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モノ、コト

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2023年12月の記事一覧

深夜の告白 1953年 アメリカ

監督 ビリー・ワイルダー

フレッド・マクマレイ
エドワード・G・ロビンソン
ジーン・ヘザー
バーバラ・スタンウィック
古いモノクロ映画なのだけれど、素晴らしいサスペンス映画。

刑事コロンボを見ている様な感覚。

サスペンス映画というのは、好き嫌いに関係なく、

見始めたらどうしても最後まで観てしまうので、映画を作るならサスペンスがお得なのかも。

刑事コロンボと同様に最初から犯人は解っていて

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裏窓 1954年 アメリカ

監督 アルフレッド・ヒッチコック

グレイス・ケリー
セルマ・リッター
ジェームズ・スチュワート

ヒッチコック映画は面白い、というのは定番の意見。

この映画は全てワンセットのカメラワークのみで進行する。

脚を怪我して部屋の中に居たまま身動きがとれない主人公が、

窓の外の隣家の様子を眺めているうちに、犯罪なのではないか、

と思う事を見る、という優れたプロットが素晴らしい。

何故か自分は

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永遠の0      2013年 日本

永遠の0 2013年 日本

監督 山崎貴
原作 百田尚樹
脚本 山崎貴 林民夫
岡田准一 三浦春馬
井上真央

特攻について、、、、。

あれは犬死だ、あれは無駄死にだ、軍国主義に洗脳されていた、

自爆攻撃はまともな事ではない、など、否定的な意見もたくさん有る。

ごもっともだと思う。

ただ、ひとつだけ釈明させて欲しいとは思うのだ。

論理の外側に有る、あまり論理的ではない釈明を。

国とか家族とかを守りたい気持ちで自分

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キネマの神様      2021年 日本

キネマの神様 2021年 日本

山田洋次監督は落語を題材としたり、落語からインスピレーションを受けた様な作品をたくさん作った人だ。

昔作られたそれらの映画が大好きだった。

そしてこの映画は、1986年の「キネマの天地」との兄弟映画で、

「キネマの天地」も昔の松竹撮影所を舞台にした映画だった。

この映画、当初、主役は志村けんさんの予定になっていたのだけれど、

志村さんが亡くなってしまい、沢田研二さんが演じる事になったのだ

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日本のエンタメの底力      歌舞伎、松竹、東宝

日本のエンタメの底力 歌舞伎、松竹、東宝

自分は子供の頃からずっと、古い日本映画を観るのが好きだった。

東宝の駅前シリーズ、社長シリーズ、松竹の寅さん、その他、

自分が生まれる前の日本映画から現代のものまで、

今までたくさんの日本映画を観たのだった。

松竹の小津監督や山田洋次監督の映画、

東宝の黒澤明監督の映画などが代表する、日本の映画は、

独自の芸術性や娯楽性を持っている。

昔から海外でも高く評価もされている。

なぜ日本

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