生米からつくる「バターパセリ粥」のレシピ
みなさんは、添えられているパセリを食べない「ポイ派」ですか?それとも「パクッと派」ですか?パセリの8割が捨てられているということが過去に話題になりましたが、わたしは俄然「パクッと派」です。笑
パセリはとても栄養価が高いうえ、抗菌作用、美肌効果、口臭予防……うれしい効果がたくさんあるのです。最近ではパセリをスムージーにして召し上がる方も多いのだとか。
バターとパセリの組み合わせは、ちょっぴりおしゃれなフレンチで添えられている、パセリバター(エスカルゴバター)のアイディアを拝借しました。オイルとパセリが出会うと、途端にあの苦味がおいしさに変わります。バターとパセリの天性の相性の良さに驚きます。
「あ、"リゾット" じゃなくてちゃんと "おかゆ" だ」と思える秘密は、コンソメの類を使わないこと。今回はローリエと黒胡椒とともに煮込みました。味をつけるものを使わずに、風味を引き立てるものをお出汁として使うことが、おかゆらしさを維持する秘訣です。
これなら、パセリ「ポイ派」の方も、(たぶん)おいしいと思ってくれるはず…!ペロリとたべちゃう、自信作です。
パセリ『ポイ派』に食べてほしい「バターパセリ粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・1/2合
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ 黒胡椒 ・・・ふたつまみ
▶︎ ローリエ ・・・1枚(あれば)
▶︎ 生パセリ ・・・1枝 *
▶︎ 塩 ・・・小さじ1
▶︎ バター ・・・2かけ
おこのみで
▷ フライドガーリック
*葉っぱが縮んでカールしている「カーリーパセリ」を使用しました。みつばのような平面の葉っぱの「イタリアンパセリ」でもOKです。
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、黒胡椒、ローリエ、水700mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
パセリの葉をつみとり、傷に強い器(コップ)に入れる。
キッチンハサミで細かく刻んでおく。
③お鍋が沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。
④塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして10分蒸らす。
ローリエを取り出し、刻んだパセリをおかゆに混ぜ込む。
器にもりつけてバターをのせたら、完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、黒胡椒、ローリエ、水700mlを入れます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
お鍋の様子を見守りながら、パセリの下ごしらえを済ませます。
今回は、このくらいのパセリを使います。
パセリの葉をつみとり、傷に強い器(コップ)に入れます。キッチンバサミでちょきちょきと細かく刻みます。
まな板でみじん切りにするよりも圧倒的にラクです。刻むとぐっとかさが減ります。
このときに全ては刻まずに、トッピング用のパセリをちょこっと残しておくと、仕上がりがいい感じになります◎
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
④仕上
お塩(小さじ1程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
10分間、フタをして蒸らします。
しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。
ローリエを取り出し、刻んだパセリをおかゆに混ぜ込みます。
香りを引き立てるために、パセリは最後の最後で混ぜ込みます。
器に盛りつけて、バターをのせたら完成です!
グリーン!鮮やかなパセリの緑!何も言われなければ、七草粥にも見えますね。
香り自体はバターが勝っているのですが、口に含むとパセリの香りが鼻にふわ〜っと抜けます。
バターのコクと調和して、パセリの風味がしっかりおいしさになっています。
おいし〜〜〜〜い!
さらにたまらないのが、おかゆの熱でバターがとろ〜っと溶けていくところ。味の変化が食欲をかきたてます。
これがまた、おいしいんだ〜…!
おすすめの添え物は、黒胡椒、粉チーズ、レモンなど。今回はフライドガーリックを添えました。
スーパーで1袋100円ほどで売っています。以前は自宅で作っていたのですが、手間の割にすぐに酸化してダメになっちゃうのが悲しくて。このごろはキューピーさんのお世話になっています。
あまり意識されることはないですが、実はパセリの旬は春。特に春のはじまりのころのパセリは葉が柔らかくて香り高いそうです。
ふわふわっと緑の濃い、元気なパセリをみかけたら、ぜひおかゆにチャレンジしてみてくださいね。
二回、三回、作りたくなるおいしさです◎
このおかゆがお好きな方は、こんなおかゆもおすすめです!
チート級においしい、舞茸バター粥。大人も子供もメロメロになります。
ヒーヒー燃える、黒胡椒粥。胡椒好きにはたまらんです。
パセリ粥の比じゃない冒険感がある、さきいか粥。人を選ぶ味ですが、隠れファンも多いです。
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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