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自分を映す鏡

自分のことは、なかなか分かりません。

自分のことを客観的に見ることを
邪魔しているのは、
被害者意識なのだと思います。

被害者意識があると、
自分は、
主導権をもった主体から
主導権を奪われて翻弄されるだけの客体に
成り下がってしまうからです。

ん、なんか難しいことを書いてしまいました。

けっきょく、何が言いたいか、というと、
つらいー、つらいー、と言っているうちは、
人を責めているわけで、
自分の本当のすがた、
自分が何をやっているかは
見えていません。

被害者意識があると、
自分のことと他人のことを客観的に見られない
ということです。


被害者意識って、
つまり色メガネのことですからね。
否定的信念、とも言います。
メンタルブロック、でもあります。


色メガネがはずれて
自分のことや他人のことを
客観的に見られるようになった時が
被害者意識から出られる時であり、
被害者意識から出られた時が回復だと
考えています。

なかなか長い道のりのようです。


元の私は被害者意識の固まりのような人でした。
いつも人生に加害者を登場させて、
あるいは誰かを加害者に仕立て上げて
私は被害者の役をやっていました。
そして加害者を責めていました。
加害者を憎みながら執着していました。

怖いですね。

自分を客観的に見られるようになるまで
ニ十年かかりました。

悩んでいる人が問題解決するには、
はやく被害者意識に気づくことだと
さいきんは考えています。





昨日、前からちょっと気になっていた人の
カウンセリングを受けました。
自分の勉強のためでもあるし、 
自己探求のためでもあります。

やはり、自分一人では自分のことは
分かりませんから。
鏡になって映し出してくれる存在が必要です。
それがカウンセラーです。


そして、
カウンセラーは一人一人、みんな違います。
それぞれの違ったカウンセラーという鏡が
自分のまた違った面を映し出してくれます。

ですから、複数の人のカウンセリングを受けると、
また違った気づきや発見があります。


母と娘のことを相談しました。
永遠のテーマです。

子どもほど、親を愛してる者はいません。

子どもは親に無償の愛を捧げます。
親のために自己犠牲もいといません。
親に愛されるために、
子どもは何でもするんです。
そこから生き辛さが始まるわけですけど。

子どものとき私は、 
母を助けるために献身的に尽くしていました。
すると、だんだん頼られるようになって、
しまいにその重さに耐えられなくなって、
母を捨てたんです。
物理的に距離をおいた、ということです。


カウンセラーは言います。
「お母さんを可哀想にしているでしょう。
お母さん、可哀想じゃないかもしれませんよ」
「妖怪にエサを与えて大きく育てたのは、
あなたでしょう」

妖怪にエサを与えた。
なるほど、カウンセラーの言うとおりです。
母と私は、共依存でした。

私の人生パターンは、まさにそれでした。
妖怪にエサを与え続けていました。

問題のある人を愛して、
相手は増長して、モンスター化する。
やがて手に負えなくなって、
私が逃げる、
という同じことの繰り返し。

私はダメンズメーカーでした。

そういうことか。

母との関係を、他人をつかって
何回も再現していたのでした。

なんという、あほらしい事をしてきたのでしょう。

自分をとことん客観的に見ることができると、
あほらしくて、
同じ事はできなくなります。

これからは、もう
同じことは二度としないでしょう。


自分は何をしているか。
客観的に見るには
被害者意識があると見られません。

やはり、
自分のことは一人では分かりません。

だから、
自分を映し出してくれる鏡が必要なのです。
カウンセラーという鏡が。



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