被写体として"強い"ポケモンは何か? タイプ別最強ランキング[ポケモンGO]
ポケモンGOというゲームをご存知でしょうか。
2016年のリリースと同時に社会現象を巻き起こした、現実の地図情報をもとにポケモンを探し歩く位置情報ゲームです。
では、そのポケモンGOにおいて、AR機能を使った写真撮影ができることはご存知でしょうか?
たとえば、こんな写真です。
私は、過去5年間のポケモンGOプレイ時間のほとんど全てを、このAR写真に費やしてきました。
撮り続けて分かったことは、トレーナーバトルやレイドバトルとはまったく別のベクトルで、AR写真に”強い”ポケモンがいる、ということです。
この記事では、ポケモンGOのAR撮影における強さ、いわゆる「その辺の公園」などの環境に刺さる最強ポケモンを、タイプ別に紹介しています。
ポケモンAR環境における「強さ」とは
本題に入る前に、本記事におけるポケモンの「強さ」とは何なのか。
評価ポイントは以下の3点とします。
幅広い環境に刺さる
特殊な撮影テクニックがなくても映える写真が撮れる
似合うロケーションが見つけやすい
過去の経験から、外でAR撮影をするときの選出率が高い、と思えるポケモンを選出しました。
しかしながら、私の撮影環境が秋田県での屋外撮影オンリーなので、ランキングに選ばれたポケモンにはかなりの偏りがあることをご了承ください。
また、本記事においては、私が過去に撮影したAR写真を添えて解説しますので、重くて長い記事となっております。併せてご了承ください。
それではどうぞ。
更新履歴
2022年5月19日 フェアリータイプのランキングを変更
ノーマルタイプ最強ランキング
1位:ビッパ
ノーマルタイプ最強に選ばれたのは、まるねずみポケモンのビッパ。
環境への刺さりやすさ、映えやすさ、撮りやすさのすべてにおいてバランスが取れたポケモンだ。
ビッパのボディカラーに着目してほしい。明るすぎず暗すぎない茶色で、日本の風景に違和感なく馴染む。また、水辺のポケモン撮影にありがちな、「水ってあんま青くない」問題(※)に悩まされることもない。(※この問題については、他のポケモンの項で説明する)
身近で気安くふれあえるイメージのビッパを撮るために、遠路はるばる出かける必要もない。近くの公園や、小さな川べりなどで充分事足りる。
水辺というのはキラキラして綺麗なため、ビッパと水辺を組み合わせるだけで、ある程度の映えが約束される。
さらには、体が小さめなので、どんな場所にも配置しやすい。複雑なフォルムやポーズを持たないので、小難しい撮影テクニックも不要。
Newポケモンスナップにおいて、ビッパが縦横無尽の活躍を見せたことは記憶に新しい。ビッパの万能性と高い被写体性能は、ポケモンGOにおいても揺るがないということだろう。
2位:コラッタ
場所・時間・季節を問わず、あらゆる環境に刺さる汎用性の高いポケモン。紫色の体毛を恐れる必要はない。体の小ささ故か、コラッタの持つイメージ故か、コラッタは不思議とあらゆる風景に馴染む。ぜひ、さまざまなロケーションで撮影してみてほしい。
また、ビッパはないコラッタの武器もある。迫力あるモーションだ。タップしてアクションさせ、シャッターを連打していれば、カンタンに躍動感のある写真が撮れるだろう。
コラッタを撮影する際は、画面に何か人工物を入れるとそれらしく見える。非日常的な景勝地よりも、日常風景に近い場所での活躍が見込める都会向きのポケモンだ。
3位:リングマ
リングマは、日本中どこでも見かける「木がいっぱいあるところ」を、緊張感のあるロケーションに変貌させる能力がある。
深い山に分け入る必要はない。ちょっとした公園や散歩道から、「木がいっぱいあるところ」を見つけてきて、リングマを配置するだけでいい。目の前がシロガネやまになるのを体感できる。
体色も風景に馴染みやすい。背が高いため、立ち並ぶ木々に負けない迫力を持っているのも高ポイント。
注意すべき点として、リングマは全体的なボディカラーが明るめなので、できれば晴天での撮影が望ましい。
GOスナップショットでタップして威嚇させると、いかにも人を襲いそうなモーションを見せてくれる。
ぜひ活用して、自分だけの恐怖写真を撮影しよう。
ほのおタイプ最強ランキング
1位:リザードン
リザードンの魅力は、なんといってもそのフォルム。そしてモーションだ。360°どこから撮影してもカッコイイ。浮遊しているポケモンを下から撮影するときは、トレーナーがしゃがみ込もう。
また、メガシンカが2種類あるところも見逃せない。特に、体色がガラっと変化する「メガリザードンX」は必見だ。
