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アイデアを出すためにいる繋蛮整

 アイデアを出すためには何が必要だろうか。
 普通、アイデアを出すとなったら発想力やセンスがいると考える。普段から色々なことを考えたり、人とは違う角度で物事を眺めたりすることが発想力を育むのだと思ってしまう。
 しかし忘れてはならないのは、アイデアを出すことは何か目的があるからである。アイデアを出すことそのものが目的なのではない。だからそれは、最適である必要がないのだ。何かを解決するためにアイデアを出すのだから、まず、そのことに気付けなければアイデアを出そうという意気込みだけで終わってしまう。

・繋がり
・蛮勇
・整理

アイデアのための3つ

 意気込みだけで終わらせないためには、アイデアにまず「繋がり」が必要である。それはイメージとイメージの関連性であり、結びつきであり、あるイメージから別のものへの橋渡しである。
 私達は繋がりの中で生きている。全く関係のないと思われることにもすごく強い結びつきがあったりする。それを心に留めることで、それだけでアイデアは出やすくなる。言ってみれば、なんの関わりもなさそうなアイデアを出して、後から繋がりを考えてもいいのだ。どうせあらゆるものは繋がっているのだから。そういう心だ。

 そして、蛮勇。それは無謀な勇気である。ドン・キホーテ。できそうもない、やれそうもないことをやってみること。いつでも私達は常識の壁に阻まれて、勝手に何かをやめる天才である。だがアイデアを出す時は凡人になって、その類まれなる才能を封印すべきだ。あるいは遠慮しているあなたはどこかへ追いやって(バカンスにでも)、後先考えない、でもアイデアはどんどん考えるあなたと交代するのがいい。

 最後に整理。ここにきて真面目な、杓子定規の監督がやってくる。はちゃめちゃなアイデア達をまとめ上げ、分類し、分析して正しいものに見せる必要があるからだ。そのためには整理。これは何?なぜ?どうやって?何と何が繋がっているのか?どこから来たのか?誰のなのか?そして理にかなったものなのか?
 そういうことをしつこく詰める。取り調べの刑事のように。

 繋がり、蛮勇、整理。それによってアイデアはちゃんと意味のあるものになる。それをしないことでは、きっとあなたのアイデアは中途半端になってしまう。
 それを避けるために、アイデアを出すには繋がりを忘れず、蛮勇を解放し、整理の鬼になることが求められる。めまぐるしく忙しいが、きっと難しくはない。これらはどれも、大抵の人は持っているものだからだ。その心に。必ず。
 自分達なりの繋がり、蛮勇、整理が施せる。そのことはあなたにアイデアをよく出させる、確実な手助けとなるだろう。

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