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読書記録「十角館の殺人」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今回読んだのは、綾辻行人さんの「十角館の殺人」講談社 (1991)です!

綾辻行人「十角館の殺人」講談社

・あらすじ
九州大分県のS半島J崎から船で5キロほどにある「角島」。ここには、かつて有名建築家の中村青司の屋敷があった。だが、去年の秋に起きた「角島青屋敷炎上 謎の四重殺人」により別邸の「十角館」だけが残されている。

三月下旬、とある大学の推理小説研究会のメンバー7名が、そのいわくつきの島に一週間滞在する。彼らはお互いのことを"ポウ"や"アガサ"などのニックネームで呼び会う慣習があり、島を訪れる全員が有名なミステリー作家のあだ名がついている。

最初はほんの興味本位、中村青司の館やいかにも何が起こりそうな雰囲気を楽しむ一同。だが、二日目の朝、館の中央に置かれた7つのプレート。そこには【被害者】【探偵】【殺人犯人】と記されていた…。

時同じくして、本土の江南(通称 コナン)のもとに一通の手紙が届く。そこには「お前たちが殺した千織は、私の娘だった。」と記されている。差出人は、去年亡くなったはずの中村青司…。きっと島を訪れているメンバーに何か起きるはずだと察知したコナンは、事件の再考に奮闘する。

読書会を始めたてた頃、紹介者の一人が「この本を読んでミステリーの世界に引き込まれたきっかけ」として紹介していただいた本。

当時はいつかは読むかな程度であったが、たまたま他の読書会で譲り受けたこともあり、ブームに乗って読んだ次第。

今までが東野圭吾さんの「白夜行」とか歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を思うということ」などのいわゆる社会派ミステリーが多かったのに対し、「十角館の殺人」は王道のミステリーを感じた作品であった。

もとより「館シリーズ」と呼ばれる綾辻行人さんの作品は、ミステリー初心者へのオススメとして常に上位を占める作品である。

先日読書会で紹介したときに、早い内に館シリーズは読んだ方が良いという話になった。
なぜなら、綾辻行人さんの作品に影響を受けたミステリー作家が多いため、原本には最初に触れるべきだという。言い換えれば、応用編を読む前に基礎を読めと言うべきか。

古典的ミステリーのように(大変恐縮ですが、古典的ミステリーを読んだことはほぼない)探偵と犯人が明確に分かれており、行間の広さやシンプルな言葉数に対して濃厚なミステリーが味わえる。

ミステリーど初心者の私がいうのも烏滸がましいが、いやだからこそミステリー始めたての方に是非オススメの作品である。それではまた次回!

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