通常のリザードンは、その明るい体色ゆえに、晴天での撮影が中心となる。しかし、メガリザードンXであれば、暗い空にもよく馴染む。日没とともにリザードンをメガシンカさせ、ダークな写真を撮影しよう。
ただし、体が大きいので、広めの土地を必要とすることは注意が必要。
日頃からフィールドワークを重ねて、リザードンが活躍できそうな場所をピックアップしておこう。
2位:ギャロップ
大草原を時速240kmで駆け抜けるというギャロップ。広い芝生に出会ったら絶好の撮影チャンスだ。
もちろん、”そこそこ広い芝生”でも構わない。ギャロップを配置することで、フィールドの広さを1.5倍以上に錯覚させる効果がある。
芝生というものは得てしてだだっ広く、殺風景になりがちだが、ギャロップであれば心配無用。燃えるたてがみが、彩りと迫力を与えてくれる。
そして、見逃せないのは色違いの美しさだ。銀色のギャロップは、文字通り銀世界にぴったり。
広い芝生ならギャロップ、そこに雪が積もったら色違いのギャロップと使い分けることで、季節を問わず立ち回ることができる。
3位:ヒコザル
体の大きさで有利に立ち回るギャロップとは違い、ヒコザルの武器は、この体の小ささだ。
木の枝や、手すりの上、何かと「載せたくなる」AR撮影において、ヒコザルの小ささと身軽さは魅力的だ。タップするとバク転するモーションを見せてくれるので、軽やかでダイナミックな写真を撮影することができる。
新緑の中で撮影すれば体色がアクセントになるし、紅葉の中で保護色のように撮影してもいい。トレーナーが高所に登って、小さな体を見下ろすように撮影するのも楽しいぞ。動きやすい服装で出かけ、ヒコザルと思う存分戯れよう。
みずタイプ最強ランキング
1位:クラブ
海辺に生息するさわがにポケモン。この矛盾を都合よく解釈することで、淡水・海水の両方に棲息するオールラウンダーとしての運用が可能だ。
大半のみずポケモンは体色が青いため、海水が青く見える「よく晴れた日」などに活躍の場が限られてしまうが、クラブは天気を問わない。
まぶしすぎないオレンジで、背景に溶け込みすぎず、主張しすぎず、自然風景と調和する。
4本の足がしっかり地面に接しているのも、クラブの武器だ。
足を持たない多くの魚ポケモンは、浮遊することで泳ぐ姿を表現している。しかし、ARで見る「水の上に浮いている魚ポケモン」は、どうしても違和感が残ってしまう。しかしクラブの足であれば、浜辺や岩場に立たせておくだけで、何の違和感も生じない。
水辺に行ったらまずクラブ。川でも滝でも海でも構わない。こんなみずポケモンはなかなかいないだろう。
キングラーに進化させると体が大きくなり、溶け込める場所が大幅に限られてしまう。大きなハサミが強いアクセントとなり、キマる構図を考えるのにも苦労する。汎用性を求めるなら、進化は慎重に考えよう。
2位:ウパー
万能のみずポケモンであるクラブだが、体が横に長いため、狭い場所には配置できないという欠点を持つ。
そこの穴をきれいに補ってくれるのがウパーだ。
公園や森で小さな清流を見つけたら、すかさずウパーを配置しよう。
川べりで見かける石や岩、ハスの葉の上など、必ずウパーの小ささが映える場所があるはずだ。
立っているだけでかわいいので、ポーズをこだわる必要がないのも◎。
また、ウパーの特徴として、被写体にすることで、その場があたかも湿度の高い場所であるかのような印象を与えることができる。
うまく背景を切り取れば、近所の公園の池を、秘境の泉のように演出することができるだろう。
3位:カイオーガ
再三繰り返すが、ほとんどのみずポケモンは「体色が青い」という特徴を持ち、水が青く見える晴天でしか活躍できない、というデメリットを抱えている。
(特に、東北の日本海で活動する筆者のようなトレーナーにとっては)
ところが、カイオーガは生態と特性「あめふらし」によって、このデメリットを克服。天気の悪い日にこそ映えるという武器を持っている。
曇って鼠色の海、というがっかりシチュエーションこそがカイオーガの晴れ舞台。うまく撮影できたときの喜びは大きい。
ただし、体もスケールも大きいため、汎用性が高いとは言い難い。カイオーガを撮りに出かけたものの、思ったよりも天気が良かった場合、カイオーガとサイズやシルエットの近いホエルオーを撮影して帰ると立ち回りに無駄がない。
でんきタイプ最強ランキング
1位:ピカチュウ
ポケモンGOのピカチュウは衣装持ちで、クリスマス、ハロウィンなどの各種イベントに対応できるほか、麦わら帽子とニット帽を使い分けることで、あらゆる季節にも対応できる。まさに変幻自在の変わり身だ。
