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小さな勇気と5人の共犯者で始める #notemeetup のススメ

先日「noteユーザーのための、ユーザーイベントのススメ」に登壇させていただきました。来ていただいた方、配信を見ていただいた方、ありがとうございました。

また一緒に登壇させていただいたうすいさん坂口さんIshiyamaさん、みずのさん、モデレートしていただいた徳力さん、ありがとうございました。登壇した方それぞれが濃い経験をしていて、2時間では語り尽くせない感がありました。

個人的にもとても楽しく、来てくれた人を含めても自分が一番楽しんでいたような気がします。(よく笑っていましたw)

自分の発言を振り返ってみて、イベント中に話したり質問を答えたりしながら、自分が一貫して話していたことは「仲間と一緒に小さく始める」だったように思います。

良い機会だったのでイベントで話したことも含めて、今まで開いたイベントの振り返りとイベントする上で大事にしていることをまとめておこうと思います。

始まりは、一件のツイート

#cotree_advent_note という毎日noteリレー企画をしていて、オンライン上でつながっている人たちとオフラインでもつながりたいと思ったことがきっかけでした。そこで「いきなりイベントやるのは難しいかもな」と思い、助走的な位置づけで、「オフ会を考える会」を企画しました。

当時のひらやまの状況としては、

・イベント運営経験はほぼない
・「ただやりたいだけ」からスタートしている
・準備はほぼなしでTwitterだけで集客

という感じで、当日の冒頭はホワイトボードにやりたいことを書いて、みんなで付箋でアイデアを出し合うといった「会社のMTGかな、、?」というテンションの会になりました。(どきどきしながら進行していました。。)

なんとか無事に終わった「オフ会を考える会」

色々なアイデアが出る中で、意見を集約していく「読んだnoteの感想を言いたい、聞きたい」ということが多かったので、会の内容を途中で変更して、感想を言い合う会にしていきました。(内容は以下。自分のnoteが音読されるうれし恥ずかしい経験でした。。)

やってみて思ったことは、正直にやりたいことやできないことを言うと助けてくれる人が意外に多かったことです。恥ずかしさは少しありますが、そこで助けてくれた人にはこれからも一緒にイベントを盛り上げていける「共犯者」になれると思うのです。「一緒に始めたよな?次もよろしく」的な関係ですね。

また実際やったことを発信していくと、「あ、それいいな」「ぼくも参加したい」という声を聞くことができました。「やりたい」と「やってみた」には大きな差があります。とにかく「小さく始めること」の偉大さを身を持って実感しています。

ようやくできた、#01 cotree advent note meetup

「考える会」から一ヶ月後、ようやく第一回の #notemeetup を開催することができました。

こんな感じで助けを求めるくらいぎりぎりの運営体制でした(笑)

\\\募集中///
・ごはんをつくってくれる人
・いい感じのBGMを選んでくれる人
・写真を撮ってくれる人

※だれもいなかったら、ひらやまがおにぎりを注文して、ひらやまが選曲して、ひらやまが撮影することになると思います👹(助けて👨)

それでもやってみて、たくさん感想ツイートをいただいてたりレポnoteをもらったりして、なんとか良い会にすることができました。

(↑一緒に運営してくれたたかれんさんの振り返りnote。)

(↑cotreeの仕事を一緒にやっているishitakaさんの振り返りnote)

参加してくれた人の中で、今まで読む専門だったけどnoteを書き始めることができたり、参加した大学生が参加した人の企業でインターンをすることになったり。色々な人のきっかけになれた会だったなと思い、自分でも「やってよかった」と思える会になりました。

まず初めてみる「小さな勇気」

イベントをするとき、まずなによりも最初にやりたい人が声を上げなければ何も始まりません。「やりたい」の一言を、noteでもTwitterでも友人でも、誰かに言うことが大切でした。

「やりたい」という言葉を口にした瞬間から、イベントの物語は始まっているのだと思います。

スムーズに成功できる場合があれば、5回開催してようやく形になってくるイベントもあるのだと思います。苦しい体験もつらい想いも、物語にできればそれはかえって魅力になると思うのです。

どんなに壮大な物語も、最初の一歩は小さな勇気から始まっています。個人的には、その勇気は誰の中にもあると信じているので、自分の勇気を信じてみてほしいと願っています。

物語を共有できる「5人の共犯者」

もう一つ大切なことは、同じ物語を共有できる共犯者の存在です。参加者でもなくファンでもなく、共犯者です。(クラウドファンディングの企画を成功させているALLYOURSの木村さんが提唱されています。)

