クリエイティブは仕事になりえない

 クリエイティブと仕事の食い合わせが悪いのは、仕事が枠組み化とフローによって仕組みを形作るものだからだからだ。
 対してクリエイティブはその枠組みを壊すことで得られるエネルギーである。

 だから、クリエイティブをしようとしても仕事がそれを当然のように止める。仕事をしようとしてもクリエイティブはやる気がない。仕事とクリエイティブはそういう関係だ。しかし仕事としてクリエイティブをせねばならない時はあるし、クリエイティブを仕事にせねばならない時もある。
 だとしても、食い合わせの悪さは解消できないから、それらは無理やり組み合わされることになる。それが現状であり、それ以外にどうしようもない状態である。

 即ち、クリエイティブな仕事はできているつもりでもできていない。成立しているように見えてしていない。クリエイティブとはそういう幻のようなものだし、だからこそそれは一瞬の流行りの上に盛り上がり、そして消え去るだけだ。
 できるだけその一瞬を長くすることが、仕事には求められる。クリエイティブと仕事の関係は実際には、そういうものである。

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