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【学校に行ってみた】イギリス、ロンドンの最先端寄宿学校(DLD College London)

世界周遊23日目:London

世界周遊の旅も9月20日にようやくアメリカを抜け、
ここから先は約1週間ごとに国が変わっていきます。
最初の目的地はイギリスのロンドンです!!

Trafalger Square & National Gallery
Fish and Chips
Chipsはいらないくらいのボリュームでした。

ロンドンで訪問させてもらった学校は
DLD College LondonというBoarding school(寄宿学校)でした。
寄宿学校というと僕なんかは古ーーい学校をイメージしてしまうのですが、
Londonにあるこの学校はとても綺麗で最先端施設だらけの学校でした!!

今回はそんなDLD College Londonを紹介していきたいと思います。


🔶DLD College London


今回訪問した学校はロンドンの中心に位置していて、
ウェストミニスター駅(ビッグ・ベンのある駅)から歩いて10分ほどの距離にあります。
子どもたちはロンドン経済の中心地でさまざまなことを学べます。

イギリスの教育システム

ここでイギリスの教育システムについて少し紹介させてください。

<小学校相当>
イギリスで小学校が始まるのは、4歳になった秋からです。翌年から義務教育となり、Year1~Year13まで進みます。年齢では14歳で終了します。
私立小学校はプレップ(Preparatory)、公立小学校はジュニア(Junior)またはプライマリースクールと(Praimarily)呼ばれます。
ここまではキーステージ(Key Stage)という年齢別の段階によってカリキュラムが分けられています。内容は国が決めたものになります。

<中学校相当>
中学校が始まるのは、公立校では11歳、私立校では11歳か13歳で学校により異なるそうです。
ここから16歳(Year 11)の終わりに受けるGCSEという全国統一テストのための勉強が始まります。
GCSEは数学、理科、英語の必修教科以外は選択でき、全部で8~10教科を受験します。
GCSEの結果は数字(1~9)で出されます。この結果は大学進学にも影響してきます。義務教育はここで終了です。

<高校相当>
大学進学を希望する者は 6thフォームとよばれる2年間コースに進みます。
16歳の終わりにGCSEを受けるので16~18歳の2年間が高校にあたります。
GCSEの結果で成績5以上が4つないと6thフォームへは進学できません(学校によって条件が様々です)。
6thフォームではAレベルと言われる高校卒業資格の取得を目指します。
そこでは3,4教科のみを深く勉強し大学受験に備えます。
近年では、私立校を中心にAレベルと同等の大学進学資格であるIB(インターナショナルバカロレア)コースを取り入れる学校が増え、AレベルかIBを選択できる学校が多くなったそうです。

GSCEコースからAレベルを目指すコースまで
全校生徒は500名ほどいるそうです。
年齢でいうところの14歳から19歳で500名ほどというのは少ないような気がします。

その分授業では少人数クラスを実施していて、
生徒一人ひとりを手厚くサポートしているそうです。
少人数クラスをベースとしているそうで、見学した物理クラスでは平均8人ほどの生徒が授業を受けているそうです。
8人に対して先生が1人いるのは手厚いですね。

DLD College LondonはIndependent School of the Year 2020でボーディングスクール最優秀賞と私立校特別賞に選ばれた学校だそうで、イギリス内でも注目度の高い学校です。

また、成績もすこぶる良いようで
イギリス屈指の大学への進学者もいるそうです。
詳しい成績はホームページから見られます。

ただ、学費がべらぼうに高いです。笑
ロンドンの中心地にあり、最先端の環境で学べる学校なので当然といえばそうかもしれませんが衝撃的な学費(と寮費)でした。
こちらも詳しくはホームページをご覧ください。

🔶専門学校なみの学校施設


DLD College Londonには生徒が学ぶ場所として最高の環境がありました。
本物に触れ、技術を伸ばすという点ではとても素晴らしい観光です。

今回訪問した時に案内してもらった施設を紹介していきたいと思います。

学校には見えないほどモダンなビルでした。
駅から徒歩5分の好立地で、建物の4階以上が宿舎です。
入り口には2020年の賞が掲示されてました。

建物の中に入ると受付があり、IDパスを持っていないとそれ以上中には入れないようになっていました。セキュリティには特に気を使っているそうです。

ゲートの中に入るとまずは吹き抜けのスペースがありました。
そこには学校が関係している国の国旗がずらりと並べられてます。
(日本とも交流があるのになぜか日本の国旗がなくちょっと気まずかったです、、)

