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6月15日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2024年6月15日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は(結果的に)リピーター様が4名の計5名で朝活×読書会。

初参加の方がいらっしゃる予定でしたが、大切なものを失ってしまったのこと。「こころ」ではなかったそうです。

ただ知らない本を聞くだけでも面白いけれども、1冊の本から様々な話題が広がるからこそ、読書会の醍醐味だと個人的には考える。

紹介して頂いた本

読書会終了後に撮影

「26文字のラブレター」遊泳舎

江戸末期から明治時代にかけてまで流行していた「都々逸どどいつ」。『恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす』というフレーズを、一度は聞いたことはなかろうか?

短歌や俳句のように、7・7・7・5の合計26文字といった制限があるものの、4コマ漫画のような起承転結感のあるストーリー性があるのが、都々逸の面白いところ。

古今東西(現代のシンガーソングライターも含む)の都々逸を、いとうあつきさんの素敵なイラストとともに。絵師さんは「この詩をこう解釈したのか」と思い馳せることも、また一興なり。

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」筑摩書房

「沈黙の春」で有名な著者がしたためたエッセイ。生き物の名前や知識を蓄えるのではなく、その生き物がどうしてそんな動きをしたのか疑問に思えるという、センス・オブ・ワンダーが大切なのだと。

後半は翻訳者である森田真生さんのエッセイも収録。京都の山奥で、子どもたちと自然と触れ合ううちに、感性というものは子供だけでなく、大人も培うことができるのだと気づく。

紹介者曰く「ゆったりとした中にもドラマがある」のだという。花が咲く、鳥が鳴く、風が聴こえる。ほんの些細なことのようであるけれども、小さくても壮大な自然によって起こっているのだ。

柴崎友香「寝ても覚めても」河出書房新社

20代の朝子はバクという謎の男に出会い、そして恋をした。しかし麦は朝子の前から突然姿を消してしまった。

東京に引っ越し、朝子は麦と顔がまるっきり同じ・・・・・・・・・・・男性(亮平)と出会い、そしてまた恋に落ちる。ふと朝子は、この人だらか好きになったのか、麦に似ているから好きになったのか・・・・・・・・・・・・・・・・自問自答するようになる…。

人を好きになることにおいて、ビジュアルはどこまで重要だろうか。中身が大事だと人は言うけれども、実際同じ人があと20kg太っていたら、同じように好きになっただろうか?

ちなみに、アイドルが不祥事を起こした時、最後までファンとして残るのは「顔推し」が多いらしい。なぜなら、内面は変わったとしても、顔(外面)は変わらないからだという。それゆえに、ビジュアルは重要な要素なのよ。

本村凌二「教養としての『ローマ史』の読み方」PHP研究所

紹介者曰く、ローマ史が面白い大きな理由は「ローマは人類の焼き直しだ」という点。王政から共和政(≒ 民主政)になり、また帝政に戻ったという経歴は興味深くもあり、今後の未来を示唆しているか。

その他、ローマ(ラテン)文学や芸術品も良いが、何よりローマ史は出てくる人物が面白い。かつての英雄 ガイウス・ユリウス・カエサルも、当時200人以上の愛人と不倫をしていたらしい。

現代でもトップセールスマンってのは「周りからどう思われようがという点が欠落している人」が多いらしい。歴史的な背景はあるにせよ、だからこそカエサルのような人間が評価されるのだろうなって。

2024年6月の読書会スケジュール

6月22日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
6月29日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。

お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。

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