マスコット的な知名度を持ちながら、生息地は森の中であるという特性も持っているため、森での撮影にもしっくり馴染む。
また、ありとあらゆる絵柄やシチュエーションで目にしてきたピカチュウだからこそなのか、風景からARがちょっと浮いていても、あまり違和感を覚えないという、他のポケモンには真似できない特性を持っている。
我々がポケモンを愛好する限り、ピカチュウはあらゆる場所に存在し続けるということだろう。
2位:バチュル
最も小さいポケモンのうちの一種類で、その小ささを活かしてあらゆる場所で運用可能。これは松の木の枝にバチュルを配置しているが、こんな場所で撮影できるポケモンはバチュルを置いてほかにない。
むし・でんきという複合タイプを持ち、人工物が写り込んでしまうような公園でも、虫がたくさんいそうな森でも、違和感なく撮影できる。
また、小さなポケモンは、トレーナーがちょっと背伸びするだけで、カンタンに見下ろすような構図で撮影できる。
小さくてかわいい写真が撮れるので、試してみよう。
3位:エモンガ
ポケットモンスターソード・シールドにおける「鎧の孤島」、そしてNewポケモンスナップにおいて、立て続けに滑空する姿を披露したエモンガ。
ポケモンGOのエモンガは最初から浮いているので、森の中で撮影するだけで、まるで木々のあいだを滑空しているかのような姿を撮ることができる。
体色が黒・白・黄色で構成されているのもポイント。光のコントラストが強くなるような、昼下がりの時間帯でも活躍できる。
この時間帯は太陽光が黄色っぽくなり、一部のポケモンが活躍しにくくなってしまうので、その穴をエモンガで埋めよう。
くさタイプ最強ランキング
1位:メブキジカ
野外で美しいAR写真を撮ることにおいて、メブキジカの右に出る者はない。環境トップクラスの最強ポケモンといってもいい。
春は花、夏は緑の葉っぱ、秋は紅葉、冬は白い枝のようなツノを持ち、四季にあわせた姿になる。反則みたいな高性能のポケモンだ。これがランクマッチだったら、強すぎて使用を禁じられていた可能性がある。
季節に応じた姿を選ぶだけで、背景とメブキジカがお互いを引き立て合うため、構図やテクニックに頭を悩ませる必要はない。
進化前のシキジカにも春夏秋冬の姿があるが、メブキジカよりも運用が難しい。体が小さいので、高さのある木などと構図合わせにくいことや、体色が鮮やかなので自然の色に馴染みにくいことなどが、理由として挙げられる。
1年かけて4種類のメブキジカを手元に集め、季節ごとの美しい風景を求めて旅立とう。メブキジカの撮影にはそれだけの価値がある。
2位:ナエトル
切り株に乗せるもよし、根本で撮影するもよし。
地べたを歩く小さなポケモンは、どうしても地面の近くで撮影することになりがちだ。ポケモンによっては、野外の地面が似合わず、もっと華やかな背景に合わせたいんだけどなぁ…とため息をつくことも多い。
その点、ナエトルは心配がいらない。地面こそナエトルが映える場所なので、恐れずに撮影しまくろう。
春の新緑から、夏の草むら、夕暮れの森、土の湿った地面まで。
ナエトル1匹で、ありとあらゆる草&地面のフィールドをカバーできる。
3位:キノココ
メブキジカとナエトルの万能性を持ってしても届かない場所がある。そこをカバーできるのがキノココだ。
ナエトルは頭にきれいな緑色の葉っぱが生えているため、夏の終わりとともに活躍の場が激減する。また、メブキジカは体が大きすぎて、森の中でも「木々」との撮影が主になる。地面や岩に生えた苔と一緒に撮影することは難しいのだ。
そんなときこそキノココだ。キノコがモチーフであるキノココは、すっかり葉が落ちた秋の森で活躍できる。そして、公園を歩いていれば、日が当たらずじめじめとした、苔の生えた場所を見かけることがあるだろう。その場所こそがキノココのフィールドなのだ。
メブキジカ・ナエトル・キノココのローテーションバトルで、その辺の森は完全制覇できるといっても過言ではない。
さらに今後、キノココの色違い(紅葉のようなオレンジ色)が実装されれば、より「秋」に刺さる性能になることが期待できる。
こおりタイプ最強ランキング
1位:ユキワラシ
冬は、日が落ちるのが早い。
雪が青白く見えるのは、ほんの朝のうちだけ。みるみる太陽光は傾き、光は黄色みを帯びて、銀世界は黄色みがかった色になる。
冬の早起きはつらく、うかうかしていると木々に積もった雪は解け、地面にしか雪がない、という状況に陥りがちだ。そんなときこそユキワラシは頼れる。体に黄色い部分が多いため、昼下がりの雪に置いても違和感がないし、背が低いので、カメラを積もった雪に向けるだけでいい。
