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【アメリカ・学校ボランティア日記 Vol.3】英語を教えるボランティア

今週は、23年10月に始めたばかりの英語を
教えるボランティアについて、ご紹介します。

私にとって、生徒の前向きなエネルギーをもらう貴重な時間になっています。

自分の第二言語を人に教えるのは、
その言語の難しいポイントを体感していて
ポイントを抑えた説明が受けられるので、
教わる方にとっても、教える方にとっても、
有意義
だなと思います。



1.英語を教えるボランティアとは?

私が始めた英語を教えるボランティアはESL(English as a second language)という
英語が第二言語の人たちが学ぶ英語クラスで
英語を教えるボランティアです。

私の住む地域では、Adult School
(コミュニティセンターのようなもの)や
Community Collegeで、
無料でESLを受講することができます。
今は、近くのAdult SchoolのESLで
週1回英語を教えるボランティアをしています。

私のクラスには、Level1(初級者)から
5(上級者)の中のLevel2と3(中級者)
の生徒がいるのですが、
私はLevel3の生徒を中心に、
ReadingやSpeakingを教えています。
生徒の書いた文章を添削することもあります。

クラス全体の先生がメインなのですが、
生徒の人数が35人と多いので、
私はサポート教師といったところです。

2. 英語がネイティブでないのに教えられるの?

「英語のネイティブでもないのに、
教えられるの?」と思われると思います。

日本では日本人の英語の先生も多いですが、
英語の本場アメリカでわざわざネイティブで
なく、英語の先生の資格も持っていない人を
先生にすることはないように思えるかもしれません。

実際、やってみてわかったのは、
英語が第二言語の私は「生徒が困っている・
わからないポイント」をよく理解できます。
そして、なぜ間違えるのかも想像がつきやすい
です。

相手がわからないポイントを実感した上で
回答できるのは、第二言語のならではのこと
なのだと思います。

そして、ネイティブでないからこそ、
質問されたときに自信がないことは
必ず調べるので、とても勉強になります。

その言語を勉強中の人をサポート教師として
招き入れるのは、教える方にとっても、
教わる方にとっても学びが多く、
一挙両得
だと感じます。

3.英語を教えるボランティアの楽しさと難しさ

英語を教えるボランティアでの学びは
先に書いた通りですが、クラスに入って何より
感激したのは、生徒が前向きで学ぶ意欲に
あふれている
ことです。

授業中、テーブルを回っていても、
どんどん質問が飛んできて、自分の書いた文章が
あっているか見てと持ってきます。

様々な国から移住してきた人たちなので、
年齢も背景も全く異なるのですが、
互いの文化を尊重する雰囲気が心地よいです。

英会話練習の中で、
自分の国や文化の話をするときの生徒の顔は
皆満面の笑みで嬉しそうで、聞いているのが
とても愉しいです。

このボランティアで難しいのは、
文法的にはあっていても「自然な言い回しか
どうかがわからない」
点です。

やはり、これは丸覚えをするか、第一言語でない
と難しい。そんなときは、私がメインの先生に
確認をしにいくようにしてますが、
言語は一生勉強だなあと改めて感じます。

4.日本で採用するなら・・・

日本でも、今後、日本人人口が減少していく中、
外国からの移民が相対的に増えていくことになる
と思います。

日本の在留外国人数は、
約320万人(23年6月、出入国在留管理庁)で、
今後16万人/年増加し、2070年には約1000万人に
到達する可能性があるそうです。
その時点での日本の人口の約12%に相当します。
(参照https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2023/fis/kiuchi/0626

在留外国人数の増加とともに、
文化の多様化は進むと思いますが、
「どこまで日本人が多様性を受け入れ、
異なることを尊重していけるようになるか。」
「どれだけ、言葉を含めた移住サポートを受けられるか。」は、
日本が「一時滞在する国」ではなく「移住したい国」として世界に選んでもらえるかどうか
のカギになるように感じます。

外国からの移民が地域に馴染む際に
ネックになりやすい言葉のサポートも、
移民サポート施策として、
日本語学習の無償化や学習サポートボランティア
の仕組みで草の根的に厚くしていけると良いなと
思います。

日本人だけでなく、
日本語学習者にもボランティアを募っていくこと
により、幅広いサポートにつながり、
心地よいコミュニティづくりにも繋がると
思います。

今週は英語を教えるボランティアについて、
ご紹介しました。

今週もお読みくださり、ありがとうございました。

それでは、また、来週金曜日に。

良い週末を。




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