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7月13日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2024年7月13日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

リピーター様が2名、新規の方が2名の計5名で朝活×読書会。

初参加のお二人は読書会自体初めてだったそうですが、「優しい人ばかりで緊張せずに楽しめた」とのことです(*´ω`*)

何事も表面をなぞるのではなく、根本から紐解くことで、小説も趣味もより楽しめるのかもしれませんね。

紹介して頂いた本

読書会終了後に撮影

大竹伸宜「カメラ入門」西東社

子供向けのカメラ入門書でありながら、カメラの構造や光の入り方まで事細かに解説。

カメラの構造は変わらないため、アナログの仕組みを押さえれば、応用を効かせることができるという。

構造以外にも、池の鯉を撮る方法やテレビの画面を撮る方法、現像のための暗室作業用の部屋の作り方まで幅広く紹介。

最近のカメラの入門書は「メニュー」の設定ばかりで根本には触れていないと紐解いたのが、1982年刊行の本著。他のシリーズはやたらと「釣り」を扱っているのも時代背景か。

伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」東京創元社

主人公は同じアパートに住むブータンからの留学生のために、広辞苑を奪うべく書店を襲撃しようと隣人の川崎から持ちかけられる。その裏には、川崎とブータンからの留学生、そしてある女性が絡んでいた。

タイトルの「アヒルと鴨」だが、作中でも2匹の違いが分かるかと聞かれるシーンがある。見た目はほとんど同じにも関わらず、中身は異なるという。

まるで見た目は殆ど変わらないにも関わらず、生まれや宗派などのバックボーンが大きく異なる日本人もブータン人のように。

日常の延長線上に起こりそうな不思議な物語。「コインロッカー」と、どうつながってくるかは、、、ぜひ読んでみてからのお楽しみということで。

辻村深月「傲慢と善良」朝日新聞出版

婚活をテーマとした、近々映画化するため話題の作品。誰もが「傲慢と善良」の相反するかのような性質を持ち合わせており、婚活・恋愛を通じて、いかに主人公が自立していくかを描く。

辻村さんの作品は人間の深層心理を描くのが非常に上手い。人間の心理を巧みに描いているため、婚活がメインでありながら、他の事柄にも当てはめることができる。

解説が朝井リョウという点を踏まえても、これは「エグい善良」が期待できそうだ。

凪良ゆう「星を編む」講談社

「汝、星のごとく」の続編に当たる3編の物語。人のために尽くすことを大事にする両親のもとで育った主人公は、両親が影で馬鹿にされていることに気づいていた。

研究職の道に進むも、両親からは支援してもらえず、苦労して学校の先生となる。そこで出会った女子高校生と恋に落ちるも、、、やさしくて泣き、苦しくて泣くような展開が待ち受けていた。

紹介者は前作よりも先にこの作品を紐解いたけれども、とても良い作品で、本を読むってこんなにも満たされることなんだと気づいたそうです。

2024年7・8月の読書会スケジュール

7月20日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会 → 満員御礼!!!
7月27日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 → 満員御礼!!!

8月3日(土) 14:00~16:00
偏愛読書会「森見登美彦」作品

この度、東京読書倶楽部の新しい企画として、課題本系読書会を開催します!

記念すべき第1回目は「森見登美彦」さんの作品で行います♪

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。

お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。

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