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ママは母親ってだけやん。産んだってだけ。

いちばんすきな花4話、私にとってかなり心に刺さった。

夜々ちゃん(今田美桜)がお母さん(斉藤由貴)に話している内容が、私の母にも当てはまったし、同じことを言いたいなぁと思ってしまった。内容は違えど、親と子の気持ちのズレみたいなのが、観ていて痛かった。

夜々ちゃんと母親の食事シーンでの会話。
母の食事よりも、あの3人に会いに行こうとするところ。

お母さん「友達やけんて、他人やん。ママは母親やろ?やのに他人優先するとね?」
夜々「他人やけど、他人の方が母親より私のこと分かろうとしてくれとるもん。ママは母親ってだけやん。産んだってだけ。お気に入りのお人形産んで、それで遊んでるだけ。」

私もそんな風に、母親によくわかろうとしてもらえなかったように思う。『親だから子だから』というだけの関係で、困った時に何か相談してみようとは思えない関係だ

家族で血が繋がっていれば信頼し、何か話をしたくなるような関係が普通なのだろう。しかし、いわゆる「毒親」ともなれば、自分の心の中を打ち明けたくなくなってしまう。

わたしの子どもの頃。

私は一人っ子。
母親は、物心ついたときには恐ろしい存在となっていた。
私は、右と左が小学3年生までわからなかった。それを、異常だと攻め続けられた。ゲームも長時間やっていたら投げられた。そして私が泣くと、
『お前がなけば、私がお父さん(=父)に怒られるんだ!』
といった、直接の原因がわからないような、罵声を浴びせられる。

中学から大学受験まで。特に大学受験の時、
『はやく受験なんて終わらないかなぁ。家の中が暗くなる。』
そういって、22時に寝ないと怒られた。私はもっと勉強したかったのになぁと思う。母には、子どもを応援する気持ちはなかった。

それから、母は太っている。それを子どもの頃から私のせいにした。
『お前を生んだから、太ったんだ。』
家族での食事がしんどかった。食べたふりをして、残したりもした。
それで高校生の大事な時に、生理が止まった。婦人科に通ったが問題なし。たぶん痩せすぎだったのだろう。

私は、出産を終えた今も、太れないでいる。
拒食症というわけではないが、心の底で母みたいになりたくないと思っているからだろう。今はたくさん食べても太らないようだ。

わたしの現在

今実家で、娘と私とそれから母と暮らしている。
できれば結婚して(再婚だけど)、家族になりたい人もいるのだけけれど、結婚は許されない。
2回ほど伝えてみたが、いつもダメ。
『私を仲間はずれにするなんて、死んでしまいたい。』
とかくだらないことを言って。
父も亡くなったことだし、家庭として男がいた方がいいのに、とも思うのだけど。ましてや、家族経営の農家なんだから。

こんな根底があるので、私は母と食事を共にしていない。
向こうから「食べたくない」と伝えられた結果をずっと続けている。
昔からそうだったけど、私の母は子どもの幸せを妬むようなところがある。
私が母より優位なことがあれば、妬んでしまうのだ。

普通ならば、子どもの幸せを願うのが親のような気がする。
そして、ある程度子どもを自由にさせておくのが、親なんじゃないか。

自分に娘がいるから、余計にそう思う。
娘は、女の子なのに恐竜が好きなんだけど、私は何とも思わない。むしろ、好きになる、夢中になることは伸ばしてあげたいと思う。
夜々ちゃんのお母さんなら怒ってるかもしれないし、私の母も言っていた。
『女の子なのに、こんな恐竜が好きだなんて…』

子どもは、親の持ち物ではない。好きなものも違うし、個性があって当然なんじゃないかと思う。

***

親子問題って奥が深いし、他人には問題が見えずらいところ。でも子どもにとっては、大人になってもずっと心の奥底に傷口が残る、とても重たい問題なのだ。

そして、ドラマの題材として取り上げられる位だから、今どきは悩んでいる人も多いのだろう。私は少し気が楽になった。他にもこのような問題で悩んでいる人は多いんだ。

私は、大切な人には信頼されたいし、何でも話してもらえる関係でありたいなぁと思う。その為に、相手を理解すること。違いを認めること。そして、相手のいいところを素直に褒めたいと思う。

人はモノじゃない。
私は娘や大切な人に信頼されるよう、気が安らぐような関係を築きたい。
そう思えば、きっと相手も心を開いてくれるだろう。
毒親である母に、このドラマに、私は学んだ。





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