解決しないまま大人になってしまった
小学3年生の掃除の時間。
私は割と真面目に掃除をする方だった。だからといって誰に指図するわけでもなく、ふざけて遊ぶ男子を横目に、それを見てはしゃぐ女子も見ないふりをして、1人で黙々と掃除をしていた。
いつだったか、図工室の前の水道台が絵の具やらゴミやらでひどく汚れていて、図工室の当番が私たちだったのでやらざるを得なかった。
…が、みんなやりたがらず、1人、また1人と図工室の中の掃除へと向かった。
私は嬉しかった。
水道台の掃除は、部屋の掃除なんかとは違う。
水で遊ぶ感