顔や手が黒いのも雪景色に映える。フィクションでは水色と白で描かれがちな雪景色だが、実際は白と黒の世界だからだ。
2位:ユキノオー
2位はユキノオー。ユキワラシ同様、こおりタイプなのに青くない点が強みとなる。
注意点として、ユキワラシに比べて、過酷な環境下での運用が望まれる。木々に降り積もった雪が溶けてしまう前に撮影に出かけなければ、その性能を十分に発揮できない。トレーナーに早起きが要求される。
メガユキノオーもオススメだ。ユキノオーを撮りに出かけたら、思ったより猛吹雪だったときなどに、すかさずメガシンカさせよう。
ただし、くれぐれも、近所の公園で遭難などすることのないように。無理は禁物だ。
3位:ラプラス
足を持たないみずポケモンの大半は浮遊しており、ARでは浮遊するみずポケモンを水の上に配置するという、不自然な構図になりがちだ。
ラプラスは、この不自然さを克服している数少ないポケモン。
完全に水上生活を送るポケモンではなく、接岸して人を乗せるイメージも持つことから、前脚(?)が多少岸に乗り上げていても違和感がない。
大きな池、きれいな海など、少し開けた水辺を見つけたらラプラスを配置してみよう。こおりタイプでありながら、南の海などを泳ぐイメージもあるため、活躍の季節を問わないのもポイントだ。
かくとうタイプ最強ランキング
1位:キノガッサ
くさタイプにランクインしたキノココが、進化してかくとうタイプ部門にもランクイン。キノガッサの強さは、体の色と大きさだ。
森の木漏れ日によく馴染む体色でありながら、アクセントの赤が効いていて、森の風景に埋没することがない。
体の大きさも、キノココにはない武器だ。緑あふれる風景を、ちょっと引きの構図で撮影したい、そんなシーンでキノガッサはばっちりハマる。
2位:オコリザル
身軽なイメージのため、キノガッサでは活躍できない、「樹上」や「岩上」での撮影が得意。
その点でいえば、進化前のマンキーでも同様の活躍が見込める。
ただし、全身が同系色のマンキーは、明るすぎて背景から浮きがち。
オコリザルの鍛えられた両手足はその色合いで風景によく馴染む上、ポーズも力強いので、画面に締まりが出る。
3位:ルカリオ
立っているだけで構図がキマってしまうという、高いイケメン性能を持つ。この写真からルカリオを取り除いたとき、どんなにつまらない写真になるだろうか。考えただけでも恐ろしい。
トレーナーに求められるのは、ルカリオの邪魔をしないようなフィールドを選ぶこと。岩場や海辺など、過酷そうな雰囲気があれば、よりいっそうルカリオが映えるかもしれない。
どくタイプ最強ランキング
1位:アーボ
細い体を活かして、どこにでも配置できる。木の根元でも、岩の影でも、草むらの中でも構わない。
風景から浮きすぎず、かといって馴染みすぎない。「うわ、ヘビだ!」という感じがカンタンに演出できて最高。
また、アーボの色違いを持っていれば、対応できる季節の幅が広がる。春や秋の森で撮れば、保護色のように溶け込むアーボが撮れることだろう。
アーボックに進化させると、体が大きくなる上、強烈な存在感が出るため、風景に馴染ませるのが難しくなるので注意が必要だ。
2位:ロズレイド
「バラ園」で活躍できる唯一無二の性能を持つ。
進化前のスボミー・ロゼリアだと、バラの株に対して体が小さく、バラと一緒にフレームに収めることが、意外と難しい。
ポーズも優秀で、写真を撮ってくれといわんばかりの優雅なモーションを持っている。ロズレイドを連れてお近くのバラ園に赴き、花畑の中で優雅に振る舞う姿を撮影しよう。
また、花束の色が変化する色違いのロズレイドを所持していれば、バラ園に行くのが2倍楽しくなること間違いなしだ。
限られた環境でしか活躍できないが、バラ園に行けさえすれば大活躍できるので、フィールドを探し回る手間がかからないとも言える。
3位:ヤブクロン
ゴミ捨て場で映える数少ないポケモン。
毒タイプには、ベトベターやドガースなど、悪い環境で映えるポケモンは他にもいる。ただし実際のところ、ベトベターを映えさせるだけのヘドロを現実世界で見つけ出すのは難しいし、排ガスを写真に撮影するのも難しい。
その点、ゴミであれば簡単に見つけられる。近所のゴミ捨て場などで撮影するのは怪しいので、冬の海水浴場などが狙い目だ。
ゴミを味方につけられるポケモンはヤブクロンとダストダスくらいなもので、唯一無二の特性といえるだろう。
じめんタイプ最強ランキング
1位:ラグラージ
