忍耐力とは「軽くする力」

　忍耐力を耐える力だと思ってはならない。それは軽くする力である。つまりそれは、重たい負荷に耐える力のことではなく、できるだけ負荷を軽くする力のことだ。
　私たちは日々、多くのストレスや課題や問題、事件や事故などの負荷に直面している。それに対処するすべがない時、私たちはそれを耐えようとしてしまう。
　だが、それではいけない。
　どうせ人が耐えられる負荷などたかが知れているのだし、負荷が一度で終わるとも限らない。だから私たちは、そんなキリのない負荷を不確実な方法で対処するのではなく、負荷を軽くすることによって生き延びねばならない。

　それが本当の忍耐力である。耐える力ではなく、軽減する力を。可能な限り、軽減しようと試みよう。そして、私たちはそのための力を持っているのだときちんと認識し、正しい「忍耐」を続けていくべきである。

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