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インドのノリと食べ物に衝撃を受けた話:インド・ベトナム旅行記4日目(バルランプル→ラクナウ→アグラ移動編)

海外旅行初心者の俺が高校の同級生(森)とベトナム・インドに行った。
旅行中その場で書いたメモをほぼそのまま写真をつけて投稿します。

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3日目:

4日目(バルランプル→ラクナウ→アグラ移動編)

3:30

目が覚めたが外からスピーカーで人の歌声が聞こえる。深夜にバルランプルのどこかで大カラオケ大会があっていた。あと犬もうるさいし子供の声も聞こえた。マジで意味わからん。

5:30

起床、半袖パンツで寝てしまったのでめちゃくちゃダニと蚊に刺されてかゆい。変な病気もらってないといいけど(注:帰国してからもかゆい)。

6:20

ホテル発。6:00に出る予定だったが俺の準備が遅くて遅れた。宿をチェックアウトしようとしたが受付に誰もいないので受付に403の鍵とchecked outと書いた紙を置いて出る。
出ようとしたところで受付兄ちゃんがこちらに向かっているのを見たが急いでいたので無視して走った。

バルランプルの野良犬s
野良牛

7:00

バルランプル駅着。7:03発の電車に乗る予定だったが結局来たのは7:30というインドクオリティ。
待ち時間の間になんかの呪文を唱えるお坊さんが現れ、ホームで待ってる人々の間を練り歩き始めた。ホームにいる人々はそのお坊さんが持っている皿から何か取って拝む素振りを見せた。お坊さんはそのお返しにその人々の額に何かを塗っていた。よく見るとそれはインド人の眉間の赤い丸のやつだった!インド人の眉間の赤い丸ってこれなのか。あれは宗教的なもので、こんなふうにして塗られるのだということを知った。

ちゃんと証明書みたいなのをぶら下げたお坊さんが電車待ちの人々を周って眉間に赤い何かを塗っていた

あと待ち時間の間に5歳くらいの子供2人から物乞いされた。物乞いは見るのもなかなかしんどいものがある。しかしちょっとでもあげてしまうと他の物乞いがいっぱい寄って来る。それは避けたいからいろいろ気持ちをこらえて無視することにしていた。
1人目の子は2ルピーを差し出して何分かヒンディー語でなにかをブツブツ言っていたが、(俺らはあげられないよ、という意思表示として)森がonly Englishと言ったらどこかにいった。2人目は例によって無視してたら、近くにいた別の兄ちゃんがその子になにか言った。そしたらその子はどっか行った。多分それは良くない、的なことを言ったのだろう。
あとでその物乞いに注意した兄ちゃんと(物乞いの件とは関係なく)雑談することがあったが、近くで見たらその兄ちゃん(注:俺らと同い年だった)はZARAのシャツを着ていてなかなか考えさせられた。金持ちから物乞いを注意されたあの物乞いの子はどう思ったんだろうか。

8:00

インドの電車は乗降口が開いたままなのでそこから身を乗り出して景色を見てみた。すごく良かった。シャレにならないジェットコースターみたいな感覚だった。そこからの動画を撮ってインスタにあげた。動画撮ってたら鉄道の職員の人にドア閉じとけ、というジェスチャーをされた。ごめん

乗降口から身を乗り出す筆者

12:00

ラクナウ着。駅でチケットの提示を求められた。今までになかったことなので警戒したがみんな見せていたので見せた。多分ちゃんとした鉄道会社の職員だった。珍しいことだ。

12:45

Tunday Kebabiという店でケバブとビリヤニを食う。高級そうな外見を見て安心した。日本だとあまり思わないがインドにいるとちゃんとした外見とか身なりというのが本当に直接的に信用に関わってくる。インドにおけるきちんとした外見の与える安心感はえぐい。
このTunday Kebabiで食べたビリヤニとケバブがもう本当に言葉を失うほど美味かった。脳に直接衝撃がやってくる美味さだった。和食の美味しさは出汁の旨味だとか噛めば噛むほど味が出るとかそういう味わう方も試されがちな美味しさがあるが、このケバブとビリヤニの美味さはそういうのではない。口に入れた瞬間美味いとわかるような有無を言わせぬ激烈な美味さがあった。コーラとの相性も抜群すぎた。これまでの人生で食べたものの中で最も美味かった食べ物だと思う。本当に美味かった。

信じられんほど美味かったケバブとビリヤニ

13:30

ラクナウの本屋街に潜入して本を買う。声をかけてきた古本屋のおっちゃんにphysics、mathematicsと言ったら本当にガチの物理書と数学書が出てきたのでその店で買うことにした。店といっても4畳くらいのスペースに雑に古本が積まれているだけである。しかし位相とか微分方程式の本とかガロア理論まで書いてある代数の本とかがあって、数学専攻の大学生が使うガチの本が置いてあることは間違いなかった。俺はそこで線形代数と代数の初歩が書いてある本を買った。150ルピー(300円)。森はコンピュータの本(100ルピー)を買っていたが、買うときにおっちゃんが本の背表紙を見せて「300って書いてあるだろう、しかしここでは150ルピーだ、安いだろ(=ぼったくってないぞ(←?))」みたいなことを言っていた。