AR撮影をするために講演を歩いていると、濁った水面が多いことに気が付くだろう。また、木々や葉から緑が失われた、秋〜雪解けにかけての時期は、より映えない水場が多くなる。
ところが、そんなときにこそ映えるポケモンが数多くいる。マッギョでも、ドジョッチでもよいのだが、汎用性という意味ではラグラージに軍配が上がるだろう。
ラグラージの、両手両足を地面についた、四つん這いのポーズがAR的に最高だ。このようなフォルムのポケモンは、本当にそこに立っているように見えるため、AR写真としての説得力がグンと増す。
そして、体の大きさ。沼や池というのは、大概大きい。水面だけでなく、池のまわりを囲む木々なども写真に入れたいと思えば、ラグラージくらいの体の大きさが便利なのだ。
2位:ディグダ
土の地面を見つけたら、真っ先に試したいのがディグダだ。ディグダの色と、地面の色が馴染みさえすれば違和感なく撮影できる。
体が小さいので、かなり狭い場所でも撮影可能な小回りの良さも高評価。
土地が広い場合は、ダグトリオにバトンタッチするのもアリだ。
ただし、弱点として、ポーズやシルエットに迫力がなく、目を引く写真になりづらい。小さなディグダがきちんと映えるように、構図に気を配ってやる必要があるだろう。
余談だが、アローラディグダをこのような構図で撮影することで、お近くの公園で「鎧の孤島のディグダごっこ」が楽しめるぞ。
3位:ツチニン
ディグダを置けるほどに土が露出していない、かといってキノココが似合うほど森っぽくもない…。
そんなときはツチニンがいいだろう。
ツチニンの体色は絶妙で、日差しの強い夏の日でも、薄曇りの枯れ葉の上でも、不思議なほどにスっと馴染む。
そこそこ複雑なシルエットをしているので、ディグダほど構図に悩まされることもなく、不思議なほどにスっと撮影できるだろう。
ひこうタイプ最強ランキング
1位:オニスズメ
ポッポよりも曇天に強く、ホーホーよりも時間帯を選ばず、スバメよりも土の色に馴染み、ムックルよりも秋冬が似合い、マメパトよりも野山に強い。
小さな体の鳥ポケモンは数多いるものの、汎用性の高さにおいてオニスズメはトップクラスだ。羽ばたきのモーションも小さい体ながら力強く、迫力ある構図で撮影できるのも嬉しい。
日本の野山でオニスズメが似合わない場所はあまり無い。地面を歩かせてもいいし、木の枝に乗せてもいい。背景は空でも、新緑でも、紅葉でも構わない。最後に頼れるのはオニスズメなのだ。
2位:キャモメ
万能選手オニスズメにも、カバーできないフィールドはある。その代表格が海だ。海風を感じられるロケーションに出逢ったら、キャモメを撮ろう。
ぴんと伸ばした羽をうまく利用することで、写真にナナメの構図が生まれるので、かなり迫力ある写真を撮ることもできる。
また、羽を折り畳んで着地している姿を撮影することもできる。相棒に設定してきのみをあげると、食べるために着地するので、その瞬間を狙おう。
3位:オオスバメ
ひこうタイプの最後は、大迫力の大型鳥ポケモンも紹介しておこう。
ピジョット、オニドリル、ムクホークなどの、「序盤に出てくるとりポケモンの最終進化系」は皆ほとんど同じ性能を持っているので、選考に迷った。
最終的に、青みのある体色で晴天に映えやすく、基本のポーズがキマっているので構図を考えやすいという利便性で、オオスバメに軍配が上がった。
顔が隠れる構図だとしても、シルエットの美しさが抜群のオオスバメ。ぜひいろいろな角度から撮影してみよう。
エスパータイプ最強ランキング
1位:ミュウ
神出鬼没なイメージのあるミュウは、どんなロケーションでも似合ってしまう。また、元祖・まぼろしのポケモンゆえか、「撮れるだけで妙に嬉しい」という、希少な武器を持っていて、「そこにミュウがいる」のではなく「ミュウがそこにいる」という印象になる。
長いしっぽをゆらゆら動かしているので、構図に迫力も出やすい。
ぜひ色々な場所に出かけて、神出鬼没のミュウを追いかけよう。
初代ポケモンスナップで大トリを飾っただけあって、ミュウの被写体性能は他と一線を画す。
2位:セレビィ
どこで撮影にしてもそれなりに楽しめてしまうミュウと違って、セレビィは場所を選ぶ。
とはいえ、秘境の森に冒険する必要はない。少し大きな公園に行って、ちょっと人気のない散歩コースにでも足を伸ばせばそれで十分だ。贅沢を言うなら、早起きして、朝霧とともに撮影できたら最高だ。
セレビィを被写体に選ぶだけで、その場がまるで神秘的な森であるかのように錯覚させることができるぞ。
3位:ミュウツー
ミュウツーの性能はルカリオに似ていて、立っているだけでカッコイイという強烈な武器を持つ。
