしいNews
鼓膜にあたらしいPain
心にあたらしいFire
産まれるあたらしい あたらしい音楽

今やもう「歌ってる場合じゃない」んだそうだ 
本当にそうかどうか己に問う
黙ってる場合じゃない口を閉じて

Okay, なら歌ってる場合じゃない時代にしか生まれない願いを詞に込めよう
つぶってる場合じゃない目を開いて

Hey, 何が見えた? 何が聴こえた? 何が無くなった?
人は怒りを歌わなくなった
この馬鹿げた世界を笑わなくなった
Wait, 聴こえないか?
しゃべりに近い新しいBlues(哀歌)
叫びに近いやかましい絵画
休まず描いて描いて描いて描いていくんだ

黒いインクで冴えた光を
白い余白にたたずむ闇を
たとえそれがパイオニアたちの通った道のリフレインだとしても
歌ってる場合ですよ
そうあなたも 歌ってる場合ですよ
オレは今も 歌ってる様子ですよ
そして明日も歌ってる予定ですよ

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