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学生バイト時代の思い出:保護者が求める先生像って何かわかる?

大学時代、3年続いた家庭教師バイト。その面接の時に責任者から言われたときの話をnoteにまとめようと思います。

責任者と話しているうちに「この面接落ちたな」と思って結構生意気なこと言ったことが、結果的に功を奏した話です。

時給が高いから選んだ「家庭教師」

アパレルのアルバイトが1年続き、もう少し時給の良い仕事に就きたいなと思って、見つけたのが「家庭教師」でした。

大学では建築を専攻していて教育とは全く無関係でしたが、自分の出身高校がちょっと名前の知れた進学校だったこともあり、

ポテンシャル採用でいけるかもしれないと思い、試しに家庭教師の面接に行きました。ぼくの簡単な経歴は、プロフィールに書いてます。よかったら見てみてください。

撒き餌に食いつく責任者

指定された時間に面接場所に伺うと、そこには家庭教師を管理する責任者がいた。保護者や生徒と面談する部屋に案内され、紙の履歴書を渡し、いざ面接にうつるやいなや、

「へぇ~、君、■■大なのに、〇〇高出身なんだね。」

相手は、若造のしょうもない思い付きに、まんまと食いついてくれた。妙に母校に詳しいので責任者の話を聞くと、過去にその高校近くのエリアでも仕事をしていたことがあったらしい。

(この面接、行けるかもしれない)

まだ結果を言われてない段階だったが、変な自信が湧いてきた。その後は、働く上で最低限必要な要素があるかを問うような質疑応答だったが、それほど悪くない印象のように見えた。

相手の本音を、本音で返した。

面接も終盤にかかったところで、責任者は急にどストレートな本音が飛び出した。

「普通、保護者はね、私立大よりも国立大の人から教えてもらいたいんだよ。わざわざお金払って通うわけだから。少しでも頭のいい人から教えてもらいたいと思うものなんだよね。」

責任者の後ろの壁には、所属の先生たちの顔と簡単なプロフィールが書かれたポスターが貼られていた。確かにみんな国立大在学や卒業生で、私立大学在学はぼくだけだった。

その本音を聞いた当時は、

(どうしてそんなに学歴のことを考えているのに、ぼくと面談することを決めたんだ??)

と、相手の意図が理解できなかった。相手が本音で言ってきたわけだし、もういいやと思った。そして気がついたら、

保護者の方は、"この人に教えてもらいたい"って思う先生を選ぶものであり、その先生が国立大だろうが、私立大だろうが関係ないと思います。それに、国立大だからといって、教えるのがうまいとは限らないと思います。

もう二度と会うことはないという思いが先行したからか、ちょっと行き過ぎた生意気な言葉を発していた。そのまま面接は終了し、さっと消えるように早歩きでその場を離れた。

その数日後、なぜか合格の連絡を頂いた。

ものすごい失礼なことをした自覚があったので、次どんな顔をしてお会いすればいいのか分からなかったが、

お会いしてからというもの、責任者とは、毎回仕事終わりにご飯に行くほど仲良くさせてもらっていた。

今はどこで何をしているかわからないけど、また会うことがあればご飯にでも行きたいものですね。

〜おまけ〜

後日、なぜぼくを採用してくれたのか聞いたことがあった。すると、

「面接終わり際の、"学歴がいいからって、教えるのがうまいとは限らない"って言われたのが、結構印象的で。この人が先生なら面白いかもしれないって思ったんだよね。」

と言われた。

責任者の本音がなかったら、自分も本音を伝えなかったし、採用されなかったと思う。

相手の本音を引き出そうとしてもなかなかできるものではないと思う。それにちょっとした下心も加味されてるんじゃないかと思われやすいし。

だからこそ、相手が本音で言ってるのかを見極める目を養う努力はしている。そうして試行錯誤していく中で失敗も多いけど、その後挽回すればいい。




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