その反面、活躍できる場所をかなり選ぶため、ミュウツーを撮るのにふさわしいロケーションを探すのには苦労するだろう。
それでいで3位にランクインしたのは、なんといってもその強烈なキャラクターと、どの角度から撮影しても映えるポーズがあまりにも強い。
ポーズが強いポケモンを撮るときは、ポケモンの存在感を邪魔しないようなロケーションを選ぶのがコツだ。
むしタイプ最強ランキング
1位:ケムッソ
自然あふれる風景でAR撮影をはじめた貴方は、ケムッソというポケモンが、あまりにもあらゆる森に似合うため、その汎用性の高さに驚くだろう。
どくタイプこそ持たないが、おしりに毒のトゲを持つというケムッソの赤い体色は、警戒色であることは明らかだ。それ故に、赤色が目立っていても、それこそがケムッソらしさだ、という解釈ができてしまう。
それでいてこの赤色は、秋の草木によく馴染む。危険な毒虫にもなれるし、紅葉に映える雅さも演出できるのが、ケムッソという万能虫ポケモンなのだ。
2位:アメタマ
水たまりで映えることができる唯一のポケモン。
もちろん、お近くの公園にある小さな池でも構わない。「水の上で浮く」ことが多いみずポケモンの中にあって、「水の上に置く」ことで完成するアメタマは、AR写真撮影のために生まれてきたと言っても過言ではない。
アメタマが撮影できると思うと、雨上がりの散歩がグンと楽しくなること間違いなしだ。長靴を履いて、アメタマ撮影に出かけよう。
3位:ミノムッチ
ミノムッチは、「くさきのミノ」「ゴミのミノ」「すなちのミノ」という3種類のフォルムを持つポケモンだ。ロケーションに応じて使い分けることで、幅広い環境に刺さる。
木さえあればよく、都会の街路樹だろうと、森の大木だろうとかまわない。1年中あらゆる場所で撮影を楽しめるポケモンだ。
ただし、木の上に立っているわけではなく、木からぶら下がっているという性質はミノムッチ特有のもの。映える構図を考えるのがけっこう難しいので、少々慣れが必要だ。
いわタイプ最強ランキング
1位:イシズマイ
石を住まいとするヤドカリのようなポケモン。海辺と岩場を得意としている上に、体が小さくて小回りが効く。
ウパーのような立ち回りやすさが特徴で、海の近くを散歩していれば、必ずイシズマイの映える場所を見つけることができるだろう。
イシズマイのような小さいポケモンを撮影して迫力を出したいときは、とにかくしゃがむことだ。
イシズマイの目線に合わせた高さから、ダイナミックな風景を撮影しよう。
2位:カブト
イシズマイに続いて、海辺への適性を持ついわポケモンのカブトがランクイン。これには理由があって、岩がゴロゴロ転がっていて、ポケモンGOができる(インターネットが繋がって安全に訪れることができる)場所というのは、基本的に海辺だという事実がある。
草木が生えないような標高の高い場所に行けばもちろん岩山はあるだろうが、気軽にポケモンGOをしに行くところではないという問題がある。
カブトはその小さい体で、岩場の浅瀬によく馴染む。イシズマイとほとんど同じような運用が可能だが、イシズマイに比べて画面に彩りが出づらい点において、2位に甘んじた結果だ。
3位:イワーク
1位、2位と海辺のいわポケモンが続いたが、ここにきて岩山に棲息するイワークがランクイン。
カブトの項でも述べたように、いわタイプのポケモンが似合うフィールドを探し出すことは容易ではない。
ただし、イワークはその体の大きさと、大きく湾曲したダイナミックなシルエットによって、何もしなくても構図がキマるという強さを持っている。
似合う背景さえ見つけ出せれば、あとはイワークが全てを決めてくれる。根気強くフィールドワークを重ねよう。
ゴーストタイプ最強ランキング
1位:ヨマワル
小回りが効く小さな体はもちろんのこと、ヨマワルの特徴である「光る目」が非常に便利だ。
逆光や夜の撮影において、この「光る目」がアクセントとして輝き、ARヨマワルの存在を鮮やかに際立たせる。
また、ポケモンGOに特有の「シャドウ化」が似合うポケモンとしても見逃せない。目が赤くなり紫色のオーラを纏うシャドウ化。
元々赤い目を持ち、ゴーストタイプのヨマワルは、シャドウ化によって単純に長所が強化された形になる。ぜひシャドウヨマワルも撮影してみよう。
2位:フワンテ
空を感じられる背景であれば、大体どんなロケーションでも活躍できるのがフワンテの強みだ。
ARが地面にキチンと接しているかどうかに思い悩む必要もない。空を見上げ、フワンテを配置し、下から見上げるように撮るだけでいい。
