生米からつくる「ベーコンクレソン粥」のレシピ
ベーコンから出る旨味をお出汁にした、おしゃれなお味のおかゆをご紹介します。ベーコンはお出汁の役割とメイン食材の役割の両方を引き受けてくれるすごい食材です。
そして本日のベーコンの相方は、クレソン。ツンとした風味に「わたし、その辺の野菜と違うんで。」というプライドを感じます。ちょっと気の強い感じ、いいですよね〜、ゾクゾクします。なんとかして引き立ててさしあげたい。
いつもの八百屋さんで、茎の部分を水に浸されて売られていたクレソン。
なぜクレソンだけ別待遇……?と思ったら、クレソンは「水生植物」なのだそう。わさびと同じように、きれいな水辺で育つクレソンは、生け花のように水に浸しておくとシャキシャキを維持できるんですって。なるほど〜!
最後には、さけるチーズをふわ〜んと乗せて、オリーブオイルをたら〜り。
あらあら、おしゃれなおかゆさん。味も香りも見た目もオシャレ。これならクレソンも「ま、クレソンの食べ方としてはいい感じじゃない?」と言ってくれそうです。
小洒落たお味の「ベーコンクレソン粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 米 ・・・半合(90ml)
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ 黒胡椒 ・・・ひとつまみ
▶︎ ベーコン* ・・・30g
▶︎ クレソン ・・・1/2束
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/3
おこのみで
▷ さけるチーズ、オリーブオイル など
*ベーコンは、厚切りのものがおすすめです。
ベーコンを入れない場合は、中華だし(小さじ1)を入れることをおすすめします。
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、水700ml、黒胡椒を入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
ベーコンを1〜2cm幅に切り、お鍋に入れる。
クレソンをざく切りにしておく。固そうな茎を分けておく。
③お鍋の表面がふつふつと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。
④塩で味をととのえたら、鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
クレソンの固そうな茎をおかゆに混ぜ込み、フタをして10分蒸らす。
残りのクレソン、お好みの具材とともに器にもりつけたら、完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、水700ml、黒胡椒(ひとつまみ)を入れます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
黒胡椒をこのタイミングに入れるのは、香りづけとベーコンの臭み消しのためです。粗挽きよりも細挽き、なるべくパウダー状のほうが、おかゆになじんでおいしいです。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
ベーコン(30g)を1〜2cm幅に切り、お鍋に入れます。
ベーコンからはたっぷりの旨味がでるので、早い段階で投入します。
クレソンをざく切りにして、固そうな茎を分けておきます。
クレソンの登場はまだ先ですが、ここで下ごしらえを済ませておくとラクです。
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
④仕上
30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/4〜1/3)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
クレソンの固そうな茎をおかゆに混ぜ込みます。
余熱でもけっこう火が通ります。緑が入ると途端に彩りも鮮やかになりますね〜◎
10分間フタをして蒸らします。
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。
蒸らしが完了したら、残りのクレソン、お好みの具材とともに器に盛りつけて完成です!
おっしゃれ〜!鮮やかなグリーンと、かわいいベーコンのピンクが春っぽい〜!
クレソンのちょっと気取った感じのツンとした辛味が、ベーコンのやさしい甘みとよく合います。
クレソンの辛味成分は、わさびや大根の辛味成分と同じアリルイソチオシアネートという成分だそうです。
殺菌作用・食欲増進効果があるのだとか。
だからクレソンは、ハンバーグやステーキにちょこんと添えられているんですね〜。
お寿司のわさび、焼き魚の大根おろしは、食べ合わせの観点から添えられると言いますもんね。
今では通年を通して手に入るクレソンですが、旬は春。
旬のクレソンは葉がやわらかく、香り高いそうです。
お店で出会ったら、ぜひお手に取ってみてくださいね。
このベーコンクレソン粥がお好きな方は、黒胡椒のみのおかゆもお好きかもしれません〜!一気に身体が温まりますよ。
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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