本当の意味で、お金に目をくらませないように
お金を出せば大抵のことはできるのに、何をしてもお金を稼げるわけではない。大抵のことにお金を払う人がいるはずだが、お金を手に入れるためにはそれなりの努力が必要だ。
つまり、もし「お金」が答えのなぞなぞを出すのなら、「払うのは簡単で、貰うのは難しいものなーんだ」となる。なんの誇張もなく多くの人がそう思っていて、そして実際にそうであるのがお金なのだ。
だから、基本的にお金というのはどんどん減っていくもので、なにもしなければ無くなってしまう。しかも、そのスピードは速くなりやすい。手に入れるよりも手放すことの方が簡単なものなのだから、お金は、使うよりも何倍も頑張り、意識しないと稼げない。
こともなげにそれをできる人は限られている。でも、周りを見ると多くの人が、普通にそれをできているような気がする。だから私たちは焦るのである。お金のことに関しての心配は往々にして、自分よりも他人の方が多く持っているような気がすることから起こる。
その人の生き方によって必要なお金は異なるのに、そして稼ぎ方も、使い方も、満足も、障害も、何もかも異なるのに、お金が数字で表せてしまうから、比べてしまう。お金は手段であって、本来はそれによって何をするかのはずだが、私たちはお金のことになるとすぐに盲目になってしまう。
絶対的な数値を目指してしまう。
お金を出せば大抵のことができる。そう思うがゆえに、お金とは「いくらあってもよい」ものになってしまう。無限が目標になる。何をしても稼げるわけではないのに。
数字という絶対的なものに目を奪われて、私たちはともすれば人を、社会を、自分の生き方をすら目に入らないまま、お金を手に入れるために頑張ってしまう。
あるかも分からない目標に向かって。
※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?