あるいは、高台に登り、木の枝か何かを起点にして、見晴らしの良い景色とともにフワンテを撮るのでもいい。
ふわふわさせておけばOK。フワンテだから。
3位:ゴルーグ
仁王立ちがサマになるゴルーグは、難しい構図を考えず、ど真ん中に配置するだけで映えるという運用のしやすさが大きな武器。
背景が森だろうと、雪だろうと、ゴルーグが仁王立ちしているだけで、何かが封印されているような気がしてくる。
ゴルーグほど体が大きく、迫力のあるポケモンであれば、上半身だけを写して、あとは見切れてしまっても構わない。
ただし、構図は考え易いが、場所を選ぶのは少々難しい。日頃のフィールドワークがものを言うポケモンといえるだろう。
ドラゴンタイプ最強ランキング
1位:ミニリュウ
ドラゴンタイプのポケモンは、総じて似合うロケーションを探すのに一苦労する。険しい岩場や渓谷、滝などの景勝地に赴くことが求められるが、その中でもミニリュウの撮影は比較的容易だ。
体が小さいし、アーボックに似た細い体で風景に馴染みやすい。川や滝で釣れるポケモンなので、水辺を中心に探索するといいだろう。
周りに岩が置かれた川などを見つけ、岩の上にちょこんと座らせることで、ドラゴンポケモンらしい威厳を保ちつつ撮影することができる。
2位:チルタリス
青い空と白い雲をそのままポケモン化したかのような存在であるチルタリスは、清々しい青空に誰よりも刺さる。
進化前のチルットも同様の特性を持っているが、体の小ささゆえ、写真のダイナミックさを演出するのが難しい。広々とした大空を撮りたいのなら、体の大きいチルタリスが向いている。
また、メガシンカすることで体の色が淡くなり、通常のチルタリスでは馴染みにくい空に適応できる力も持つ。
AR写真に取り憑かれて生きると、空を見上げては「今日の空はチルタリスの色だな…」などと思うようになるので、注意が必要。
3位:アローラナッシー
「デカすぎて面白い」という特性において、アローラナッシーを上回るポケモンはいないだろう。
ポケモンGOのARにおいては、あまりに大きすぎるポケモンは縮んでしまっているようだが、それでもアローラナッシーをARで見たときの面白さ、どうやって撮影してやろうかこのデカいやつ、という気持ちは唯一無二だ。
私はいまだに納得のいく構図でアローラナッシーを撮影できていないので、これを読んでいるトレーナーの皆様にぜひ挑戦してみてほしい。
あくタイプ最強ランキング
1位:ヤミカラス
カラスがいそうな場所であれば、どこでも活躍できる。体が黒いので、どんな季節であれ、ある程度の影がかかっていれば馴染んでしまう。要するに最強ということだ。
コラッタに似た汎用性の高さだが、コラッタにない強みもある。それは設置面積の狭さ。ちょっとした出っ張りの上などに、気軽にARを載せることができる。とりポケモンだから、高いところにいても違和感がない。
羽を広げるモーションで撮影すれば、迫力もバツグン。汎用性、小回り性能の高さ、映えやすさなど、あらゆる点でソツなく高得点を取るポケモンだ。
2位:ダーテング
体色が茶色で、木や土に馴染む。両手の葉っぱが青いので、夏山も似合う。そして、白い体毛の面積が広いので、雪景色にもしっくり来る。
大きめな体ゆえに構図を考えるのがやや難しいが、怖い顔に似合わず、どんな季節にも似合う柔軟性を見せる。
天狗のようなポケモンなので、山の中などで撮影するとより映えるだろう。日本の風景にバッチリ似合う雰囲気を持っているのも◎。
3位:バンギラス
いかにも怪獣っぽいシルエットでありながら、意外と風景に馴染むしぶい緑色の体色を持つバンギラス。
ゴルーグのように体を見切れさせても良いし、引きで撮影してもオーラがある、撮っていて楽しいポケモンだ。
ただ、近所の公園でちょっと撮影というわけにはいかず、場所を選ぶ。
良いロケーションが見つからないときは、思い切って接写で撮ろう。
こわいかおの迫力で、全てを解決できる。
はがねタイプ最強ランキング
1位:アイアント
アリのいそうな場所であれば活躍が見込めるという汎用性の高さに加えて、アリがいなさそうなゴツい場所でも映えるという、矛盾した武器を持つ。
グレーの体色で石や岩に溶け込むことができる。
また、色違いのアイアントが実装されれば、その茶色みがかった体色で、より土っぽいフィールドでも活躍できるようになるだろう。
アリ扱いするには体が大きめなので、狭い場所では撮影しづらい。
その点は注意が必要だ。
2位:ココドラ
アイアントと同じ、AR映えしやすい四つん這いのポーズで、体色も似通っている。はがねタイプの中でも最も撮影しやすいポケモンとして、縦横無尽の活躍を見せていた。
