Kazuya Komon

サンフランシスコ・ベイエリア在住。Dentsu Innovation Studio I…

Kazuya Komon

サンフランシスコ・ベイエリア在住。Dentsu Innovation Studio Inc. COO。日系SIer米国法人VPを経て、現地にて事業売却・新会社設立。エンジニア→ミシガン大学MBA。技術と経営の両立を目指しています。

最近の記事

ついに公開!炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」

以前の投稿からしばらく空いてしまいましたが、日本版炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」のサイトを公開しましたのでご紹介します。 改めての説明になりますが、Carbncは炭素排出量計算のAPIです。カーボンニュートラルを実現するために、企業だけでなく個人も行動変容していく必要があり、そのためにはアプリ等でのリアルタイムの排出量計算が必要になってきます。しかし、現在日本国内で公開されている排出量係数/原単位はエクセルやPDFなどで、そういう用途には使い勝手が悪いものでし

    • Earth Day 2022 Special: 日本版炭素排出量計算エンジンAPI 「Carbnc」 デモ公開

      4月22日はEarth Dayです。環境保護活動の功績を称えるとともに、長期的な持続可能性への取り組みに対する意識を高める日です。昨年よりこのタイミングでいくつかの環境系のテクノロジーを紹介してきましたが、これらのプロダクトをヒントに日本版の炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」を開発したので、その背景も含めてご紹介したいと思います。 脱炭素系サービスの概況個人的には昨年あたりから脱炭素系サービスの存在感が加速してきたと思います。企業の行動変容としては既に多くの企業が

      • CES 2022、リアル参加での見どころ5選

        2年ぶりに年始の風物詩であるCESにリアル参加してきました。といっても、直前の年末年始でオミクロン株の米国流行が顕著になり、直前まで様子を注視し、移動・会場でも常に気を緩められずにいました。 会場はというと、Amazon・Meta・Googleといった大手企業等が出展/参加を直前で見送るなどもあり、割と閑散としてましたが、その反面快適であり、展示担当者ともプレッシャーなく話せる余裕がありました。 ちなみに、大手の展示場所は、リリースすると来年以降優先権がなくなる等があるら

        • テスラをハックしてみた - 米国のオープンイノベーションとそのコミュニティ

          米国は12/24から1/2にかけて全体的に休暇モードです。少し時間にゆとりができたので、流行りのEVで遊んでみました。 できたものがこちら(音量注意): テスラは毎年のトラディションなのか、年末ごろに大幅な機能アップデートを出しています。いわゆるOTA(Over the Air)で、ディーラー等に持ち込むことなく、ネットさえ繋がっていたらアップデートができます。 今回のアップデートはツッコミ満載でした。車として走ることに必要なことというより、かなりエンタメ寄りであり、尚

        ついに公開!炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」

          個人向け炭素排出量可視化サービスJoroの仕組み〜フリクションレスと正確性のバランス

          何度か続いている脱炭素系のエントリですが、これまで個人向け金融サービスや、一般向けカーボンオフセットの仕組みを見てきました。今回は個人向けの炭素排出量可視化サービスを見てみたいと思います。 個人向けの炭素排出量可視化サービスとは何かというと、企業ではなく個人が自分の生活でどれだけ炭素を排出しているかを算出・可視化してくれるもので、それにより地球に優しい行動へと変えるきっかけを与えたり、実際に出した炭素分を相殺(オフセット)したり出来るものです。 同種のサービスを見渡しても

          個人向け炭素排出量可視化サービスJoroの仕組み〜フリクションレスと正確性のバランス

          大手や製造業・スーパーアプリも続々!Flutter最新事例集

          少し前の話になりますが、今年5月に行われたGoogle IOでも多くのFlutterに関するアップデートがあったのでレポートにしてみました。 昨年からまた多くのFlutter採用の事例が出てきています。特に、大手企業や製造業・スーパーアプリなど、かなり利用が本丸寄りになってきているように感じます。現在Flutterの活用を検討されてる方や、今後のアプリ戦略を考えられている方にとって参考になるのではないでしょうか。 Grab (スーパーアプリ、東南アジア) (↑画像をクリ

          大手や製造業・スーパーアプリも続々!Flutter最新事例集

          Cloverlyを使ったDXな脱炭素体験とオフセットマーケットの仕組み

          前回はCarbon InterfaceやPatchといった排出量算出やカーボンマーケットプレースのオープンAPIプラットフォームを、実際に使って日常にかかる排出量計算やそのオフセットする実験をしてみました。 さて今回は、Patchよりも少し前からあるオープンAPI型のカーボンマーケットプレースであるCloverlyを使い、同様の行動の排出量やオフセットコストを算出してみて、他プラットフォームとの比較をしてみたいと思います。 結論としては、世界中で行われ・Gold St

          Cloverlyを使ったDXな脱炭素体験とオフセットマーケットの仕組み

          Carbon Interface & Patch: 最新テックを使ってカーボンニュートラルをやってみた!