この学校では演劇の授業もあるらしく、このホールを使ってロミオとジュリエットを公演したこともあるそうです。
この2階の廊下をジュリエットの部屋のベランダに見立てて演じたんだとか。

ホールの広さは30m四方くらいでかなりの広さがありました。
簡単なステージとプロジェクターがあり、使い勝手が良さそうです。

ホールの隣にはカフェテリアがありました。
以前はスタバも入っていたそうですが、現在は生徒が一緒に営業できるカフェを導入しているそうです。(生徒が提案書を書いたり、バリスタ体験ができるカフェなんだとか。)

カフェテリアの料理は様々な国や宗教、思想の生徒に合わせて提供されており、ハラル料理やビーガン向けの料理など種類が豊富なんだそうです。

それほど広いスペースではありませんが、反対側は一面ガラス張りで解放感があります。

教室は至ってシンプルでした。
モダンな教室でキャスター付きの机椅子があるだけです。
画像のように生徒は全員自前のPCを持っているそうで、基本的にはPCを開きながら授業を受けていました。

授業の様子

ここで少し、お邪魔させていただいた授業の様子をご紹介します。
授業中の教室に長居することはできなかったのですが、教室に入り、先生方に少しお話を伺いました。

<科学>
校長先生自ら科学の授業をしておりました。
この日はプリントを中心とした授業で、3週間に1回ある学習到達度テストに向けた準備をしていたそうです。
教室の壁には生徒のものと思われる白衣が吊るされていて、普段は実験などを行いながら授業を進めています。
イギリスではPlay and Learnという考え方があるそうで、小学生から行動学習が基本になっているそうです。

<アート>
アートと言ってもその種類は多岐にわたります。
写真、映像、絵画、音楽、コンピューターグラフィック、演劇などがありました。
生徒は授業や課外活動でアートを選択し、本格的な施設や機材を使いながら高い技術を学んでいくそうです。
本格的にアートを学びつつ、大学への道も残しておきたい生徒のための施設と学習環境なんだそうです。

ミュージックスタジオ
緑の背景の前で演奏することでCG撮影も可能だそうです。
写真撮影スタジオ
アート教室
生徒たちはAdobeのソフトを使って写真や映像の編集を行なったり、
実際に絵画やデザインを描いたりしていました。
ゲーム教室
イギリス国内でも数少ないゲーム授業を取り入れているそうです。
ゲームを作ったり他校と競い合ったりするそうです!!💦

宿舎とその他の施設

3階までは学校の教室やスタジオがメインですが、
セキュリティが一際厳しい4階以上は生徒の生活区域になっています。
今回はそちらも案内してもらえたので、少し紹介いたします。

こちらが1番小さい個室
シャワーやトイレも各部屋にありました。
おそらく広い部屋はこんな感じでしょう。
ホームページより拝借
各階には生徒が自由に使えるキッチンと団欒室があります。
生徒の憩いの場になっているそうです。
ちなみに最上階の部屋から見える景色は格別なんだとか、、
地下にはなんとジムが!!
マシーンだけでなくヨガスタジオ、サンドバックなどもありました。
そして奥には温水プールまで、、

🔶学校のメンタルケアサポート


世界中から生徒が通うボーディングスクールということもあり、
生徒の体調管理や心のケアには特に力を入れているそうです。

毎朝8:00~8:30(学校が始まる前)から医務室が空き、
体調が悪い生徒は看護師の元に行けるようになっています。
学校が始まってからはもちろん、放課後も何かあればすぐに対応できるそうです。

学内には医務室の手前にQuiet Roomがありました。
学内で1人になりたい時に生徒が自由に使えるそうです。
この日は1人の生徒が利用していました。

【余談】イギリスの学校情報

今回ロンドンで利用したairbnbのホストのお話だと、
イギリスでは学校の先生が親にも課題を出すんだそうです。
また、家庭訪問をして家庭環境も確認するんだとか。

ソーシャルスキルという点では
学校間の交流が活発でクラブに入ると他の学校の生徒とも繋がりができるそうです。

保護者を積極的に教育に巻き込み、地域との交流機会を提供することで
包括的な教育を実践しているように感じられました。

🔶まとめ


今回はロンドンにあるDLD College Londonについて書いてみました。

ロンドン内でもかなり質の高いパブリックスクール(イングランドでは私立学校のこと)だとは思いますが、
そこからイギリスの教育の基準の高さが垣間見えました。

パブリックスクールは全体的に入学費もお高いのですが、
もし興味のある方は留学斡旋をしてくれるサイトもあるのでぜひ調べてみてください。


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