木村「顧客の意見を取り入れてボトムアップに服を作ることで、各々が自分なりのブランドロイヤリティを作って欲しかったんです。インターネットが台頭して、雑誌で掲載されたりドラマで俳優が着た服が大量に売れる時代は終わりました。これからの時代、ファッション感度が高い人以外が求めているのは、自分が好きだと思ったモノへの参加権だと思ったんです」

顧客を“共犯者”にする、アパレルブランド「ALL YOURS」流の顧客体験の作り方

服のブランドをつくることとイベントを作ることは、似ていると思います。

一番最初に探すべき人は、準備をしてくれる人でもなくお金を落としてくれる人でもなく、イベントの物語に共感して、物語自体を一緒につくってくれる人だと思うのです。

人数に強い根拠はないのですが、それぞれに得意なことがあり、少しずつ異なるモチベーションで関わってくれている、そんな5人がいれば、きっとそのイベントは長い間継続されると思います。(note酒場もcotree advent note meet up もたくさんの共犯者に支えられていると思います。)

イベントをやる前の自分への質問リスト

正直、イベントの準備や企画は時間がかかります。最初に始める人には少なくない熱量が要求されます。ただ少しでもやりたいと思う気持ちがある人がいるならば、できればやってほしいなと、個人的には思います。大変なこともありますが、その分きっと学びも楽しいこともあると信じているので。

自分も楽しく、かつ良いイベントにするために自分にいつも聞いている質問が5個あったので、以下にまとめています。迷ったときに自分に聞いてみてあげてください。

1.「このイベントにはどんな物語があるのか?」

開催するにあたって、何かしらのきっかけや想いがあるものです。また複数回開催したい場合には、継続していきたい理由もあるはずだと思います。そうした自分の想いを包み隠さず公開することが大切です。

まっすぐなサクセスストーリーでも紆余曲折ある困難な物語でも、その物語が自分のモチベーションになり、また共犯者を誘うきっかけになり、イベントの企画自体が成長していくベースになると思います。

2.「このイベント、10回続けられる?」

「続けられる形で始める」ということは大切です。イベント企画をすることに慣れていない人にとって、初回や二回目の集客やクオリティが低いことは当たり前です。初回だけがんばりまくってなんとか成功しても、再現性がなければ次回以降継続することができません。

「やりながら改善をしていく」という姿勢を持ちながら、そういう姿勢を公開して共犯者を少しずつ増やしていくことが、継続する上でも会を盛り上げていく上でも、大切だと思います。

3.「イベントを通してどんな気持ちになりたいの?」

集客目標やコンバージョン目標はだれでも立てると思いますが、意外に設定されないのが「自分の気持ちの目標」です。集客やコンバージョンを達成するためのがんばりと、同じくらいのがんばりを出してあげてほしいのです。

自分の場合は「自分が一番楽しみたい」と思っているので、自分が楽しいと思えないことは基本的にしません。参加する側からしても主催者が楽しんでいないイベントは、見ていて少しつらくなってしまいます。

まずだれよりも自分が楽しむ姿勢を持ちながら、参加してくれる人にも楽しんでもらえるための仕掛けを考えています。

4.「今いる人やモノで最も良くするにはどうする?」

目標達成型の準備は簡単なのですが、「達成できるか、できないか」がすべての判断基準になってしまうので、息苦しくなるときもあります。

逆にいまあることから考えていくと、見方を変えることができます。イベントを通してイベント運営を学ぶこともできたり、準備から人を巻き込むことで結束が深まったりもします。運営自体が息苦しいものにならないために、結果と同じくらいプロセスも大事にしてほしいのです。

5.「楽しく参加してくれる人をイメージできる?」

やる前から「きっとあの人はこんな風に楽しんでくれるだろう」というイメージを持てるくらいまで準備することが大切です。「みんな」ではなく、「誰か一人」の方がイメージがしやすいと思います。

あの人に喜んでもらうために、これを準備しよう。

そういった一つ一つの積み重ねが、結果的にたくさんの人に喜んでもらえるイベントを作り出すことにつながると信じています。

あとがき

まとめながら、自分でもやりきれていないことがまだまだあるなぁと思い、「次回のイベントをよりよくしたいなぁ」と思えました。また来月も cotree advent note meetup をやるつもりなので、もしご都合がよろしい方はご参加ください。

またイベント登壇してお話したのですが、ぜんぜん話尽くせない感があるので、ぜひまたどこかでできたらうれしいなぁと思います。経験したことを話すのも大切ですが、これからやりたいイベントや企画の話をするのも楽しそうです。

TOP画像は、cotreeでのmeetupの写真。自分も参加してくれた人たちも楽しんでもらえるイベントであり続けたい。


最後まで読んでいただきありがとうございます。