生米からつくる「豚ピータン粥」のレシピ
記事をリニューアルしました!是非以下の記事をご覧ください。(2023/03/29追記)
「豚ピータン粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・1/2合
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ 中華だし ・・・小さじ1
▶︎ 豚肉 ・・・80〜100g *
▶︎ ピータン ・・・1個
▶︎ 生姜 ・・・1かけ
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/2
おこのみで
▷ ネギ 、胡椒、パクチー、クコの実(水で戻しておく)など
*今回は「豚こま肉」を100g使用しました。
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、中華だし、水700mlを入れる。
豚肉を一口大に切り、塩胡椒(少々・分量外)をもみ込んでおく。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
ピータンの殻の周りの泥を落とし、殻を剥く。
ピータンを角切りにして、生姜を千切りにしておく。
③お鍋が沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。
タイマーが残り10分になったら、豚肉、生姜、ピータンをお鍋に入れる。
④アクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして10分蒸らす。器にもりつけたら、完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、中華だし(小さじ1)、水700mlを入れます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
豚肉を一口大に切り、塩胡椒(少々・分量外)をもみ込んでおきます。
ピータンの味が強いので、バランスを取るためにお肉に下味をつけます。袋に入れてもみもみします。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
お鍋の様子を見守りながら、具材の下ごしらえを済ませます。
ピータンの殻の周りの泥を落とします。
ごしごしごし、とこそぎ落とす感じです。藁と泥で排水溝が詰まってしまいそうだったので不織布の袋の中で落としました。
ゆで卵を剥く要領で殻を剥きます。
ピータンを角切りに、生姜を千切りにしたら、下ごしらえは完了です。
ピータンの殻を剥いたあとに少し放置しておくだけで、硫黄っぽい匂いがかなり和らぎます。おいしく食べる大切なポイントです。
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
タイマーが残り10分になったら、豚肉、生姜、ピータンをお鍋に入れます。
完成したおかゆの上にピータンをトッピングするピータン粥もありますが、今回は「煮込む式」。よりお肉との親和性が高いように思います。
④仕上
30分弱火にかけたら、表面のアクをさっとすくい取り、お塩(小さじ1/2程度)を入れます。
全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
10分間、フタをして蒸らします。
しっかり蒸らし時間を確保することで、ふっくらとしたおかゆに仕上がります。
蒸らしが完了したら、お好みの具材とともに器に盛りつけて完成です!
おお〜〜!ピータン、いますね〜!
今回は、ネギ 、胡椒、パクチー、クコの実とともに盛りつけました。
うまっ!
一口……もう一口と止まらないおいしさ。
豚肉の旨味とピータンの個性が絶妙に絡んで、おいしさを作り出しています。
ピータン選びにご注意を
実は今回のピータン粥は、リベンジ作品。
全く同じレシピで、前に一度作ったものの、不完全燃焼なお味でした。
その理由が、ピータンの「種類」!
こちらが不完全燃焼ピータン粥で使ったピータンです。(商品自体は良いものでした、念のため)
「美味ピータン」の名前通り、おいしかったのですが…
よ〜く見たら、”鶏卵”のピータンだったのです。
一般的なピータンといえば、"あひるの卵"をアルカリ性の泥・灰・植物などを混ぜたものの中で、数ヶ月かけて発酵、熟成させたもの。
鶏卵ピータンは見た目こそ「っぽい」感じだったのですが、香りがほぼゼロで、味も優しすぎるほどに優しい。
おかゆに入れると、かろうじてピータンの食感がするようなしないような……くらいの仕上がりになってしまったのです。
豚肉に負けちゃうほど優しくて、鶏卵ピータンはおかゆには合わないかも、と思ったのでした。
そんなわけで、ちゃんと「あひるの卵」であるピータンを使って、リベンジを果たしたという次第です。
あひるちゃんがしっかりあひるの卵であることをアピール。笑
カルディで買いました。2個入りで300円くらい。
正直あひるの卵のピータンは、殻の周りの泥を落とす工程なんかは異臭レベルに匂いが強くて、硫黄のようなアンモニアのような、すんごい匂いなんです。
でも、おかゆにすると、おいしくて。
しっかり臭いがあるからこそのおいしさってあるんでしょうね。臭いの少ない納豆とか、逆に味が強調されて苦手になっちゃったりする感じで。
科学とか、論理とか、そういうものの手が届かない、feelの世界のおいしさを感じました。
頭でっかちな自分に疲れたら、「豚ピータン粥」で扉の向こう側へ、ぜひ。笑
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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