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大手や製造業・スーパーアプリも続々!Flutter最新事例集

少し前の話になりますが、今年5月に行われたGoogle IOでも多くのFlutterに関するアップデートがあったのでレポートにしてみました。

昨年からまた多くのFlutter採用の事例が出てきています。特に、大手企業や製造業・スーパーアプリなど、かなり利用が本丸寄りになってきているように感じます。現在Flutterの活用を検討されてる方や、今後のアプリ戦略を考えられている方にとって参考になるのではないでしょうか。

Grab (スーパーアプリ、東南アジア)

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東南アジアのスーパーアプリです。彼らはメインアプリ・マーチャントアプリ・ドライバーアプリにFlutterを採用しました。Grabのエンジニアによると、Flutterは少なくとも1/3の開発時間を削減したとのことです。

BMW (自動車、ヨーロッパ)

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この事例はあまり知らなかったのですが、すごいですね。もはやBMWグループのFlutter/Dart開発チームは300人規模となり、Googleに次ぐ世界最大のチームの一つだそうです。

BMWのプレスリリースでは、Flutter採用におけるアーキテクチャーの将来性が強調されており、継続的な拡張や、「モジュラーアプローチ」によるBMWグループのブランド間での横断的利用や幅広い言語バリエーションの対応などにメリットがあることを述べてます。実際、このMy BMWアプリは2百万人以上が、40もの市場・5大陸で利用しているそうです。

機能としては見る限りTesla同様のようで、車種によるもののドアロック操作・監視等のリモート操作・車両位置特定・充電コントロール・車内コンディショニング・充電ステーション検索・ディーラー連絡等があるようです。一方で、Teslaと異なる点はAmazon Alexa連携ですが、これはこれで面白そうですが長くなりそうなのでまた別途取り上げたいと思います!

NuBank (デジタルバンク、ラテンアメリカ)

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こちらは以前の投稿でFlutter移行のプロジェクトの様子を取り上げましたので、詳細はそちらを参照下さい。アジア外で最大のデジタルバンクで、3500万人に使われているものです。Flutter導入以降はビルド時間が大幅に削減、ネイティブ開発に比べてマージ成功率は30%改善され、プルリクエストをマージする時間はnon-Flutterに比べて85%少なくなったとのこと。

Kotak (金融機関、インド)

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インドの最も大きな金融機関の一つです。Kotak Securitiesの取引アプリを全面的にFlutterを用いて開発し、6ヶ月間でiOSとAndroid共にリリースしたそうです。現在同じコードベースでWeb版も検証しています。

Tencent (スーパーアプリ、中国)

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Tencent下で20ものアプリがFlutterで開発されているが、最近本丸スーパーアプリのWeChatもFlutterで開発され始めているそうです。エンジニアによると、フレームレートとメモリー使用率が動的なミニアプリのレンダリングにおいてとても改善されたとのこと。以降は新たなフィーチャーはFlutterを用いて開発しているようです(つまりAdd-to-App利用でしょうか)。また、生産性も他のツールキットと比較して25%短縮できたとのことで、より今後は新たなフィーチャーの追加等に力を入れていくようです。

まとめ

これら事例を通して各企業の背景を推察すると、以下のようなポイントがあるのではないでしょうか。

・複数アプリやブランドを持つ大手が、工数削減/生産性向上やプラットフォーム/コンポーネントの共通化等で利用すること
・DartによるワンViewの仕組みによるアプリパフォーマンスの向上

一方で、Flutterを導入するとしても、これからゼロベースで作るのであれば話はシンプルなものの、既に動いているアプリがある場合は、移行プロジェクトを立ち上げるか、Add-to-Appを用いた部分移行を進めるかなどについて、単に技術フィージビリティ面だけでなく現行のリリース戦略や体制面等も合わせた、いくつかの角度からの検討が必要になってきます。

DISでは以前に紹介したネオバンク事例のように、実際の移行POCを伴うFlutter導入検討を行う支援を行っています。ご関心のある方はinfo@dentsu-innovations.comまでご連絡下さい。

また、Flutterの最新のステート管理アーキテクチャーであるRiverpodを用いてクラブハウスのようなアプリを作ってみたりしているので、実際のコードやRiverpodの使い勝手に興味のある方はこちらを参照してみて下さい。

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