Flutterユーザー調査結果 (2020 Q4)
GoogleのFlutterチームが四半期に一度、ユーザーからのフィードバックをとっているようで、先日2020 Q4の結果が共有されましたので、少し見てみたいと思います。
調査概要
・2018年より四半期毎に続けてきている
・今回は2020/11/23にオープンし、8日間サーベイを収集した
・総計8,285件の回答を得た
以下、いずれも画像・サーベイ内容は同ブログからの引用です。
概ねみんな満足
おそらくこのサーベイに参加している人は、すでにFlutterコミュニティに入っている人が多く、仕事でも使っている人が多いであろうから、下段の図でいわれているように、次のプロジェクトでの利用(90%)や会社の成功に重要であること(58%)は想像がつきますね。
一方で、上段の図であるように、その上でのこの91%の満足度は非常に善戦しているのではないでしょうか。まぁ、これもサーベイ回答する人は積極的にコミュニティに参加しており、、、というバイアスはあるかもですね。
課題
Flutterの利用を躊躇させる理由としてトップ3が以下。
1) 重要なライブラリが欠けている(26%)
2) 今のプロジェクトが別のフレームワークを使っている(19%)
3) Flutterコアで重要なフィーチャーが欠けている(18%)
1については、いくつかのパートナーと組んで、1stパーティーパッケージやプラグインの開発を強化していくようです。また、3については、一部はUI APIの範囲を超える要望もあるが、コミュニティとともにドメインスペシフィックなものやプラットフォームスペシフィックなものまで含めてパッケージやプラグインの開発を模索していくようです。いずれにせよ、それなりに時間はかかりそうです。
2については、add-to-appへの投資を継続していくと述べられています。Flutterの本格利用となると、既に運用されているサービスのプラットフォーム移行になるでしょうから、このネイティブに組み込むadd-to-appはより重要になると思います。我々も実際のプロジェクトで、FlutterEngineのエントリーポイントがうまくいかず、ドキュメントでもあまり書かれていなかったので、違うエンジンを使いつつ同じEntry Pointを使いアニメーションなしで画面ごとに違うRouteをプッシュするなど色々と試行錯誤して対応したりしました。ただし、同時にパフォーマンスも気になるところなので、このあたりは今後に大いに期待したいところです。
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