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【詩】みつのつみ

【詩】みつのつみ

僕らの人生は他人の不幸な蜜をすすってきた罪だろうか……

ワナにかかった甘美な獲物を食してきた
ただ
それだけのこと

産まれる
ざわめく
あまりの五月蝿さに
一つ握り潰す

財宝なんていらない
唯一欲しいものは
何一つそっくりな、少年

少年ーーせうねん【名】
1.年の若い男子。普通七、八歳~十五、六歳まで。

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【詩】Q&A

【詩】Q&A

どんな夕方が好き? 川原で花火大会の開始を待ちながら早めの夕飯を頂く。雨は上がり、東の空に虹を描く。西へ落ちてゆく夕日が緑の線を作り、涼しい風に吹かれながら、しんなりと開く白菊の花火を眺める夕。

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