          続けて環境系です!Climate Techや脱炭素領域でのDXやプロダクトデザインに興味のある方は、ぜひ見てみて下さい。 これまでは主にClimate Fintechを中心に、以下のような環境配慮型の金融サービスのトレンドや体験をみてきました: 今回はそういったサービスの裏側で使われている最新テックを紹介しつつ、実際に使ってカーボンオフセット等のアクションをする実験をしてみようと思います。目指せカーボンニュートラル! 用いたのはCarbon InterfaceとPa

          Carbon Interface & Patch: 最新テックを使ってカーボンニュートラルをやってみた!

          米国で増えている環境配慮な金融サービスとそれぞれの提供する体験

          4/22のEarth Dayから続いている環境系コンテンツですが、今回で4回目となります!Climate Fintechで少し幅を広げていきます。 最近こちら米国サンフランシスコ近辺では、前回の記事を書いたからなのかもですが、環境配慮型の金融サービスのもはや"老舗"とも言えるAspirationの広告によく目にします。普段の移動は専ら車ですが、聞き流している地元サンフランシスコのラジオ局KOITでのCMや、シリコンバレーを縦断する高速道路のUS 101沿いでも屋外広告を

          米国で増えている環境配慮な金融サービスとそれぞれの提供する体験

          ESGとUX・ビジネスの両立を目指す、米国Aspirationの金融サービス

          先日の4/22はEarth Dayでした。まさにその日、DISのAssociate Product ManagerであるSayakaが、デジタル社会で自然への影響を感じることの難しさと、だからこそ出てきた新たなプロダクトのアプローチについて、こちらのエッセーで触れてくれています。今回はそのなかでも、エコフレンドリーな金融サービスとして良く知られているAspirationについて紹介します。 Aspirationとは決済/貯蓄口座、デビット/クレジットカードから投資・保険

          ESGとUX・ビジネスの両立を目指す、米国Aspirationの金融サービス

          ネオバンクの事例から学ぶFlutter本格導入

          以前に数回に渡ってご紹介したNubankのFlutter導入について、彼らの取り組みがその後約1年が経ち、それを振り返る記事がとても興味深かったのでご紹介したいと思います。 以下は基本的にこちらの記事の内容をそのまま書き起こしたものですが、一部以前の彼らのBlogの内容と合わせて加筆している部分も有ります。 おさらいNubankとは? ・ブラジルのネオバンク ・ラテンアメリカで最も大きなfintech会社 ・アジア外に於いて最も大きな独立系デジタルバンク ・クレジット

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          Flutterで進化するエクスペリエンスデザイン

          前回は3月上旬に行われたFlutter Engageでの全体的なポイントご紹介しましたが、今回はTOYOTAでの採用に注目して、Flutterのエクスペリエンスデザイン面での訴求を見ていきたいと思います。 次世代車内インフォテイメントシステム開発おさらいですが、先のFlutter Engageにおいて、TOYOTAが次世代インフォテイメントシステムの開発にFlutterを採用して進めることがアナウンスされました。この開発責任者で米国トヨタのチーフエンジニア兼トヨタコネク

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          Flutter Engageイベントレポート - Flutterはソフトウェア開発のメインストリームへ

          先週はFlutterのマイルストーンイベントであるFlutter Engageが行われ、Flutter 2を中心とする様々な発表が行われました。このイベントを通して感じたことは、Flutterがモバイルはおろかソフトウェア開発のメインストリームへと更に一歩進んだと思うことでした。 色々と書こうと思っていたポイントがあるのですが、早速こちらのBlogにものすごく上手くまとまっており、もはやこれ以上は書くことはないです。 私的にヒットであったポイントを以下挙げておきたいと

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          FlutterFlow - Firebase Integration

          先日紹介したFlutterFlowをもう少し触ってみました。今回の目的はFirebaseとのインテグレーションを試すことです。 早速やってみたこのfeatureは初めて使いましたが、1時間も掛からずFirebaseとFirestoreを使ったサインナップ→サインイン/アウトのアプリができました。 featureのケイパを試すために、サインアップ時にFirestoreにもユーザーレコードを作り、サインイン時にFirebaseでユーザー認証したユーザーの情報をFirestor

          FlutterFlow - Firebase Integration

          Flutterユーザー調査結果 (2020 Q4)

          GoogleのFlutterチームが四半期に一度、ユーザーからのフィードバックをとっているようで、先日2020 Q4の結果が共有されましたので、少し見てみたいと思います。 調査概要・2018年より四半期毎に続けてきている ・今回は2020/11/23にオープンし、8日間サーベイを収集した ・総計8,285件の回答を得た 以下、いずれも画像・サーベイ内容は同ブログからの引用です。 概ねみんな満足 おそらくこのサーベイに参加している人は、すでにFlutterコミュニティに

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          FlutterFlowアーリーアクセス

          FlutterFlowのアーリーアクセスが来たので早速触ってみました。 FlutterFlowとは流行りのノーコード的にアプリをGUIで組むことができ、それがFlutterベースであり、コードもダウンロードすることができるものです。 触ってみた操作感はBubbleみたいです。Flutter/Dartに慣れていない人にとっては、WYSIWYGでUIを作れてそのコードが出されるのは助かります。GUI上でWidgetを選択したら該当部分だけのソースが見れるのも何気に嬉しい。ちな

          FlutterFlowアーリーアクセス