ただ、こぢんまりとしたシルエットゆえに、アイアントよりも迫力ある構図での撮影が難しい。アイアントが出現したことでランクを落とした形だ。
ココドラならではの利点としては、ポケモンGOの「天候ブースト」機能によって、はがねタイプと雪景色が結びついたことに注目したい。
ココドラの白っぽい体色を生かして、銀世界での撮影にも対応できるのだ。
3位:メルタン
ポケモンGOで初登場を果たした、唯一のポケモンであるメルタン。
その唯一性から、ポケモンGOで撮影すればだいたいメルタンっぽさが出るというバグみたいな運用が可能。
体が非常に小さいというのも着目すべき点だ。メタリックなボディを生かして、水道の蛇口などと一緒に撮影できる。
公園の水飲み場で映えることができて楽しいぞ。
フェアリータイプ最強ランキング
1位:フラベベ
お花の妖精と呼ぶにふさわしいフラベベが堂々の1位だ。まずは、綺麗な花があるところなら、花畑、花壇、温室など、あらゆる環境で活躍できる。そして、キレイハナなどに無い強力な武器として、フラベベは浮いているという点が挙げられる。
花壇の花などを上から見下ろして、ポケモンのARといっしょに撮影するとき、ポケモンが花を踏んづけていないかがかなり気になるのだ。その点、最初から浮いているフラベベは、花を踏んづけるおそれがない。どこにでも配置できるため、構図の自由度が段違いだ。
さらに恐ろしいことに、フラベベには赤、白、オレンジ、黄色、青の5種類のカラーバリエーションがある。現在、全てを揃えるのは海外に行く必要があって難しいが、もし揃えられれば現環境トップのメブキジカを凌駕する強力なポケモンとなる可能性がある。
2位:ピッピ
野外の活躍が難しいフェアリータイプにおいて、ピッピは少し特別だ。
山奥で暮らし、おつきみやまでダンスする姿が印象的なピッピは、ゴツゴツした岩といっしょに撮影することで、「野生のピッピ」感が出せる。
もちろん、淡いピンク色を生かして、桜の花と一緒に撮影するなんて楽しみ方も可能だ。かわいさと山への適性を兼ね備えたピッピは、まさにAR界のアイドルと呼べるだろう。
3位:ゼルネアス
『New ポケモンスナップ』で最高の登場を果たし、被写体としての格がブチ上がったポケモン。
ポケモンGOのゼルネアスは基本的に「リラックスモード」だが、相棒に選ぶことでツノが七色に光る「アクティブモード」になるので、ロケーションによって使い分けよう。
ゼルネアスはなんといっても、撮っていて楽しい。伝説のポケモンはただでさえ撮影に気合が入るし、美しいロケーションを探し出してやりたいと思うものだが、ゼルネアスはその七色に光る美しいツノでもって、こちらが探し当てた伝説のポケモンにふさわしいロケーションに、宝石をちりばめるような彩りを添えてくれるのだ。
決して気軽に撮れるポケモンではないが、ゼルネアスを美しく撮影できたとき、AR写真撮影の旅における、一つの到達点のようなものを感じられる。
まとめ
たとえ、バトルにおいて冴えないポケモンであっても、AR写真撮影においては無敵の強さを誇る可能性がある。
ポケモンには無限の可能性があるということを、広く人々に知ってもらいたいと思い、こうして稚拙ながら紹介記事を書かせていただきました。
嘘です。こういう話を無限にするのが楽しいので書いた。
私は、「秋田県からほぼ出ず」「屋外のみで」「画像加工もせず」「集合写真やブレンディングも使わない」という狭い世界で撮影しており、今回の最強ランキングは個人的な経験から選出したものに過ぎません。
なので、お気に入りのポケモンがこのランキングに選出されていなかったとしても、どうか気を悪くしないでほしい。
ARの最強ランキングは、トレーナー1人1人によって全く異なるものである。そもそもなんなんだ、ARの最強ランキングって。
南国であれば、くさタイプ最強はナッシーかもしれないし、屋内撮影が多ければクレッフィやシャンデラが猛威を振るうかもしれない。集合写真モードを使うことで、マメパトが最強に映えるかもしれない。
さらには、今後カロスやアローラ、ガラルやヒスイのポケモンが、ポケモンGOに実装されるに従って、AR環境もガラっと変化すること間違いなし。
どうか、この最強ランキングのことは記憶の隅に捨て置いて、思い思いの冒険を歩み、好きなポケモンを好きなだけ撮り、楽しい思い出を写真に残してほしい。
そして、私の与太話に付き合ってください。まだポワルンの天気性能の話とかし足りない。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?