筆者が買った線形代数と代数の本。大学入試の過去問が収録されていたのでおそらく高校生向け。インド人は高校生でこんな難しいことやるのか

14:00

森は服を着てきたもの以外一着も持っていなかったので、服を買うためRaymondというかなり綺麗な服屋に入った。シャツを指さしたらそれに似たやつをたくさん持ってきて見せてくれて、ウエストを測って気に入ったやつを試着して、というガチの服屋だった。俺は何も買うものがなかったのでずっと見ていた。水とコーラをタダで出してくれた。ここの服屋の店主の若い兄ちゃんはこれまでインドで会った人の中で最も英語が上手かった。風貌も良い意味でインド風ではなくかなりインテリ感があった。この店主は最後に森が支払いにクレカを使おうとしたらインドの電話番号がないとやばいと森に教えてくれたらしい。インドでクレカを使うとき、クレカの本人認証のためにインドの電話番号が必要なようだ。だからちゃんとインドの物理simを買っていくべきなんだろう。一応その場ではその店主の兄ちゃんのおかげで無事決済ができたらしい。
森と店主が着替えに行って俺が1人で待っている間、店員の人に写真撮影を求められた。ここではご丁寧にdo you have any problem?と聞いてくれた。no problemである。撮った後、人差し指を口に当ててsecretと言われた。どうやら勝手に客と写真撮るとあの店主に怒られるらしかった。店主が戻って来るギリギリに写真を撮り終わった。俺とその店員はニヤニヤしてた。しかしその後店主も写真撮ってくれと言い始めたので笑った。もちろん撮った。森はサービスとしてベルトをもらっていた。

待ってる間写真を撮ってくれと言ってきた店員ニキ。この直後に店主が戻ってくる
服屋Raymond

14:50

カフェインが欲しかったのでcoffeeという文字列が書いてある露店を見つけて脊髄反射でコーヒーを頼んだ。でも出てきたのは熱い牛乳と砂糖を泡立ててそこにインスタントコーヒーの粉をちょっと入れたやつだった。コーヒーというよりはコーヒー風味激甘牛乳である。これはこれで美味しかった。20ルピー(40円)。

コーヒー風味激甘牛乳
コーヒー屋のおっちゃん。渋くてカッコいい

15:20

ラクナウ着。水買って電車に乗る。飯出るかと思ったら出ない。10時近くまで電車なのにそれはちょっとキツイかもしれない。途中ガンジス川を通った。水は汚かった。

車窓からのガンジス川

22:00

アグラ着。今日は10時間半電車に乗っていたことになる。アグラは観光地なので客引きがなかなか手強いことを覚悟して下車。想像通りしつこくてうんざりしたがあまり人がいないところまで出られたのでそこでUberタクシーを呼ぶ。待ってる間にリキシャーのおっちゃんがしつこくいろいろ聞いてきたが答える気力がない(注:インドの客引きはマジでしつこいのでめちゃくちゃ疲れるのだ)ので無視していた。そのうちタクシーがやってきて乗った。インドはめちゃくちゃクラクションを鳴らす文化があるのだが、このタクシーの運転手の兄ちゃんは一切鳴らさないし荒い運転はしないガチプロだった。えぐかった。チップも要求しなかった。インドにもこんな運転手がいるのかと感動した。

タクシーを待っていた場所近くにあった銅像。銅像はアグラの地下鉄の駅ごとに必ずあるモニュメントである

22:45

ホテル(The Taj Vista)着。多少値が張る(1人4000円)が、日本だと10000円は下らないほどの良い部屋で大歓喜した。お湯が出る。シャンプーと石鹸がある。体が洗える。エアコンがある。素晴らしすぎる。日本では当たり前だがこれまで泊まったインドの宿では考えられなかったことなので感動している。
部屋で明日行くタージマハルのチケットをオンラインで買った。森のカードだと決済でうまくいかなかったが俺のカードでできた。本人認証サービスとかいうのが出てきて(注:これはインドの電車の乗車アプリのときも出てきた)またよくわからなかったが、webサービスと同じidとパスコードでいいらしいことがわかった。入力したらすんなりできた。1人2500円。あと明日使う鉄道の予約をホテルのフロントにやってもらうことを森が交渉しに行った。うまくいったらしい

インドでインドっぽい服とネックレスでも買おうかと思っていたのだが、インドの男性はイギリス植民地時代の影響かほとんど全員ワイシャツかポロシャツを着ているし、おしゃれとかしないのでネックレスもしない。だからインドっぽい服と言ったらワイシャツとポロシャツ、インドっぽいネックレスと言ったら女性用のネックレスということになってしまう。

バルランプル駅で何かを訴えるガンジー

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