スコアを5打縮める為のフットゴルフマネジメント~勝負は、練習ラウンドの前から始まっている~
~公認普及メンバーの活動は、随時チェックしよう~
2020年3月現在、日本国内には、フットゴルフの常設コースが全部で14コースあります。
しかしながら、残念なことに、ゴルフ場のHPにはフットゴルフコースの詳細はほとんど載っていません。その為、情報がないコースは、回ったことがある人に聞くか、直接コースに問い合わせするしかないのですが、これは競技に参加する選手からすると、いささか不公平なのではないかと感じています。
また、国内大会のほとんどが関東のゴルフ場で行われている現状では、関東以外に住んでいる選手たちは、遠征費が嵩んだり練習ラウンド不足になったりと、色々不利が出ています。プレイヤーの新規参入を促すためにも、これらの課題は一日でも早く解決する必要があるでしょう。
いつの日か、日本国内でもフットゴルフが爆発的に普及し、ゴルフと同じようにゴルフ場のHPにフットゴルフコースの情報が掲載され、全国どこにいてもコースの詳細が確認できるようになったり、GDOや楽天GORAのような予約専用サービスが始まり、気軽にラウンドできるようになることを願ってやみません。
ちなみに、日本国内では、2016年のアルゼンチンワールドカップの日本代表に選ばれた選手たちが、日本フットゴルフ協会の公認普及メンバーとして様々な活動を行っており、彼らや、彼らと志を共にするフットゴルファーたちが、インターネット上で様々な情報を公開しています。TwitterやInstagramのハッシュタグでフットゴルフと検索すれば、大体の選手は見つけ出すことができますので、競技に参加するしないに関わらず、フットゴルフに少しでも興味のある方は遠慮なく彼らをフォローして頂き、彼らが発信する情報をくまなくチェックしてみてください。必ず試合や上達に役立つ情報が手に入るはずです。
その中には、新しいコースのレポートもありますので、見つけた場合には積極的に閲覧することをお薦めします。
なお、2020年2月15日にオープンした、滋賀県初のフットゴルフ常設コースであるローズゴルフクラブの情報についても、2019年のアジアカップ日本代表である大塚高雅選手が早速レポート記事を上げてくれています。このコースは、日本で二番目のフットゴルフ常設コースであるアイランドゴルフリゾート三田(現在は閉鎖)の支配人として関西エリアでのフットゴルフの普及に尽力されたフロンティアゴルフ株式会社、竹内代表取締役により開拓された新コースですが、二人を始めとした関西組の熱意や行動力には感服するばかりです。
~試合に向けた勝負は、練習ラウンドの前に既に始まっている~
少し話が逸れてしまいましたが、前述したように、練習ラウンドを行う際には、予め調べられる情報は全て調べておくことをお薦めします。特に、池やバンカーの数と、コースレイアウトは絶対に調べておくほうが良いのですが、これはなぜでしょうか。
例えばですが、何も準備をしないままに練習ラウンドを迎えてしまった場合を想像してみましょう。
今の日本のフットゴルフ界では、一般ゴルファーの最終組がハーフターンを終えた後からのラウンドになるので、大抵の場合、練習ラウンドを終えるのは日没間近になってしまいます。そうなると、仮に練習ラウンド中にバンカーが多いと気づいたとしても、日は暮れ、ゴルフ場はクローズしてしまう為に、その後の練習時間はほとんどありません。近くの公園や河川敷に移動して練習することはできるかもしれませんが、真っ暗闇の中で練習したとしても、ラインも読めなければボールの行く先もはっきりとは見えないので、大して練習にはならないでしょう。
また、練習ラウンドの後は、次の日に備えて早めに休養したり、作戦を練る時間が必要なはずなのに、夜の時間を練習に使っては、せっかく見えたコース攻略法の対策すらままならないまま、当日の朝を迎えることになってしまいます。睡眠時間を削って対策を練ることもできますが、肝心の当日に睡眠不足で集中力を欠いたプレーを繰り返しては元も子もありません。結局のところ、練習ラウンドの前に事前準備をしなかった場合、何をどうしても練習ラウンドの効果は半減することになります。
一方、練習ラウンドの前にコースの下調べをした場合はどうでしょうか。
例えば、コースマップを見た印象として、「バンカーが多い」と感じた場合には、普段の練習でバンカー対策を取り入れることができそうです。ノーステップのキックは、普段なかなか練習することのないキックだと思いますので、意識的に練習メニューに組み込むことで、スコアに直結した練習が可能となります。
また、「左利きに有利なコースかもしれない」と思った場合には、トレーニングで左足や右足のアウトサイドキックを重点的に練習するのもいいでしょう。こちらもノーステップキックと同様、普段の練習ではどうしても後回しになってしまうキックなのですが、試合に使うことを前提に練習することができれば、フットゴルフの技術そのものの向上も期待できます。
なお、練習したキックを練習ラウンドで試した結果、「これは本番では使えないなぁ」と感じた場合には、他のキックを使うようにするか、そもそもそのペナルティエリアを避けたコースマネジメントを考えればいいのです。こうした練習ラウンドで出た課題は、風呂に入りながらや夕飯を食べながらゆっくりと対策を練って決めることで、翌日のラウンドで迷うことなく自信を持ってプレーすることができるようになるのですが、そういう意味では、練習ラウンドの後は体ではなく頭を使う時間にするのが賢い時間の使い方と言えるでしょう。
以上の考察から、練習ラウンドの前にコースに関する情報を入手することができたならば、練習ラウンドに向けた事前準備は自然と整えられるようになるということになりますし、準備が整えば整う程、練習ラウンドの質は飛躍的に向上していくということがわかります。
つまり、勝負は、普段の練習のときには既に始まっているということです。もっと言えば、練習をしていない今このときから既に勝負は始まっているのかもしれません。
練習ラウンドを有意義な時間にする為にも、普段から調べられる情報はできるだけ調べる習慣をつけましょう。
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